珠城りょうが「『月雲の皇子』-衣通姫伝説より-」への思いを語る「自分にとって本当に思い入れのある作品」
エンタメ インタビュー
2026.08.14
時代劇専門チャンネルの人気企画「華麗なる宝塚歌劇の世界」のシーズン8が7月より放送中。同番組は、案内役の中井美穂が毎回、ゲストのタカラジェンヌOGと共に「日本物」の宝塚歌劇作品を中心に紹介するほか、本編前後のトークコーナーで公演当時の思い出などを掘り下げていく。
8月17日(月)の放送回では、番組ゲストに主演の珠城りょうを迎えてトークを展開する。
今回、収録後の珠城にインタビューを行い、収録の感想や、現在の暮らしなどについて語ってもらった。

――番組の出演は今回で4回目でしたが、収録はいかがでしたか?
「そう考えると、『意外と時代物の作品にご縁があるんだな』と改めて気づきました。今回は、新しくクイズコーナーもできて、すごく楽しかったです。『こんなことが流行っていたな』『こういうエピソードがあったな』などと当時の思い出をひも解きながら問題を考えました。当時の私たちのことをより知っていただけるコーナーになっていると思います」
――今回、取り上げた作品への思いは?
「10年以上前の作品で、(時の早さを)想像するだけで恐ろしいですが、この作品は私にとって本当に思い入れのある作品なので、こうやって長くいろいろな方々に愛していただけているのはすごくうれしいです。また以前、2020年にも放送している作品ですが、その際はまだ在団中でしたので、今回こうしてゲストに呼んでいただけてとても幸せなことだなと思います」

――中井さんの熱量もすごかったです。
「私が宝塚にいる時から『この作品が大好き』とお仕事でご一緒するたびにおっしゃってくださっていて、この作品に対する思いがいろいろおありだったようで、トークもすごく盛り上がってとてもいい時間になりました」
――公演当時の思い出は?
「出演者が一丸となって作り上げた作品なので、ダンスや殺陣のシーンは、みんなで何回もお稽古をしました。『この作品の起承転結がどこへ向かっていっているのか』ということをみんなで話し合いながら、役の台本に書かれていない背景に至るまでを考えて、共通認識を持って作り上げていった作品でした。もちろん、どの作品も一生懸命作っていますが、バウホール公演という小さいカンパニーということもあり、その密度はすごく濃かった記憶があります」
――収録では「この作品は、役者人生の中ですごく大きな影響を受けた作品」というお言葉もありました。
「演出家の上田(久美子)先生に『客席は真っ暗でも、そこに景色や情景をしっかり思い描いて、それをちゃんと見ながらせりふを言ったり、歌を歌ったりするように』と、言葉にして教えていただいたことで、より意識して演じられるようになり、そうすることで観客への伝わり方が全然違うのだと感じました」

――退団されてからも舞台に映像にと八面六臂のご活躍ですが、舞台と映像のそれぞれの魅力は?
「舞台は、毎回お客様の前でライブでお届けするということがいつも新鮮ですし、お客様の反応がダイレクトに返ってくるというのは、舞台ならではの魅力ですよね。また、作品を作っていく段階で、演出家やキャストとディスカッションしながら稽古をするので、みんなで練り上げていけるというのも醍醐味だなと思います。
一方で映像の方は、人が息づいている瞬間を切り取っていくので、瞬発力がより求められます。セットなどもリアルで繊細なところまで作り込まれているところも映像ならではの魅力だと思います。お芝居に関しては、役者同士がその瞬間にどういった空気感で芝居をするのか、出たとこ勝負の緊張感と新鮮味が醍醐味です」
――多忙なスケジュールの中で、心が休まる瞬間はどんな時ですか?
「友達とおいしいごはんを食べに行ったり、お家で韓国ドラマを見たりしている時間が、私にとっては心が休まる時間です」

――休日はどのように過ごされていますか?
「ピラティスに行ったり、買い物に行ったりします。『休みの日でも動いていなきゃ』と、予定を入れて動こうとしてしまうタイプなのですが、最近ようやくゆっくりとお家で過ごすことができるようになってきました(笑)」
――今後、プライベートで挑戦したいことは?
「私はけっこう腰が重くて『旅行に行きたい』と言っていても全然実現できていないのですが、近いうちに海外旅行に行きたいですね。
"近場でおいしいごはんを食べてのんびりする"という過ごし方も良いですが、やはり知らない土地に行くと得るものも大きいですし、心も動かされ、気持ちが豊かになる感覚があります。視野を広げるためにもプライベートで、一人でも良いですし、友達とでもいいので、旅行に行けたらと思いますね」

――行ってみたい国は?
「オーストラリア、フィンランド、イタリア、イギリスに行きたいですね。そうは言っても、実際に行くのはまた別の話で、行くまでのハードルが高いんですよねぇ...」
――最後に番組をご覧になる方々にメッセージをお願いします。
「この作品は、私のファンの方はもちろん、多くの方から『すごく感動した』『心に残る作品でした』というお声をいただいて、私にとってとても大きな財産だと思っています。ですので、こういった形で取り上げていただくことがうれしいです。当時まだ入団6年目ということで粗削りではあるのですが、全身全霊で作品と役にぶつかっていた私と共演者の皆さんの姿を、ぜひこの機会にご覧いただけたらうれしいです」

文/原田健 撮影/中川容邦



