夢白あやが語る「愛の不時着」宝塚版の役作りと退団後の変化【6/26~6/30無料放送】

夢白あやが語る「愛の不時着」宝塚版の役作りと退団後の変化【6/26~6/30無料放送】

6月26日(金)より宝塚歌劇専門チャンネル タカラヅカ・スカイ・ステージが5日間無料放送を実施。6月29日(月)には、「愛の不時着」('24年雪組・梅田芸術劇場・千秋楽)を放送する。

同作品は、2019年に韓国で放送開始後人気を博し、瞬く間に世界中の注目を集めた大ヒットドラマで、2022年に韓国でミュージカル化され、2024年2月の韓国キャストによる日本公演も好評により異例の速さで再演が決定するなど、一大ブームを巻き起こした。そんな話題作を、宝塚歌劇が舞台化したもの。

パラグライダーに乗っていた韓国の財閥令嬢が、突如竜巻に巻き込まれ、非武装地帯を越境してしまい、北朝鮮に不時着したところを、北朝鮮の軍人に救助され、真実の愛に不時着するラブストーリー。

今回、同作品に韓国の財閥令嬢ユン・セリ役で出演した夢白あやにインタビューを行い、当時の思い出や演じる上で意識したこと、退団後の暮らしや今後の展望などについて語ってもらった。

260624_yumeshiro_02.jpg

――同作の出演を聞いた時の感想は?

「ユン・セリ役に挑戦することをプロデューサーからお聞きした時は、まず『愛の不時着』という作品が"知らない人がいない"というくらいヒットした作品だったので、うれしさと同時にとても大きなプレッシャーを感じました。韓国ドラマの女優さんというのは、圧倒的なオーラ、小顔、美脚...と女性の憧れが詰まったような存在で、そんな方が演じて多くの人の中に強く印象づけられた役を演じるというのは、それまで自分が演じてきた役柄の中でビジュアル的に一番作り込みが必要だなと思いましたし、お衣装もミニスカートだったりと、それまで体形に関してあまり意識したことがなかったぶん、新しい挑戦だなと気を引き締めた覚えがあります」

――どのような役作りをされたのですか?

「普通の公演だとお芝居とショーがあるのですが、この作品はショーがないので、踊りのレッスンに行かずに筋肉を落としたり、いつもとは違うアプローチで役に臨みました。あと、お稽古が始まる直前に、『実際に韓国の文化に触れて、お料理をいただいて、街中の人たちを見て、少しでも役作りの助けになれば』との思いで、韓国の空気感を肌で感じるために初めて韓国に旅行に行きました。ちゃんと(ユン・セリを意識して)金髪から黒髪にしてエクステをつけて(笑)。その時に、相手役の(リ・ジョンヒョクを演じる)朝美絢さんもトークショーで行かれていて、トークショーを拝見していたら、まだお稽古していない『愛の不時着』の1曲を歌ってらっしゃって、めちゃくちゃ焦ったのを覚えています(笑)」

260624_yumeshiro_03.jpg

――演じる上で意識したところは?

「"韓国ドラマ×宝塚"というのが初めてでしたので、『今までにないものにしたい』という思いがありながら、(芝居が)オーバー過ぎても作品の世界観を損なってしまいますし、お芝居がナチュラル過ぎても舞台上ではパワー不足になってしまうので、その塩梅には心を砕きました。また、その前の公演が『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』でマリー・アントワネットを演じていたので、古典的な作品から現代的な作品への"切り替え"についても強く意識しました」

――大変だったことは?

「それこそ、今お話させていただいた"切り替え"にはすごく苦労しました。『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』は大劇場公演だったので、お稽古期間を含めると半年を超えるんですけど、半年以上かけて念入りに作り上げてきたマリー・アントワネットが抜けなくて...! 『愛の不時着』のお稽古期間に、夢の中でアントワネットを演じていて、アントワネットの笑い声で起きたことがありました(笑)」

260624_yumeshiro_04.jpg

――公演中の思い出は?

「第5中隊の方との絡みがすごくありまして、決められたせりふのないアドリブの部分でも絡ませていただくことが多かったんです。そのアドリブの部分で、公演中もずっと原作ドラマを見続けていたので、ふと演じている場面のドラマのせりふを言ってみると、相手もドラマ通りのせりふをアドリブを返してくれて、お互いに『ドラマ、見てるねぇ~』ってシンパシーを感じて!もう、みんながみんな自分の役になりきり過ぎていて、『これ、ドラマじゃない!エモい!!』って思ったことが印象に残っています。役として心から楽しんだ作品でしたね」

260624_yumeshiro_05.jpg

――2月に退団されてから4カ月が経ちましたが、現在の心境は?

「卒業してすぐは、体のリセットやそれまで時間がなくてできなかったことを存分にやらせていただいて、本当に有意義な時間を過ごさせていただきました。でも一方で、仕事をしていないことに焦りも感じていて...。それまでが多忙過ぎて常に追い込まれていたので、いきなりなくなると『私、こんなので大丈夫?』なんて思ったりもしていました(笑)。

そして、だんだん新生活にも慣れた頃に、ふとファンの方々からいただいたお手紙を読み返していたら、『こんなにも無償の愛をくださる方たちがいてくれるんだ』『こんなにも私の味方がいるんだ』と改めて感じて、『また頑張りたいな』という気持ちになれて、すごくリセットできたことを実感しました。

宝塚の延長でそのまま芸事を続けることもできたのですが、(卒業を機に)一度立ち止まって自分を見つめ直せたことが、自分にとってはすごく良かったなって思っています」

260624_yumeshiro_06.jpg

――ちなみに、卒業直後の有意義だったリフレッシュ期間は何をされたのですか?

「宝塚時代はけができないので、なかなかアクティブに動けなかったので、めちゃくちゃアクティブに!(笑) ウェイクサーフィンをしたり、日焼けができないのと体が歪んでしまうため我慢していたゴルフをしたり。あと、ピラティスに行ったり」

――退団されてから宝塚は観劇されましたか?」

「行きました。朝美さんと音彩ちゃんのお披露目も行かせていただきました。それまでは舞台が好き過ぎて、観劇していると自分も舞台に立ちたくなっちゃうので観劇が苦手だったんですけど、今はいい意味で客観的に雪組を見られて、『本当にいい組だな』って純粋に楽しめたんです。同時に、寂しい気持ちにならなかったことで、『後悔なくやり切れていたんだな』という気付きがありました」

260624_yumeshiro_07.jpg

――今後の活動の展望を教えてください。

「9年間舞台に出続けていたので、自分のホームは舞台なのかなとも思うのですが、そこは自分の基盤として在り続ける一方で、他のやったことのないお仕事にも挑戦していきたいなと思っています。宝塚時代は用意していただいたものをどれだけクオリティー高く仕上げられるかという活動だったので、これからはあえてレールの引かれていない場所で挑戦し続けていけたらという感じです。元いた場所に戻るわけではなく、ファンの皆様にパワーアップした新たな夢白あやをお見せできるよう、これからも積み上げていきたいなって思っていますので、今まで通り温かく応援していただけたらうれしいです」

260624_yumeshiro_08.jpg

――最後に番組をご覧になるファンの皆さん、視聴者の方々にメッセージをお願いします。

「キャスト全員がそれぞれの役柄に没頭しているので、せりふを交わしている人を見てしまいがちですが、そうじゃない人にも注目していただくと、みんないつも以上に役になりきって舞台の上で生きているので、より楽しめると思います!あと、メイクにもこだわっていまして、韓国メイクのアレンジが施してあります。そういった部分でも宝塚の新しい試みがなされていますので、ぜひご覧ください」

260624_yumeshiro_09.jpg

PROFILE
東京都出身。2017年宝塚歌劇団入団。2022年雪組トップ娘役に就任。在団中の主な出演作・配役は、『FLYING SAPA』イエレナ役、『ベルサイユのばら』マリー・アントワネット役、『愛の不時着』ユン・セリ役、など。2026年2月22日、『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』で宝塚歌劇団を退団。今後の活躍に注目が集まっている。

文/原田健 撮影/中川容邦

放送日時:2026年6月29日 19:00~

チャンネル:SKY ・STAGE

エンタメ

放送日時:2026年6月27日 09:00~

チャンネル:SKY ・STAGE

エンタメ

放送日時:2026年6月26日 11:30~

チャンネル:SKY ・STAGE

エンタメ

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

エンタメ 連載コラム

もっとみる

エンタメ インタビュー

もっとみる