ソン・ガンの魅力が光る「Sweet Home」から最新作「フォーハンズ」までおすすめドラマ7選
韓国・アジアドラマ 独占配信
2026.09.18
端正なルックスと抜群のスタイルに恵まれ、ラブロマンスでは"理想の彼氏"として注目を集める一方、陰のある青年や危うい男、人ではない存在まで演じてきたソン・ガン。作品が変わるたびに異なる顔を見せ、その振り幅こそが大きな武器ともいえる彼の多彩な出演作7選を紹介する。
■「Sweet Home -俺と世界の絶望-」孤独な青年が見せる静と動のコントラスト

Netflixシリーズ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」独占配信中
まず押さえたいのが、ソン・ガンの知名度を大きく押し上げたNetflixシリーズ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」(シーズン1~3/2020年・2023年・2024年)。人間が怪物へと変貌していく異常事態が発生するなか、生存者たちが過酷な環境で生き抜こうとするサバイバルホラーだ。
ソン・ガンが演じるのは、家族を失い、たった一人で古びた高層住宅に引っ越してきた高校生チャ・ヒョンス。それまでの明るいスターの印象を覆すような、孤独と陰を抱えた役柄だ。ヒョンスは人との関わりを避けていたが、極限状態のなかで他者と関わり、自分自身に起こる変化とも向き合うことに。

Netflixシリーズ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」独占配信中
ソン・ガンは、訪れる恐怖を大きな叫びで表すだけではなく、抑えた声やふとした視線の揺れでヒョンスの不安や孤独を伝える。怪物と戦う場面で見せる身体的な迫力と、一人で苦しむときの抑制の効いた芝居とのコントラストが印象的だ。
■「恋するアプリ Love Alarm」青春スターとしてのピュアな輝き

Netflixシリーズ「恋するアプリ Love Alarm」独占配信中
ソン・ガンの"青春スター"としての魅力を堪能するなら、Netflixシリーズ「恋するアプリ Love Alarm」(シーズン1~2/2019年・2021年)も外せない。本作は、自分のことを好きな人が一定の距離まで近づくとアラームが鳴るアプリに翻弄される若者たちの恋模様を描いた物語。
ソン・ガンが演じるのは、女子高生キム・ジョジョ(キム・ソヒョン)に思いを寄せる男ファン・ソノだ。高校生のモデルとして活躍するほど恵まれたルックスを持つソノは、恋愛では好きな相手に真っすぐ向かっていく一面も。無邪気な笑顔と、恋する相手を見つめる真剣な眼差しに胸を射抜かれる視聴者も多いだろう。

左からソン・ガン、キム・ソヒョン
Netflixシリーズ「恋するアプリ Love Alarm」独占配信中
特に印象的なのが、言葉にする前に視線や表情で感情を伝えるみずみずしい芝居。あふれ出る思いと勢いが止められないキスシーンなど、まだ若さの残るピュアな青年としての魅力が存分に引き出されている。
■「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」不器用な青年が夢に向かって羽ばたく姿

Netflixシリーズ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」独占配信中
ソン・ガンの内面を映す芝居をさらに味わえるのが、ドラマ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」(2021年)。70歳でバレエを始めるドクチュル(パク・イナン)と、才能にあふれた23歳の若者イ・チェロク(ソン・ガン)が、バレエを通して影響を与え合っていくヒューマンドラマだ。
チェロクはバレエの才能を持ちながらも現在はスランプで伸び悩み、厳しい現実に葛藤する日々。ぶっきらぼうな態度の奥に優しさを隠し、バレエに向き合うときには一転して強い集中力を見せるキャラクターを演じる。

上からソン・ガン、パク・イナン
Netflixシリーズ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」独占配信中
ソン・ガンは、その不器用な青年の内面を大げさに説明するのではなく、身体の動きや絶妙な間の取り方で丁寧に伝える。さらに、バレエのシーンは練習を重ねた成果も感じられ、高く跳躍するチェロクの全身を使ったパフォーマンスは、ため息が出るほど美しい仕上がりだ。孤独な青年から一人のダンサーとして成長する過程や、ドクチュルと特別な絆を紡いで夢に向かうストーリーに、きっと勇気をもらえるはずだ。
■「わかっていても」つかみどころのないモテ男の危うい色気

左からソン・ガン、ハン・ソヒ
Netflixシリーズ「わかっていても」独占配信中
一転して、危うい色気を放つソン・ガンを楽しめるのが「わかっていても」(2021年)だ。恋愛は面倒だがトキメキは楽しみたいイケメン美大生パク・ジェオン(ソン・ガン)と、恋愛に対して複雑な思いを抱える同じ学校の女子ユ・ナビ(ハン・ソヒ)の関係を描くラブロマンス。

Netflixシリーズ「わかっていても」独占配信中
ジェオンは、親しみやすい笑顔を見せたかと思えば、ふっと距離を置く、つかみどころのない人物。ソン・ガンは、相手の懐へ自然に入り込むようなしぐさと、何を考えているのか分からない視線を巧みに使い、ジェオンの危うさを体現する。「恋するアプリ Love Alarm」のソノが"好きな人にまっすぐ向かう青年"だったのに対し、ジェオンは恋愛に対して適度な距離を置くモテ男。同じラブロマンスでも、ここまで印象を変えられることに驚きを隠せない。
■「気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!」年上女性をリードする大人の包容力

左からソン・ガン、パク・ミニョン
Netflixシリーズ「気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!」独占配信中
ドラマ「気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!」(2022年)では、さらに大人のラブストーリーへ。韓国気象庁を舞台に、予報官たちの仕事と恋愛を描く作品で、ソン・ガンは特報担当のイ・シウを演じる。
シウは自由奔放で、自分の気持ちを比較的ストレートに表す青年で、年上女性チン・ハギョン(パク・ミニョン)にも臆することなく距離を縮めていく。一方で、相手が抱える傷や悩みに気付く繊細さも持ち、軽やかな会話や自然な笑顔で親しみやすさを見せながら、恋愛の場面ではふと表情を落ち着かせることで相手を思いやる優しさをにじませる。

Netflixシリーズ「気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!」独占配信中
年上の相手をリードする大人っぽさや、天気の話となるとつい夢中になってしまう無邪気さも、ソン・ガンの腕にかかればどちらもとても自然だ。
■「マイ・デーモン」華やかなビジュアルを生かした悪魔の魔性

Netflixシリーズ「マイ・デーモン」独占配信中
そして、ソン・ガンの"魔性"を堪能するならドラマ「マイ・デーモン」(2023年)だろう。能力を失った悪魔と、冷徹な財閥令嬢がボディガードの契約関係を結び、やがて互いの存在が特別なものになっていくファンタジーラブコメディーで、ソン・ガンは悪魔チョン・グウォンを演じる。
人間を超越した存在らしい余裕と自信を持つグウォンは、ソン・ガンの華やかなビジュアルを最大限に生かした役柄。視線や立ち姿だけでも相手を翻弄する色気を漂わせつつ、ふいに見せるコミカルさや柔らかさとのギャップも魅力だ。クールでセクシーな悪魔から、恋を知って戸惑う一人の男性へ......。その変化を、声のトーンやしぐさの違いから感じ取ってみるのも楽しいかもしれない。

左からソン・ガン、キム・ユジョン
Netflixシリーズ「マイ・デーモン」独占配信中
■「フォーハンズ 〜2人のソナタ〜」天才が抱える葛藤と繊細な感情の機微
現在Netflixで日韓同時配信中のドラマ「フォーハンズ 〜2人のソナタ〜」では、これまでとはまた違ったソン・ガンを見ることができる。音楽の名門高校を舞台に、2人の若きピアニストが友情、競争、成長を通して互いに影響を与えていく青春ヒューマンドラマ。

Netflixシリーズ「フォーハンズ 〜2人のソナタ〜」独占配信中
ソン・ガンが演じるのは、完璧な演奏を追求するピアニスト、カン・ビオだ。学校で"ピアノの天才"として知られるビオは、自分に匹敵する才能を持つチェ・ジョンヨ(イ・ジュニョン)と出会い、2人は連弾のパートナーに。練習を通して少しずつ距離が縮まっていくが、ジョンヨの自由な演奏や並外れた音楽的センスを目の当たりにしたビオは次第に劣等感を抱くようになる。
ソン・ガンの芝居は、ジョンヨの演奏を聞くときの視線、言葉を失う瞬間、苛立ちを抑えようとするしぐさなど、静かな芝居の中にも尊敬や焦り、友情と嫉妬が入り混じった複雑な感情をにじませる。完璧に見えた青年が、自分の腕に不安を抱き始める――。そんな揺らぎを、感情の機微を捉えた演技で表現するからこそ、ビオが単なる"天才ピアニスト"ではなく、ひとりの青年として身近に感じられる。

左からイ・ジュニョン、ソン・ガン
Netflixシリーズ「フォーハンズ 〜2人のソナタ〜」独占配信中
こうして7作品を並べると、ソン・ガンの魅力は、ただ"かっこいい役"を演じられることだけではないことがよく分かる。作品ごとにキャラクターの感情の温度を変え、その人物が抱える孤独や恋心、葛藤を、声や視線、身体の動きに落とし込んできたからこそ、役柄が変わるたびに新しい顔を発見させてくれる。次はどんな人物に息を吹き込むのか――。その期待を抱かせてくれることこそ、ソン・ガンという俳優の大きな魅力なのだ。
文/川倉由起子




