ナムグン・ミンの変幻自在な魅力を徹底解剖!「ストーブリーグ」など神演技に圧倒される必見ドラマ3選

ナムグン・ミンの変幻自在な魅力を徹底解剖!「ストーブリーグ」など神演技に圧倒される必見ドラマ3選

韓国ドラマを見ている人なら、一度はその名前を耳にしたことがあるだろう俳優ナムグン・ミン。2001年のデビュー以来、さまざまなジャンルの作品で存在感を発揮し、主演から強烈な悪役まで幅広い役柄を演じてきた実力派だ。

特に注目したいのが、作品ごとにガラリと印象を変える役作り。穏やかで知的な人物を演じたかと思えば、次の作品では冷酷な犯罪者、さらには感情を表に出さない人物まで、まったく異なるキャラクターを自分のものにしてしまう。その演技力から、韓国では"演技の神"と称されることもある。

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また、出演作を選ぶ際には、役柄だけではなく、作品そのものや演出家、脚本家などを重視し、「自分がやりたいか」を基準にしていると過去のインタビューで明かしている。実際、彼のキャリアを振り返ると、コメディー、ラブロマンス、サスペンス、ヒューマンドラマなど、作品ごとに新たな顔を見せてきたことがわかる。

そんなナムグン・ミンの演技の幅を楽しめる作品として紹介したいのが、「匂いを見る少女」、「ストーブリーグ」、「昼と夜」の3作品だ。人気シェフの裏に隠された狂気、野球チーム再建に挑む冷静なゼネラルマネジャー、謎めいた刑事――。同じ俳優が演じているとは思えないほど異なるキャラクターを通して、ナムグン・ミンの確かな演技力を堪能してみたい。

■「匂いを見る少女」:笑顔の裏に隠された狂気...不気味な悪役で魅了

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2015年放送の「匂いを見る少女」は、特殊能力を持つヒロインと、痛覚を失った刑事が連続殺人事件を追うラブコメディー&サスペンス。物語の中心となるのは、パク・ユチョン演じる警察官チェ・ムガクと、シン・セギョン演じるオ・チョリムだ。ひょんなことから出会った2人は、チョリムの能力を生かして事件捜査に協力するようになり、次第に惹かれ合っていく。

そんな2人の前に現れるのが、ナムグン・ミン演じるクォン・ジェヒ。人気レストランを経営する有名シェフで、周囲からも好印象を持たれている人物だ。しかし、物語が進むにつれて、彼の穏やかな顔の裏に隠された秘密が明らかになっていく。

本作でナムグン・ミンが見せるのは、わかりやすく凶悪な"悪役"ではない。チョリムに優しく接するときの柔らかな笑顔を浮かべながら、時に冷酷な一面をのぞかせることで、キャラクターの不気味さを際立たせている。大きな声を出したり、激しい動きをしたりすることなく伝わってくる、ジェヒという人物の底知れなさ。その静かな怖さに、気づけば引き込まれてしまうことだろう。

主人公カップルの恋模様を楽しみながら、「この優しいシェフは一体何者?」という視点で見ると、ナムグン・ミンの演技がより印象に残るはずだ。本作でナムグン・ミンは2015年のSBS演技大賞で特別演技賞を受賞している。

■「ストーブリーグ」:抑制された演技で圧倒!異色の野球ドラマ

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ナムグン・ミンの代表作として外せないのが、2019~2020年の「ストーブリーグ」。舞台は、万年最下位のプロ野球チーム「ドリームズ」。野球経験ゼロの新任ゼネラルマネジャーがチームの再建に挑む物語だ。

本作で演じるのは、新たにGMに就任した主人公ペク・スンス。これまで複数のスポーツチームを優勝に導いてきた実績を持つものの、野球の知識や経験はないという異色の人物だ。

そんなスンスと対照的なのが、パク・ウンビン演じる運営チーム長のイ・セヨン。スンスの常識にとらわれない異例の改革に最初は反発するセヨンだったが、スンスがチームの問題を一つずつ解決していくうちに少しずつ彼への信頼を深めていく。

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この作品の面白さは、派手な熱血キャラクターではないスンスが、淡々とチームを変えていくところにある。感情を前面に出して球団のために動くセヨンに対し、スンスはどんな局面でも冷静沈着。声を荒らげることも少なく、短い言葉と表情だけで相手を圧倒する。その人物像を支えているのが、ナムグン・ミンの抑制された演技だ。

特に、球団関係者と対立する場面では、怒鳴り合うのではなく、静かな会話の中で相手を追い詰めていく。その手に汗握るような緊張感は、まるでその場に立ち会っているかのような臨場感を味わえる。

ナムグン・ミンは本作で、2020年のSBS演技大賞で最高賞である"大賞"を受賞。さらに作品自体も第56回百想芸術大賞でTV部門ドラマ作品賞を受賞するなど高い評価を受けた。

■「昼と夜」:力を抜いた演技の極致。つかみどころのない刑事の素顔

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最後に紹介するのは、2020~2021年に放送の「昼と夜」。28年前に起きた不可解な事件と、現在発生している連続予告殺人事件のつながりを追う本格ミステリーで、ナムグン・ミンが演じるのは、警察庁特殊チームを率いるト・ジョンウだ。

ジョンウは優秀な刑事でありながら、家には帰らず留置場で寝泊まりするなど、かなり風変わりな人物。みすぼらしい格好で飄々と振る舞う一方、事件に対しては鋭い洞察力を見せる。そのつかみどころのなさが、物語の序盤から視聴者を引き込んでいく。

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本作で注目すべきは、ナムグン・ミンの"力を抜いた演技"だ。大げさな表情や動きを見せずとも、視線や声のトーン、わずかな間によってジョンウの内面を表現している。また、冗談めかした態度を取ったかと思えば、突然鋭い目を見せる多面的な魅力も大きな見どころだ。

特に事件の核心に近づくにつれて、ジョンウ自身にも秘密があることが浮かび上がってくるため、序盤の何気ない表情や言動にも意味を感じられるようになる。軽妙さと緊張感を自在に行き来するナムグン・ミンを大いに楽しめる一作だ。

■唯一無二の存在感!ナムグン・ミンの世界へ

これらの作品を見比べれば、ナムグン・ミンが一つのイメージに収まらない俳優であることがよくわかる。しかも、主演作だけでなく、主人公たちを取り巻く重要な役でも作品の印象を大きく変える存在感を見せている。

作品選びへのこだわりと、役ごとに別人になってみせる演技力。その両方を楽しめる3作品を、ぜひ続けて味わってみてほしい。

文/川倉由起子

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