「逐玉」で大注目のジャンリンホー(張凌赫)入門作!「素敵な恋の咲かせかた」で気品あふれる漢方医を熱演
2026.09.02
今年3月に配信がスタートし、中国時代劇として初めてNetflixのオールジャンルTOP10入りを果たした大ヒットドラマ「逐玉:翡翠の君」。同作で、抜群のビジュアルと188cmの長身、気品あふれる立ち居振る舞いを披露し、人気を集めているのがジャン・リンホー(張凌赫)だ。
「逐玉」以前にも「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」や「寧安如夢」などの時代劇で存在感を発揮してきたリンホー。そんな彼が現代ロマンス「素敵な恋の咲かせかた」で演じるのは、物腰が柔らかく、包容力にあふれた漢方医だ。時代劇で見せる凛としたカリスマ性とは一見異なるように思えるが、実はその魅力の本質は変わらない。現代劇だからこそ引き出される、ジャン・リンホーの新たな一面を味わえる作品だ。

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時代劇で輝くカリスマを現代劇で身近に感じる
「蒼蘭訣」の高潔な戦神役で本格ブレークし、一躍人気俳優の仲間入りを果たしたジャン・リンホー。「寧安如夢」では、知略に長けた冷酷な皇帝の師を演じ、爽やかなルックスだけではない複雑な心理を表現。さらに「逐玉」では、知略と武勇を兼ね備えた侯爵役で堂々たるカリスマを発揮し、凛々しいたたずまいと、かわいらしいロマンスとのギャップでファンを惹きつけている。
そんなリンホーの魅力を、より身近な現代設定で楽しめるのが「素敵な恋の咲かせかた」だ。高級ホテルの宿泊部マネージャーとして働くシェン・シーファン(演:シュー・ルオハン)は、恋人とのすれ違いや仕事のプレッシャーから不眠に悩まされていた。心身ともに限界を感じた彼女が訪れた近所の漢方医学クリニックで出会ったのが、物腰の柔らかな漢方医ホー・スーイエ(演:ジャン・リンホー)だ。きめ細やかな治療と温かな気遣いに触れるうち、シーファンの心は少しずつほぐされていく。やがてスーイエは、彼女にとってただの主治医ではない、特別な存在になっていく――。

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穏やかな漢方医に宿る、ジャン・リンホーの品格
スーイエの第一印象は、とにかく穏やかだ。リンホーは撮影前の1カ月にわたって、鍼灸(しんきゅう)や脈診、マッサージなど中国伝統医学を学び、役作りに励んだという。マスク越しにも優しい表情を浮かべ、鍼治療が初めてのシーファンにも落ち着いた声で接する。治療中に彼女が眠ってしまうと、起こさないようそっとカーテンを閉めてやる。その一つひとつの所作から伝わるのは、経験豊かな名医を思わせる落ち着きと、相手を安心させる包容力だ。
しかも、スーイエはただの"癒やし系男子"ではない。実は初対面の頃からシーファンに好意を抱いていたものの、彼女に恋人がいると知ると、あくまで礼節を保った"優しい主治医"として接しようとする。その距離感の取り方にも、スーイエの誠実な人柄が表れている。一方で、通勤時には軽やかにスケートボードで街を駆け抜けるなど、若者らしい躍動感も。落ち着いた白衣姿とのギャップが、スーイエというキャラクターに親しみやすさを与えている。
そして、シーファンとの距離が縮まるにつれて、その若々しい一面は恋愛にも顔を出し始める。序盤で印象的なのが、突然の雨に見舞われた昼下がり、偶然顔を合わせたシーファンから傘を差し出される場面。駆け寄ってきた彼女を見つめるスーイエの表情には、一瞬、穏やかな主治医ではなく、恋する青年の素顔がのぞく。中盤以降は、恋の駆け引きで意外な策士ぶりを見せるようになり、交際が始まってからは、それまでの穏やかな印象を覆す情熱的なキスも。静かに燃えていた恋心が、少しずつ表にあふれ出していくのだ。

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時代劇の威厳と現代劇の包容力、根底にある気品
一見すると、「素敵な恋の咲かせかた」のスーイエは、時代劇でリンホーが演じてきたキャラクターとは大きく異なるように見える。しかし、よく見ると両者をつないでいるのは、ジャン・リンホー自身が持つ"気品"だ。時代劇では、古装をまとった美しいシルエットや感情を抑制した表情、立っているだけでも感じられる凛とした存在感が、キャラクターの威厳やカリスマへとつながっている。一方、本作では、その同じ魅力が、相手を包み込む優しさや安心感として表れている。
彼の礼節ある態度は時代劇では威厳として表れ、相手を急かさず静かに寄り添う姿勢は、現代劇では包容力として表れる。衣装や時代設定が変わっても、リンホーが持つ"凛とした美しさ"は変わらない。だからこそ、「素敵な恋の咲かせかた」は、ジャン・リンホーをこれから知りたい人にとって絶好の"入門作"といえる。スーイエの柔らかな笑顔や漢方医としての落ち着いた物腰を楽しんだ後に、「蒼蘭訣」や「寧安如夢」、「逐玉」へと進めば、彼が時代劇で放つカリスマ性も、より鮮明に感じられるはずだ。
そして何より見逃せないのが、恋が深まるにつれて変化していくスーイエの表情。満開の桜を背景にしたロマンチックなキスから、バスルームで見せるドキッとするような情熱的なキスまで、恋する青年としてのリンホーの多彩な表情が詰まっている。穏やかで、気品があって、優しい。それなのに恋に落ちれば、しっかりと情熱的――。そんな"一見柔らかく、実は芯の強い"スーイエを通して、時代劇とは一味違うジャン・リンホーの魅力を堪能してみてほしい。
文/酒寄美智子



