「トッケビ」から10年!コン・ユとの変わらぬ絆も話題のキム・ゴウンに支持が集まる理由
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2026.08.05
アジア中で社会現象を巻き起こした「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(以降、『トッケビ』)の放送から10年――韓流ドラマファンの記憶に刻まれ続ける同作の影響力はいまだ絶大だ。
作品とともにその人気を不動のものとした主演キャストの4人(コン・ユ、イ・ドンウク、キム・ゴウン、ユ・インナ)が奇跡の再集結を果たし、変わらぬ絆を見せている特別番組「トッケビ10周年旅行~一緒にいるから輝く時間~」が日韓で反響を呼ぶなど、10周年を機に、その注目度が再燃中。
ここでは、天真爛漫なヒロイン"トッケビの花嫁"ことウンタク役でファンを魅了したキム・ゴウンの稀有な存在感に改めて注目してみたい。
■トッケビの花嫁はなぜ愛され続ける?実年齢12歳差のコン・ユとも抜群の"ケミ"!

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」 (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
当時、韓国ケーブルドラマ史上最高視聴率20.5%を記録した「トッケビ」は、かつては高麗時代の英雄だったが、呪いにより不滅の人生を生きなければならない"鬼神(トッケビ)"となったキム・シンと、その呪縛から唯一解き放つことができる"トッケビの花嫁"ことウンタクとの切ないファンタジーロマンス。
名脚本家キム・ウンスクから5年もの間ラブコールを受け続け、シン(トッケビ)役にキャスティングされたコン・ユの大人の魅力もさることながら、ウンタクをチャーミングに演じたキム・ゴウンにも、当時"人生キャラクター(その俳優の人生最高のキャラクター)"の声が挙がったほどハマり役に。韓国屈指の演技派女優として知られる彼女の俳優キャリアにとっても、欠かせないキャラクターだ。

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」 (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
一見、明るく無邪気なウンタクだが、単に子どもっぽいだけの少女ではない。実はシンのおかげで死を免れた過去があり、9歳で最愛の母を亡くすと叔母の一家に引き取られ、虐げられながら育ってきた。そんな孤独な少女がシンと初めて出会うのは、19歳の誕生日。海辺で一人、ケーキのロウソクに火を灯していた彼女が、その火を吹き消した瞬間、シンが突然目の前に出現するのだ。
"トッケビ"を唯一呼び寄せることができるウンタクの人となりや、シンが手にしていた"ソバの花"、恋の始まりを予感させるその花言葉――第1話に登場する出会いのシーンには、さまざまなエッセンスが凝縮。今や「トッケビ」の聖地と化した、この風景(江陵の注文津防砂堤)が深く印象に残っているファンも多いことだろう。

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」 (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
笑う時は屈託なく笑い、哀しい時は目に涙をためて憂う。表情がくるくる変わるウンタクの純真さを、当時20代半ばのゴウンが好演。実年齢では12歳差のコン・ユとの年齢差を感じさせない抜群の"カップルケミ"で、作品人気を後押しした。
それと同時に、イ・ドンウク演じる死神とユ・インナ演じるサニーの"ピーチカップル"、そしてシンと死神のブロマンスも人気を獲得。3通りの"カップル"がそれぞれ異なる魅力を放ったのが、「トッケビ」という作品が長く愛され続ける所以ではないだろうか。

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」 (C)STUDIO DRAGON CORPORATION

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」 (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
さらにゴウンは、劇中でウンタクが29歳になるまでを演じているが、話すテンポや視線、笑い声といったディテールを完璧にコントロールし、その成長を違和感なく演じきっている。ウンタクというキャラクターにこんなにも多様な魅力を内包できたからこそ、「ウンタクはキム・ゴウンにしか演じられない」という評価が上がるほどの支持が獲得できたのだ。

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」 (C)STUDIO DRAGON CORPORATION
■名だたる映画賞を総なめにした『破墓/パミョ』、鬼気迫る"お祓い"シーンに圧倒

『破墓/パミョ』 (C) 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.
そんな「トッケビ」のウンタク役から8年後。まさに正反対ともいえるキャラクターで、俳優としての振り幅を見せつけたのが、2024年韓国最大のヒット作となった映画『破墓/パミョ』だ。
本作は、韓国シャーマニズムの代表的存在である巫堂(ムーダン)や風水師らが、ある一族の墓に隠された恐ろしい秘密を掘り返すサスペンス・スリラー。映画『オールド・ボーイ』(2003年)などで知られる名優チェ・ミンシクや、「Sweet Home -俺と世界の絶望-」「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」で人気を爆発させたイ・ドヒョンらが顔を揃えるこの作品で、ゴウンは墓のお祓いを行う巫堂のファリムを演じた。

『破墓/パミョ』 (C) 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.
実際の巫堂たちに話を聞いて役作りに臨んだというゴウンは、生と死の境界を感じさせる張り詰めた演技で、優れた実力とカリスマ性を誇る韓国トップクラスの巫堂を体現。特に、墓の改葬の前に行う"テサルお祓い"のシーンは圧巻だ。
弟子のボンギル(イ・ドヒョン)の祈祷に合わせて、ファリムが刀を振り回し奇声を上げながらトランス状態に入っていく...。何かが乗り移ったかのような憑依演技は息を呑むほどで、ゴウンはこのファリム役で、韓国映画界で最高の栄誉とされる「第45回青龍映画賞」の最優秀女優賞をはじめ、韓国の名だたる演技賞を総なめに。愛らしいウンタクの表情とは一変した、鬼気迫る姿に改めて驚かされること必至だ。

『破墓/パミョ』 (C) 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.
今年7月2日には35歳を迎えたキム・ゴウン。彼女の代表作の1つであり、4年ぶりに復活した「ユミの細胞たち」のシーズン3も話題を呼んだばかりで、キャリアの成熟度も増す一方だ。その振り幅のある抜群の存在感で、とどまるところを知らない"演技モンスター"が今後女優としてどこまで進化していくのか、注目せずにいられない。
文/酒寄美智子



