ディンユーシー(丁禹兮)が「永夜星河」で見せる冷たさと守ってあげたくなる弱さのギャップに胸キュン!
2026.07.28
「花の都に虎(とら)われて ~The Romance of Tiger and Rose~」や「今宵、若様は恋におちる」で、クールな佇まいと、不器用ながら一途な愛情表現とのギャップで多くのファンを魅了してきたディン・ユーシー(丁禹兮)。そんな彼の魅力が最も凝縮された作品といえるのが、「永夜星河(えいやせいが)~シークレット・ラブミッション~」だ。
本作で演じる慕声(ぼせい)は、冷徹で近寄りがたい青年でありながら、心の奥には誰にも見せられない孤独と弱さを抱えた人物。クールさだけではない守ってあげたくなる危うさを繊細に演じ切り、ディン・ユーシーの新たな代表作と呼ぶにふさわしい存在となった。

(C) Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
"ツンデレ若様"でブレークしたディン・ユーシー
「花の都に虎われて」で中国ドラマ界を代表する人気女優チャオ・ルースーと共演したディン・ユーシー。ヒロインを敵視しながらも次第に恋へ落ちていく若君を好演し、そのツンデレぶりが大きな話題となった。その人気は、中国ドラマ界の話題作や人気俳優を表彰する中国のテレビドラマアワード「2020国劇盛典」で、「期待の新進俳優オブ・ザ・イヤー」を受賞するほど。一躍、中国ドラマ界を代表する若手俳優の仲間入りを果たした。
続く「今宵、若様は恋におちる」では、冷え切った夫婦関係から妻に恋をしていく若き侯爵を熱演。序盤の冷たい眼差しから一転、不器用ながらも惜しみなく愛情を注ぐ姿とのギャップが視聴者の心をつかみ、"ツンデレ若様"はディン・ユーシーの代名詞となった。その後も、「七時吉祥~エンドレス・ラブ~」や「大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~」などで仙侠やミステリーにも挑戦し、ジャンルを問わず主演を務める実力派へと成長。そして再びツンデレという原点に立ち返った作品が、「永夜星河」なのである。

(C) Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
クールな青年の裏にある守ってあげたくなる弱さ
本作は、オンライン小説の世界へ入り込んでしまった会社員・リン・ミアオミアオ(演:ユー・シューシン)が主人公。現実世界へ戻るためには、性格最悪の青年・慕声の好感度を100%まで上げなければならない。しかし彼女への好感度は、まさかのマイナス200%。攻略不可能とも思えるミッションが幕を開ける。
物語序盤の慕声は、毒舌で冷酷なシスコン気質の青年。ミアオミアオが目の前で転んでも助けようとせず、「おなごに触れては無礼かと思ってな」と皮肉まで口にする。その嫌みたっぷりのやりとりを、ディン・ユーシーはコミカルなテンポで演じ、思わず笑ってしまうような愛嬌(あいきょう)も加えている。しかし、その冷たい態度の裏には深い孤独があった。

(C) Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
妖怪退治をなりわいとする名門・慕家の養子として育った慕声は、幼い頃から居場所を見いだせず、義理の姉・慕瑶(ぼよう/演:ジュー・シューダン)にだけ心を許していた。姉を守るためなら手段を選ばないほど強い執着心を抱く一方で、自分自身の価値を信じ切れない危うさも抱えている。単なる冷徹な青年ではなく、傷つきやすさを内包した複雑な人物像こそが、慕声最大の魅力といえるだろう。
そんな彼の心が大きく動き始めるのが中盤の名シーンだ。妖魔との戦いで命を落としかけた慕声に対し、ミアオミアオは「あなたが何者でも生きてほしい」と涙ながらに訴え、命懸けで彼を助ける。この瞬間から、慕声の心は少しずつ変化していく。ディン・ユーシーは、安堵(あんど)、戸惑い、そして初めて誰かに救われた喜びを、わずかな視線や息遣い、表情だけで繊細に表現。セリフに頼らず感情の移ろいを描き切る演技力は、本作でもひときわ際立っている。

(C) Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
ユー・シューシンとの抜群の相性が胸キュンを加速
この出来事を境に、慕声の不器用な愛情表現が一気に加速する。山道では「はぐれないためだ」と照れ隠しをしながらミアオミアオと恋人つなぎをしたり、彼女を気遣いながらも素直になれなかったりと、結ばれそうで結ばれないもどかしい距離感が胸をときめかせる。終盤では、これまで決して見せなかった涙を流し、心の弱さをさらけ出す場面も。冷酷な青年だった慕声は、ミアオミアオと出会ったことで愛を知り、彼女にとっても守ってあげたくなる存在へと変わっていく。
「月光変奏曲~君とつくる恋愛小説~」に続いて二度目の共演となるユー・シューシンとの息も抜群。愛らしいビジュアルはもちろん、2人で考えたというアドリブも自然で、軽快な掛け合いから切ないラブシーンまで抜群の相性を見せている。クールさと不器用な優しさ、そして誰かに寄り添いたくなる危うさ。そのすべてを繊細に演じた「永夜星河」は、ディン・ユーシーの俳優としての表現力を改めて印象づける一作となった。ツンデレ俳優としての魅力はもちろん、その奥にある守ってあげたくなる弱さまで感じられる作品として多くのファンを惹きつけている。
文/酒寄美智子




