ワンホーディー(王鶴棣)が放つ大人の色気!禁断の恋に揺れる宦官役で見せた切ない愛「浮図縁~乱世に咲く真実の愛~」
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2026.07.23
「流星花園2018」の道明寺役や、「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」の東方青蒼役など、ツンデレなキャラクターで人気を集めてきた中国の人気俳優ワン・ホーディー(王鶴棣)。端正なルックスと圧倒的なスター性で若い世代を中心に支持を広げてきた彼が、新たな魅力を開花させた作品が、時代劇ロマンス「浮図縁(ふとえん)~乱世に咲く真実の愛~」だ。本作で演じるのは、皇帝に仕える宦官(かんがん)・肖鐸(しょうたく)。冷酷な仮面の裏に秘めた孤独や葛藤、そして愛を知って変わっていく繊細な感情を丁寧に表現し、これまでとは異なる"大人のワン・ホーディー"を印象付けた。

(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.
"皇帝の想い人"に恋したカリスマ宦官
「浮図縁」は、特務機関「昭定司(しょうていし)」の指揮官として絶大な権力を握る宦官・肖鐸が、決して想いを寄せてはいけない女性との恋に落ちる姿を描くロマンス史劇だ。6年前に殺された双子の弟の復讐(ふくしゅう)のため、身分を偽って宮廷へ入り込んだ肖鐸。皇帝の弟・福王(ふくおう/演:ピーター・ホー)の依頼で、皇帝の死に際して共に葬られる運命にあった皇帝の妃・歩音楼(ほいんろう/演:チェン・ユーチー)を救い出すが、彼女と過ごすうちに次第に惹かれていく。
しかし音楼は先帝の妃であり、現皇帝も想いを寄せる女性。さらに肖鐸自身も宦官を装っている身であり、その恋は決して許されるものではない。こうしたスリリングな展開が視聴者の心を強く惹きつけ、本作は配信開始から24時間で8000万回再生を突破し、中国主要配信サイトでも12日連続ランキング1位を記録するなど大きな反響を呼び、ワン・ホーディーの代表作の一つとなった。

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冷酷さと不器用さを行き来する繊細な演技
肖鐸は、他人を一切信用せず、目的のためなら非情な決断もためらわない冷酷な人物。許しを請う部下を容赦なく切り捨てる姿には、宮廷中が恐れるカリスマとしての威圧感が漂う。そんな彼が、音楼と出会ったことで少しずつ変わっていく。当初は感謝を伝える音楼に「媚びを売りおって。わざとらしい」と冷たく言い放つ肖鐸。しかし、聡明で芯の強い彼女に触れるうち、それまで誰にも見せなかった戸惑いや優しさ、不器用な一面をのぞかせるようになる。
その変化を、ワン・ホーディーは決して大げさに演じない。視線の揺れや表情のわずかな変化、言葉にできない感情を抑えた芝居によって表現し、冷酷さと純粋さという相反する魅力を自然に共存させている。一方の音楼も、機転の利く頭脳と逆境に屈しない強さを持つ魅力的なヒロイン。肖鐸への信頼が少しずつ愛情へと変わっていく過程も丁寧に描かれ、二人だからこそ成立するロマンスへと説得力を与えている。

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禁断の恋だからこそ胸を打つロマンス
本作最大の見どころは、幾重にも張り巡らされた「禁断の恋」の緊張感だ。先帝の妃である音楼と、身分を偽る肖鐸。互いに想い合っていても、その恋が明るみに出れば命さえ危うい。だからこそ、何気ない視線や距離感の変化が、一般的なラブストーリー以上のときめきを生み出している。印象的なのが、上元節(旧暦の1月15日)の灯籠流しの場面。皇帝に優しく肩を抱かれる音楼を遠くから見つめる肖鐸は、想いを押し殺すしかない。何もできず感情だけを胸に秘める姿は、ワン・ホーディーの繊細な演技が際立つ名シーンだ。
物語中盤、絹貿易の監督として肖鐸と音楼が江南・西蜀(せいしょく)へ向かうエピソードでは、二人の距離が一気に縮まる。船酔いした音楼を看病する場面では、「みぞおちを押せば楽になる」と助言しながらも、自ら彼女に触れることをためらう肖鐸。恋心を自覚しているからこそ一歩を踏み出せない、その抑えた演技からは大人の色気がにじみ出る。同じ四川省出身で、現代ドラマ「今日もファイト」でも共演したチェン・ユーチーとの息の合った掛け合いも見どころの一つ。互いを見つめる視線だけで心情を伝え合う姿が、ロマンスをより美しく彩っている。

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その後、水賊に襲われた二人は落水し、人里離れた小屋で一夜を過ごすことに。初めて音楼の肩へぎこちなく手を回す肖鐸の姿は、序盤の冷酷な宦官とは別人のような初々しさを見せる。こうしたギャップこそ、本作におけるワン・ホーディー最大の魅力といえるだろう。やがて皇帝が西蜀へ現れ、二人の恋はさらに過酷な試練に直面する。豪華絢爛(けんらん)な宮廷、美しい衣装、スリリングな陰謀劇、そして肖鐸の復讐――さまざまな要素が重なり合いながら物語はクライマックスへ向かっていく。
「蒼蘭訣」で見せた圧倒的なカリスマ性とは異なり、「浮図縁」でワン・ホーディーが見せるのは、抑制された演技だからこそ伝わる繊細な感情表現だ。スター俳優としてだけでなく、一人の役者として確かな成長を感じさせる。
文/酒寄美智子




