アニメ『魔法騎士レイアース』の獅堂光に憧れて。強くなれた私の原点【真野恵里菜】
2026.10.15
好きなアニメは何かと聞かれたら、真っ先に名前を挙げるのが『魔法騎士レイアース』です。1994年から放送されたこの作品は、女の子たちに強さへの憧れを抱かせてくれました。今回は、小学生の頃から自分と『レイアース』を重ねて生きてきた私、真野恵里菜が、その魅力をお伝えします!
成長する武器に憧れた少女たちの物語
何の変哲もない中学2年生の獅堂光(しどうひかる)、龍咲海(りゅうざきうみ)、鳳凰寺風(ほうおうじふう)の3人は、社会科見学で訪れた東京タワーから突然、「セフィーロ」という異世界へ招喚されます。しかも3人は別々の学校に通っていて、この時は初対面。「一体ここから何が始まるの?」とワクワクしました。そんな3人に与えられたのが、「伝説の魔法騎士(マジックナイト)になって魔神(マシン)をよみがえらせ、囚われの身となったエメロード姫を救う」という使命。男の子ではなく、女の子がこんなにも戦う作品があるなんて、当時の私には夢のようでした。

(C)CLAMP・ST/講談社・TMS
物語の序盤では3人がなぜ招喚されたのかは分かりませんでしたが、当時の私は、みんなが「正義の心」を持っていたからなのかなと思っていました。自分のことだけを考えていたら、知らない世界の、知らない人たちを救うことなんてできない。でも彼女たちは使命を見つけ、自分の意思で戦います。その姿を見て、大切な人を守ることの意味に気づかせてもらいました。今でも、彼女たちのようになりたいと思っています。
私が特に魅了されたのは、武器や防具が進化していくところ。武器の形には、3人が招喚される前にしていたスポーツが反映されていて、それが戦いの中で成長していくのが本当にかっこいいんです! 子どもの頃は「私もできるんじゃないかな?」と思い、「炎の矢ー!」と魔法の言葉を叫びながら、招喚された時のためにおもちゃの剣を振り回していました。
第1期のラストには切なさが残りますが、その心のモヤモヤを昇華してくれるのが第2期です。さらなる脅威と戦う中で、セフィーロには別の星から新たな勢力が攻めてきます。彼らとぶつかり合う中で繰り広げられる人間模様からも、彼女たちの成長を感じます。また、星(国)ごとにアレンジされたコスチュームもかわいくて、映像が繊細なので、スカートのふわふわ具合までじっくり見ていたのを覚えています。

(C)CLAMP・ST/講談社・TMS
光への憧れが私を変えてくれた
とにかくかっこいい3人ですが、趣味や性格が違うからこそ、凸凹感がかわいいところも魅力です。光は正義感が強く、仲間への思いやりもある、どんなつらいことも乗り越えていく女の子。でも頑張りすぎてしまうところもあって、愛らしい妹キャラでもあります。海ちゃんは、スラッとした見た目の美人なお姉さん。でも、一瞬で学生だったと思い出させてくれるようなギャップもあって、知れば知るほど惹かれていきます。風ちゃんは言葉遣いがきれいで、所作も考え方も落ち着いたステキな女性。真面目な優等生タイプが、異世界で傷つきながら強くなっていく姿もかっこいいです。
同じ学校にいても接点がなさそうな3人ですが、一緒に生き抜き、やがて大親友になっていきます。「お話ししてみないと人って分からないな」と学生ながらに感じて、友達作りのヒントにもしていました。その中でも、私が一番好きで、心を強くしてくれたのが光です。幼稚園の頃は極度の人見知りだった私ですが、『レイアース』を見てからは、学級委員や生徒会など、人前に出るようになっていきました。曲がったことが嫌いで、「違う」と言えるようになったのも光の影響。憧れのあまり、雑誌の連載で光のコスプレをしたこともあります。大きなリボンを付けた赤い制服を身にまとった時は、本当にうれしかったです!
光の声優・椎名へきるさんのかっこよさと愛嬌(あいきょう)を兼ね備えた声も大好きで、「あの声になりたい」と思っていました。そこから声のお仕事に興味を持ち、小学6年生の頃には脚本集を買って、密かに自分の部屋で練習していたんです。特に好きなのは、魔法を使うシーン。椎名さんは技名を言う時に声のトーンを下げて、強めに響かせていました。それを何度も聴いて練習して、後にロボット映画に出演した時には、技を決める場面でその声の出し方を意識していたんです!『レイアース』への憧れは、作品を好きになるだけではなく、私自身の「こうなりたい」という気持ちにもつながっていたんだと思います。

(C)CLAMP・ST/講談社・TMS
今も私の心に寄り添う『レイアース』
『レイアース』は、今でも私の心に寄り添ってくれる作品です。私はおしとやかなイメージでデビューしましたが、実際は結構気が強くて、光みたいなタイプ。自分を出せずに悩んだ時に一番聴いていたのが、エンディングの「明日への勇気」でした。歌詞が刺さるんですよね。「自分を信じないと」と勇気づけられて、夜な夜な泣きながらピアノを練習していました。
また、見る年齢によって楽しみ方が変わるのも、大きな魅力の一つです。子どもの頃は、敵が出てくると「悪いお姉さん、怖い!」と思っていましたし、3人には「強くなって、セフィーロを救ってほしい!」と願っていました。でも大人になってから見ると、それぞれの立場にある「正義」が描かれていることに気づき、敵側の人たちの切なさも見えてきました。これからもきっと、見返すたびに新しい発見があるんだろうなと思います。
好き同士で集まって語りたいくらい、魅力がたくさん詰まった『魔法騎士レイアース』。3人を見守っていたら、きっと物語にのめり込んで、応援したくなるはずです。ご覧になったら、「このシーンいいよね」とか、「やっぱりこの曲最高!」とか、ぜひ一緒に分かち合いましょう!
【プロフィール】
真野恵里菜(まの・えりな)
堤幸彦監督による「キバコの会」「SPEC」シリーズなどへの出演を通じ、繊細な感情表現と演技力が高く評価され、女優として活躍。主な出演作に、映画『青の帰り道』、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」「逃げるは恥だが役に立つ」など。




