大河ドラマ「べらぼう」主演で注目、横浜流星の出演映画5選!「春に散る」など、珠玉の作品で軌跡をたどる
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2025.01.19
2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に主演する横浜流星。モデル活動を経て、2012年に「仮面ライダーフォーゼ」でドラマ初出演を果たした。2014年には「烈車戦隊トッキュウジャー」のヒカリ/トッキュウ4号役で注目され、人気が急上昇。2020年に日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、演技にも高い評価を受けている。恋愛、アクション、サスペンス、スポーツと幅広い分野で、役ごとにまったく異なる顔を見せる彼は、名実ともに屈指の若手俳優。そんな横浜の出演作から、オススメ映画5作品を紹介する。
■キセキ -あの日のソビト-
2017年公開の映画。「日本で最も売れたダウンロード・シングル」としてギネス認定されたGReeeeN(現・GRe4N BOYZ)の名曲「キセキ」の誕生にまつわる"軌跡"と"奇跡"を描く。松坂桃李&菅田将暉がW主演し、横浜はGReeeeNのメンバーで高音ボーカル担当のNaviを演じた。菅田演じるHIDEとは予備校時代からの親友。優しい性格で歯科学生と音楽活動のはざまで悩むHIDEを支えるNaviを熱演した。メンバー役で成田凌と杉野遥亮が共演。後に主役クラスに成長する彼らのみずみずしい演技も堪能したい。2カ月間のボイストレーニング特訓による4人の歌声にも注目。横浜は、劇中で松坂が演じたGReeeeNのプロデューサー、JIN(HIDEの兄)プロデュースにより歌手デビューも果たした。
■虹色デイズ
水野美波原作の人気少女コミックの実写映画化で、2018年に公開された。性格も趣味もバラバラなイケメン男子高校生4人組の友情と恋を描いた青春ドラマ。横浜はいつも笑顔だけど実はドSな"恵ちゃん"こと片倉恵一を演じた。佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中川大志、高杉真宙が共演。いつも一緒につるんでいる親友4人がにぎやかで楽しい高校生活を送る中、恋に奥手な"なっちゃん"(佐野)が同級生の杏奈(吉川愛)に片思いしたことから、彼らの日常に変化が起こり始める。主役4人が醸す空気感が素晴らしく、撮影現場の良いムードが伝わってくる作品。横浜は少しクセのある役どころを好演し、はじけるような笑顔で魅了する。
■あなたの番です 劇場版
秋元康が企画・原案を手がけ、2019年に日本テレビ系列で放送された同名ドラマの劇場版として2021年に公開された。ドラマ版は、都内マンションで新婚生活を始めた夫婦が住人たちの「交換殺人ゲーム」に巻き込まれる様子を波乱の展開で描いた。劇場版は、ドラマのパラレルワールドで、ドラマ同様に夫婦役の原田知世と田中圭がW主演。西野七瀬、横浜流星、奈緒、木村多江、生瀬勝久らドラマ版のキャストも再び集結。横浜は頭脳明晰(めいせき)な大学院生・二階堂忍を演じた。晴れて結婚した菜奈(原田)と翔太(田中)は、住民会を通じて仲良くなったマンションの住人たちを招待して船上ウェディングパーティを開催することに。そんな逃げ場のないクルーズ船内で、連続殺人事件が発生。菜奈と翔太と住人たちは犯人捜しに乗り出すが、そこには思わぬ殺意が交錯していた...。
■線は、僕を描く
水墨画の世界を題材にした砥上裕將(とがみひろまさ)の同名青春芸術小説を実写映画化。2022年に公開され、『ちはやふる』の小泉徳宏監督がメガホンを取った。深い喪失の中にあった大学生の青山霜介(横浜)はアルバイト先の絵画展設営現場で水墨画と運命の出会いを果たす。巨匠・篠田湖山に声をかけられ、弟子となった霜介は、初めての【水墨画】に戸惑いながらも、その世界に魅了され成長していく。湖山の孫で、霜介と良きライバルとなる篠田千瑛を清原果耶、霜介を水墨画の世界へ誘う巨匠・篠田湖山を三浦友和が演じたほか、細田佳央太、河合優実、富田靖子、江口洋介らが出演した。
■春に散る
ノンフィクション作家・沢木耕太郎の同名小説の映画化で、佐藤浩市と横浜流星のW主演で2023年に公開された。ボクシングに命を懸ける男たちの生きざまを描いた重厚な人間ドラマ。かつて不公平な判定で敗れて引退後、渡米して実業家となった元ボクサーの広岡(佐藤)が40年ぶりに帰国し、同じく不公平な判定負けで心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜)と出会う。翔吾のトレーナーとして広岡は厳しいトレーニングを課し、世界王者を目指す。中学時代に空手の世界大会で優勝した経験を有する流星は、本作でボクシングを本格的に特訓し、プロテストにも合格した。試合シーンの迫力は息をのむほどで、ライバル・大塚役の坂東龍汰、世界王者・中西役の窪田正孝も熱演。広岡の友人・佐瀬を演じる片岡鶴太郎の渋い演技も印象深い作品となっている。
文/渡辺敏樹