推したくなる!"最高の大人の青春" 西島秀俊のキュン!永野芽郁の応援し甲斐! 「ユニコーンに乗って」【小虎・りょう】

よしもと<br>ドラマ部

よしもと
ドラマ部 (吉本興業所属のお笑い芸人)

吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。

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推したくなる!"最高の大人の青春" 西島秀俊のキュン!永野芽郁の応援し甲斐! 「ユニコーンに乗って」【小虎・りょう】

【プロフィール】
りょう(小虎)
1995年12月28日生まれ、愛知県豊田市出身。NSC東京校24期生。2019年に福井祐樹ともに小虎を結成。学生時代からのドラマ好きが高じて、「よしもとドラマ部」の一員としても活躍中。


ドラマには"悪役"がいないと盛り上がりに欠けるとよく言われる。なぜだろう。このドラマは悪役が出てこないのに爆裂に盛り上がっている。盛り上がっているというか心が揺さぶられる。僕の感想は正直、「このドラマを見ると辛い」。なぜか...。

まぶし過ぎるから!!!!!

こういう生活を送りたかったんだ。全員本当はこういう生活を送りたかったはず。自分が学生のときにこのドラマを見て、仲間と行動力があれば起業していたかもしれない。だってこんなのうらやましいもの...。

でも諦めたんです。社会に出て。夢を追いかけるとか、恋をするとか、こんな真っ直ぐなの、令和になってから恥ずかしいと思ってるでしょ!全然そんなことないので、最高の大人の青春に今から憧れましょう。

少し興奮しましたが、"令和の大人の最高青春"、「ユニコーンに乗って」の紹介をします。

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あらすじ

成川佐奈(永野芽郁)は教育系アプリを手掛ける「ドリームポニー」のCEO。5年前、大学に潜り込んで聞いた羽田早智(広末涼子)の特別講義をきっかけに、3年前に起業。10年以内にユニコーン企業となり、世界中の人々が利用できるようなビジネスにすることを目標に日々奮闘中。だが、売上・技術ともに行き詰まる毎日に焦っていた。

そんな佐奈を心配するのは共同創設者の須崎功(杉野遥亮)。佐奈が忍び込んだ大学で知り合い、今では気の許せるビジネスパートナーである。須崎は現状を変えるため、即戦力となる人員の補充を佐奈に提案。早速、ネットで求人募集をし、面接を開くこととなる。

その面接にやってきたのが、中年サラリーマンの小鳥智志(西島秀俊)だった。ひと回りも年が離れ、プログラミングの経験もなく、即戦力とは言い難い。だが、「御社の理念である"ITの力ですべての人が平等に学べる場所を作りたい"という思いに強く共感し、ここにやってまいりました」という小鳥の言葉を、佐奈はどうしても振り切ることができずにいた。

よくビジネスの議題でも話に上がるスタートアップ企業の若手女性CEOがステップアップしていく青春の物語。その若者の中に混じる中年社員や天才プログラマーなど個性豊かな面々。

前述したが、このドラマの中に悪人が1人も出てこない(本当に少しだけ出てくるけど、なんてことはなかった)。悪人がいないと逆境がないので、作品が中だるみしやすいと言われる。ではなぜ「ユニコーンに乗って」はこんなにも熱中できるのか?登場人物に着目して考えたい。

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応援し甲斐!

このドラマの登場人物は全員、"応援し甲斐"がある。もう少し簡単な言葉にすると、"推したくなる"のだ。

成川佐奈を演じる永野芽郁さん。女性CEOと聞くと、一見キツそうなイメージがあるが、成川佐奈は目標に向かって、失敗をしながら努力をし、恋愛に不器用で、弱みを見せ、仲間を頼り仲間を信じる。全てが入っている。心が荒んでいる人間が見ても、感情移入する要素しかない。何より、永野芽郁さんが完全にハマり役なのだ。失敗している成川佐奈を見ると応援したくなる。応援したくなるって、よっぽどハマり役なことだと思う。

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中でも自分が強く感じるのは、成川佐奈は周りの影響を受けやすい人柄な気がする。小鳥(西島秀俊)や羽田(広末涼子)などの助言を、全話通して基本すぐに受け入れてしまう。これ、流されやすいCEOとしての疑問もよぎるが、永野芽郁さんの成川佐奈なら人柄、役柄から"応援し甲斐"に切り替わるのだ。

小鳥智志を演じる西島秀俊さん。このドラマにかかせない"キュン"の要素を天然で持ってくる小鳥はすばらしいです。僕は男として、これが天然でできたら天才だと思います。小鳥の大人としての心遣い、若者への尊敬、人生の先輩としての助言、静かなプライド。しかも、ここに全く嫌なあざとさがない。これは西島秀俊さんの小鳥だから出せるものだと思うんです。

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中でも8話では小鳥の良さが大爆発しているのですが、仲間である森本海斗(坂東龍汰)に情報漏洩の件で裏切られたと思っているドリームポニーの面々。ここでも小鳥のみが冷静に海斗のことを信じます。1話から、海斗との年の差28歳の友情を積み重ねて来ましたが、改めて『たった1人の、私の同期です』という小鳥さんの言葉に、この静かな熱い男の友情にたまらなく感動しました。

この回の海斗もすごく良いです!8話は小鳥と海斗の過去にクローズアップしていて、「ユニコーンに乗って」小鳥と海斗の第1話といっても過言ではありません。

本当に全員がこの人でなくてはいけないと言えるくらい、ハマり役です。

また個人的に夏井恵実役の青山テルマさんのどハマりはスゴイです。恵実と栗木次郎(前原滉)の2人にもぜひ注目してください!物語にかかせません!!

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まとめ

このドラマのまぶしさを全開で浴びて欲しいのが僕の感想です。ベタ?最高じゃん!って展開もあるし、全く予想できない展開もあるし、運命の伏線回収もあります。ここになぜ"運命"と付けたか、最後まで目を離さずに感じてください。

ちなみに主題歌であるDISH//の「しわくちゃな雲を抱いて」が、より興奮を引き立てます。この曲が流れたから泣いちゃったときもありました。これは僕の観測なのですが、ラストサビまで流れると良い流れが連鎖する傾向があるように感じました。皆さまの感想も聞きたいです。

色んなドラマがあります。でも久々に元気を全面にもらえるドラマ「ユニコーンに乗って」に出会えました。僕ももっとたくさんのドラマを知りたいし、たくさん影響を受けたいなと思います。

日々、アップデートです。

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