田中圭さんと深澤辰哉さんの間で勝手に揺れまくった木曜22時 「わたしの宝物」【夫婦のじかん・大貫さん】
国内ドラマ 連載コラム
2025.02.05
よしもと
ドラマ部
(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。
よしもと
ドラマ部
(吉本興業所属のお笑い芸人)
吉本興業所属のテレビドラマ好きを公言しているお笑い芸人からなる。 現在は福田恵悟(LLR)・村上健志(フルーツポンチ)・大貫さん(夫婦のじかん)・りょう(小虎)らが所属。
<プロフィール>
大貫さん(夫婦のじかん)
NSC東京11期生。タカダ・コーポレーションを経て 2016年に旦那の山西 章博と「夫婦のじかん」というお笑いコンビを結成。 普段は芸人として活動しているが、漫画家やイラストレーターとしても活躍中。 コミックエッセイ「母ハハハ!」発売中。第35回フジテレビヤングシナリオ大賞最終。
松本若菜さんが主人公で良かった!
「托卵」がテーマの大人の恋愛ドラマということで、放送が始まる前からかなり話題になっていた「わたしの宝物」。はじめに「托卵」という言葉を聞いた際は、カッコウ等の鳥類が自分の産んだ卵を他の鳥の巣に託すものという意味しか知らなかったのですが、妻が夫以外の男性との間にできた子どもを夫婦間の子どもとして育てることという使い方もされているのですね...。
かなり重苦しい雰囲気のドラマになるのでは...と身構えていたのですが、ただセンセーショナルな要素が盛り込まれているだけではなく、人としての在り方や人生の歩み方など、かなり深いドラマになっていた印象です。
托卵がテーマだなんて、主人公にやきもきしてしまいそう...と思いがちですが、主演の松本若菜さんの透明感たるや!元々好感度も高く、バラエティなどでお見掛けしても「絶対いい人だ!」と思わせてくださるあの空気感。個人的には仮面ライダー電王が大好きだったので、良太郎のお姉ちゃんというイメージが今もまだあり、松本さんの登場と共にAAAさんの主題歌が頭の中で流れてしまいます。
少し話は逸れましたが、松本さんが演じられていたからこそ、ストーリーに入り込みやすく、かつ、このドラマを見てみようと思った方は大勢いたのではと感じました。実際にドラマを見ていると、主人公よりも周りの人々に驚かされることが多々あり、「えぇっ!」「嘘でしょ...」「なんで今それ!」と、思わずテレビに声を掛けてしまう展開もあり、喫茶店のマスター・北村一輝さんだけが心の拠り所となる瞬間もあったりと、ハラハラどきどきな展開もたくさん溢れておりました。
田中圭さんのモラハラ夫がまさかのキャラ変?
そして我らが田中圭さん!第1話からかなりのSっぷり。私の好きな系統の田中圭さん、来ました。ありがとうございます。ちょっとしたトラウマ映画にもなった『哀愁しんでれら』のときの田中圭さんを少し思い出してしまう感じのある、序盤の田中圭さんです。
しかし大変です。こんな感じの旦那様がもしも妻の不貞を知ってしまったら...。考えるだけで恐ろしいです。これは回を追うごとにとんでもないモラハラ大爆発祭りが待っているのではと思い、勝手に辛い展開を予想していたのですが...。とある出来事をきっかけに、大変身するモラハラ夫。そして妻の不貞を知ったとき、一体どんな反応をするのか。その辺りはぜひ作品を見て確かめていただきたいところです。
このドラマを象徴するような大切なシーンがあり、そこで田中圭さんが号泣するのですが...本当にもう、作品を超えてガチで泣いているのではと思ってしまう、田中圭さんの涙演技。その昔、ドラマ版「WATER BOYS」のドキュメント特番で、すべてのシンクロシーンを撮り終えた後、俳優陣がみんな大号泣されていたのですが、もちろん田中圭さんも大号泣。長い間シンクロの練習とドラマの撮影を全力でやってきたからこその感極まったあの大号泣。あまりの感動で、あの時の映像がいまだに頭から離れないのですが、まさにあの時と同じ泣き方でこの作品でも泣いているんです!だからこそ、「え、待って待って。ガチじゃん!」と、勝手にテレビに話し掛け、心配してしまうという奇行に出てしまうのでした。
どうするの?どうなるの?離婚するの?しないの?私のことどう思ってるの?というようなシーンでは、勝手に田中圭さんと結婚している体であれやこれやを考えてしまいます。「え、なんかあの時の反応冷たかったかも...私のことやっぱり好きじゃなくない?」と、寝る前にふと考えてしまい、「あ、私田中圭さんと結婚してなかったんだった」と我に返ったことも。このドラマのリアリティがとてつもない域まできていたのだということを実感した瞬間でした。
深澤辰哉さんの沼らせっぷりは底無し!
そして松本若菜さんの幼馴染役にはSnow Manの深澤辰哉さん。ちょっと待って。Snow Manは私に近寄らないでください。ちょっと危機感を感じているので、なるべく見ないように見ないようにしているんです。それなのにどんどんSnow Manは近寄ってくるんです!(近寄ってません)目黒蓮さんは「silent」や「海のはじまり」でガンガン心に入ってきてしまうし、「青島くんはいじわる」の渡辺翔太さんは最高過ぎて、毎週「コーヒー&チョコ&青島くんはいじわる」のセットでドラマを楽しむのが生きがいになっている時期もありました。そして今度は深澤辰哉さん!Snow Manって、なんて刺客揃いなんでしょう!
もう、深澤さんに図書館で出会ってしまったら、それはしょうがないですよ。それはもう、そう。しょうがない。無理です。この役どころに深澤辰哉さんをキャスティングしようと思ったドラマ関係者の方、やってくれましたね!「ありがとうございます」と「やってくれたな!」という気持ちが混在して、パニックです。なんか、バラエティ番組では楽しい感じのキャラクターだったような気がするのですが、このドラマでは全然違う!ギャップ!これ以上はやめて!バラエティのときの雰囲気とあまりにも違っていたので、思わずドラマの公式サイトで確認してしまうくらいに別人かと思いました。とにかくもう、本当にしょうがないんです。松本若菜さんは何も悪くないんです。一緒に働いてたら好きになってしまうさとうほなみさんの役どころも仕方ない。存在するだけで周りを狂わせていくオーラ...恐るべし。
そして、このドラマに出てくる赤ちゃんがめちゃくちゃ可愛いというのも見どころの一つです。色白で、髪もまだ産毛で、ふわふわでプクプクでニコニコでとっても可愛い!こんなに可愛い存在だもの、みんなで守らないと!と見ているだけの視聴者まで心に誓ってしまう愛くるしさです。
ドラマを見終わった後は、不思議と希望に満ちた世界が待っていると思うので、重い展開が苦手な方にもおすすめできる作品となっています。ぜひご覧になってください。きっと、田中圭さん、深澤辰哉さん、北村一輝さんのどなたかには沼ってしまうと思われます...。