アニメ「RINGING FATE」花澤香菜×梅原裕一郎インタビュー!2人がやり直したいことは......
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2025.01.11
中国で配信された人気オリジナルアニメ「RINGING FATE」が、J:COM STREAMにて配信中。本作は、生と死の狭間・崆(くう)を舞台に、不治の病で亡くなった少女・要と、謎めいた過去を持つヘルメットのサブローが手を組み、生き返るチャンスが与えられる"運命のリング"で、メカを操縦し勝ち上がっていくさまが描かれる。
日本語吹替版のキャストには、主人公の要役を花澤香菜、主人公の相棒となるサブロー役を梅原裕一郎が担当する。今回、花澤と梅原の2人に作品の感想などを語ってもらった。
――「RINGING FATE」は中国で配信された人気オリジナルアニメです。作品への印象はいかがですか?
花澤「途中でアニメ以外の映像が入ってくるのでびっくりしました。なかなかない作りですよね。アニメーション自体は緩急が付いていて、見ていて飽きないです」
梅原「バトル要素や転生要素があったり、いろんな要素が組み合わさった作品なんですけど、作品全体としてはコミカルでかわいらしいキャラクターたちが動いている中、急にシリアスな話がくるので、後ろには深いドラマを感じさせる作品だと思いました。」
花澤「いきなりカンフーのおじさんが出てきて『?』とはなりました。あの描写が何なのか、今後収録していく中でわかると思うのですごく楽しみです(※インタビュー時には4話まで収録)」
梅原「キャラクターによっては人間じゃない人もいるみたいなので、そういうところもこれから楽しみだなと思いつつ、知るのが怖い部分でもありますね。サブローに関して言えば、きっと何か罪を犯している人間ではあると思うので」
――ご自身のキャラクターの印象と、アフレコ時に意識されたことをお聞かせください。
花澤「要ちゃんはとにかくかわいいです。ただそれだけじゃなくて、絶対に私は記憶を取り戻して生き返るんだという強い意志があったり、ともすれば他のキャラクターの前ではちょっとずる賢いところや悪い顔をしているところもあるので、表情がくるくる変わって、見ていて飽きない子だなと思います。基本の筋は要ちゃんがどう記憶を取り戻すかというところになるので、そこに関してはシリアスな内容になるんですが、他は1人でずっと話すし動いているので、すごくパワーのある子だなって思います」
梅原「サブローは要と凸凹コンビみたいな感じで冷静沈着な人物ではあるんですけど、要との会話の中でギャグっぽいシーンになると勢いよく突っ込んだりするんですよね。冷静なだけじゃない部分は大切にしたいと思いましたし、あとはヘルメット状態と人の等身の姿のときに雰囲気を変えたいなとか、要よりサブローは少しだけお兄さん寄りな精神感の方がいいのかなと意識しました」
(C)bilibili/BeDream
――「過去がなきゃ、今までの人生の意味がない」という要のセリフがありますが、どのように感じましたか?
花澤「要ちゃんと同じように言い切れるかと言われると難しくて、でも自分が何者なのか、後悔の残る前世だったからこそ生き直したいと思う気持ちが強いのは、あのセリフからすごく伝わってきましたね。スタッフさんからもこだわりのセリフとして意思の強さを出してくださいと言われていたので、自分にまつわることや記憶を取り戻すこと、戦いの場面で怯まずに前を見て進んでいく部分については、このセリフとともに大事にしています」
――お互いのキャラクターの印象と芝居についての感想を聞かせてください。
花澤「サブローは最初の頃、要を乗っ取ろうとしたこともありましたけど、どんどん要の心の強さを認めてくれる場面もあって、ちゃんと相手のことも考えてくれる人なんだなって思います。それでいてぶっきらぼうなところがあったり怒ってくれるところが堪らないというか、しかもたまに優しくされるので、そのギャップが素敵です」
梅原「要は小動物的なかわいさもありつつエネルギーがすごいんですけど、誰に対してもフラットな目で見ているので、サブローが面白いやつだと思っているのは感じますね。役としてはセリフの量がものすごく多くてリアクションも細かいし、セリフじゃない言葉を発することも多いんですけど、花澤さんは日本版ではまた新しい感じで声を当てられているのですごいなと思って......。僕だったらそのまま原音通りでやってしまうかも」
(C)bilibili/BeDream
花澤「実は......監督から『自由にやってください』と言われていて、それで録り直しをしたりしたんですよ。最初は忠実にコピーするのもありだと思い、原音を拾いつつやっていたんですけど『もっと自分らしくやってください』と言われたので、変なアドリブとか入れてみたり(笑)」
梅原「すごい信頼とプレッシャーが......」
――"運命のリング"で勝てば生き返るチャンスが与えられますが、もし生き返ったらやってみたいことややり直したいことはありますか?
花澤「もう一度大学生活をやりたいです。『何でもできるぞ』って、時間が無限にあったあの感じをまた味わいたいなと思います。オープンキャンパスの企画のスタッフをやっていたんですけど、本当に楽しくて。新入生をどういう順番で校内に案内したらいいのか考えたりしましたね。しかもちゃんとバイト代が出るんです。終わった後にみんなでファミレスに行って唐揚げ食べたりして......最高でしたね。それで先輩後輩とも仲良くなった人もいるし、先生とも仲良くなれたりして、とってもいい思い出です」
梅原「僕は......赤ちゃん?寝て、ミルク飲んで、何もしなくていい......最高だなと思って。それぐらい、至れり尽くせりな期間がもう一回あったら、リフレッシュできそうだなと思います」
花澤「リフレッシュ......いいね。梅原くんが赤ちゃんになりたいって、とても強いワードだね(笑)」
取材・文/永田正雄 撮影/皆藤健治