第三回 プロ野球愛宣言! ~リベンジも込めてマリンスタジアムで始球式をやれたら~ 【新浜レオン】 千葉ロッテマリーンズ編

第三回 プロ野球愛宣言! ~リベンジも込めてマリンスタジアムで始球式をやれたら~ 【新浜レオン】 千葉ロッテマリーンズ編

小・中・高と野球一筋で、元高校球児として知られる新浜レオンさん。地元・千葉ロッテマリーンズファンでもあり、生粋の野球ファンとして野球への熱い思いを語ってくれた。

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――新浜さんが野球ファン(ロッテファン)になったきっかけは?

「地元は千葉県白井市で、小学2年から高校3年まで10年間、野球をやっていました。野球好きになったのは、両親に連れて行かれたマリンスタジアムがきっかけです。まだ幼く、何も分からないまま初めてスタジアムで野球を見て、選手たちのプレーに衝撃を受けたんです。その時から『プロ野球選手になりたい』と憧れるようになって、野球が好きになりました。最初はロッテのこともまったく知らずに連れて行かれましたが、家族も周りの人たちも、熱心にロッテを応援していた流れの中に、いつの間にか僕も入って応援するようになったという感じです」

――  今もスタジアムに足を運んでいますか?

「ありがたいことに、デビューしてから日々仕事をいただいているので、しばらく行けていないんですよ。野球との関わりで言うと、'21年に初めて始球式のオファーをいただいた時は、野球をやっていてよかったなと思えた瞬間でした。初の始球式は仙台での楽天対日本ハム戦で、自分がマウンドに立って、当時の日本ハムの1番打者・西川遥輝(はるき)選手が打席に入った瞬間はとても感動しました。僕はこの世界を目指して野球をやっていたので、違う形であれ、憧れの場所に立てたことがすごくうれしくて。歌をもっと頑張ろう!というモチベーションにもなりました」

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――マリンスタジアムでの始球式は?

「もちろん。心からやりたいです!僕が高校3年の最後の夏(千葉県大会)に負けたのがママリンスタジアムでの試合だったんです。悔しい思いをしたあのスタジアムで、リベンジの気持ちも込めて始球式をやれたら最高だなと思います」

――今年のロッテに期待することは?

「優勝!それに尽きますね。やっと若手とベテランが融合できてきた感じがしています。角中勝也選手のような頼りになるベテランがいて、藤原恭大選手や安田尚憲(ひさのり)選手などが若手から中堅になり、チームを引っ張る存在になってきていますし、あとはソト選手、ポランコ選手などの実力のある外国人選手もいる。いよいよ完成を迎えるのが今年かな、そんな雰囲気を僕は感じていますね。チームがひとつになってきている今年は、期待したいです」

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――ロッテが優勝するために必要なことは?

「チームプレーじゃないですか。若手、外国人、そしてベテランとそれぞれのピースは揃っている。ただ1つ、佐々木朗希投手がドジャースに移籍してしまったのが気がかりです。だから彼に続く若手選手には注目したいなって思います。僕はキャッチャーだったので、捕手争いもポイントだと思っています。今年はどのような感じで捕手をローテーションしていくのか、誰がスタメンマスクを被るのか。2年目の寺地隆成(りゅうせい)選手はスタメン争いに加わって欲しいです。松川虎生(こう)捕手にも注目しています。佐々木投手とバッテリーを組んで完全試合を達成して、あれだけのニュースになって。その後にちょっと悔しいことも続いて、ここ何年かで一通り1軍での戦い方が分かってきたのではないかと思うんです。どっしり構えて、個人的には今年、松川選手に頑張ってほしいなって思います」

――今推している選手は?

「今のロッテに、高校時代に対戦したことがある選手がいて、同い年の小島和哉投手です。僕の高校(千葉英和)は浦和学院と毎年練習試合をしていたので、対戦する機会が多くありました。最初の打席は初球を打ってどん詰まりのセカンドフライ。2打席目が見逃し三振。3打席目が空振り三振...。1打席も打てなかったです。今でも鮮明に覚えていますが、当時浦学の小島投手は、全国優勝(春の選抜)をしていて、高校野球界のスターです。そんな彼が、試合前にトイレ掃除を一生懸命やっている姿を見たんです。野球をやる前の姿勢から素晴らしくて、やはりプロになるべくしてなった人なんだなって。今、小島投手がロッテのエースとして活躍している姿は、僕にとってすごく刺激になっています。今年は、浦学時代のような闘志溢れる攻めのピッチングをして、"俺がロッテのエースだ"っていう感じを、もっともっと出して投げて欲しいなって思っています」

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――普段はどのように試合を見ていますか?

「今は仕事が忙しく、日本全国を飛び回っているので、なかなか球場に足を運べない分、タブレットなどで試合の途中経過を見ることが多いですね。とにかく野球が好きなので、ロッテ戦だけじゃなく、高校野球とか僕の母校の試合とかを、本番直前まで楽屋で見ていることもありますね」

――ロッテが自分の人生に影響を与えたことは?

「ロッテファンは試合終了後に『ゴミを持ち帰ろう』とファン同士で声がけをしてスタジアムを綺麗にしてから帰るんです。単に試合を見に来るだけじゃなく、そういうところから皆で気持ちよく野球を楽しんでいるんです。僕もマリンスタジアム近くの幕張の浜ビーチクリーン活動に参加させてもらったり、台風の被害地に微力ながらボランティアに行くこともありますが、ロッテファンの皆さんや幼少期から始めた野球が、社会活動に関心を持つきっかけだったり、今の僕の生き方に強く影響を与えてくれていると思います」

初めての始球式で、西川選手が打席に入った瞬間はとても感動しました。

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Profile
新浜レオン
'96年5月11日生まれ。千葉県白井市出身。小、中、高校と野球一筋に打ち込み、千葉英和高校時代はキャッチャーでキャプテンを務め、最高成績は千葉県ベスト4。令和初日の'19年5月1日に演歌歌手としてデビューを飾る。'24年3月に発売した「全てあげよう」が大ヒットし同年のNHK紅白歌合戦に初出場。'25年4月16日にアニメ「名探偵コナン」エンディングテーマ「Fun! Fun! Fun! / 炎のkiss」発売。4月26日から新浜レオンファーストコンサートツアー〜全てあげよう〜全国ツアー開催中。

取材・文 /岩下雄太 撮影/佐野美樹

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