ラウール(Snow Man)が映画『赤羽骨子のボディガード』で見せた圧巻のバトルアクション

ラウール(Snow Man)が映画『赤羽骨子のボディガード』で見せた圧巻のバトルアクション

「週刊少年マガジン」に連載された丹月正光のコミック「赤羽骨子のボディガード」は、2024年に完結し、同年に実写映画が公開された。高校を舞台とする学園モノだが、タイトルにあるヒロインの赤羽骨子以外、クラスの全員がボディガードという斬新な設定で話題を呼んだ。錚々児高校に通うヤンキー生徒・威吹荒邦(いぶき・あらくに)が主人公で、映画ではSnow Manのラウールが演じている。トップアイドルとして君臨しつつ、パリコレモデルとしても活躍するなど、進境著しいラウール。そんな彼の俳優としての実力が発揮された映画として、本作の見どころをご紹介したい。

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■100億円の懸賞金を賭けられ、命を狙われるヒロインを全力で守る!

本作はラウール演じる主人公の威吹荒邦のほか、ヒロインの赤羽骨子役には出口夏希、その父で国家安全保障庁長官・尽宮正人役で遠藤憲一、正人の娘で骨子の姉である尽宮正親役には土屋太鳳がキャスティング。さらにさまざまな特技を持つクラスメートたちが多数登場し、アクションや恋愛を織り交ぜたにぎやかなエンタメ作品である。

錚々児高校に通い、ダンス部では優勝を目指して奮闘中の赤羽骨子(出口夏希)は、将来は弁護士を目指している一見すると普通の女子高生。しかし、とある事情から100億円の懸賞金をかけられ、殺し屋から命を狙われるというとんでもない危険を背負っていた。骨子の幼なじみのヤンキー・威吹荒邦(ラウール)は、父親の知人でもある尽宮正人(遠藤憲一)に依頼されて骨子のボディガードを引き受ける。彼に与えられたミッションは骨子本人に知られずに彼女を守り抜くという困難なもの。しかも3年4組のクラスメート全員が彼女のボディガードだったのだ。リーダーの染島澄彦(奥平大兼)以下、空手家の棘家寧(とげや・ねい/高橋ひかる)ほか、柔道家、スプリンター、罠師、スナイパー、ハッカー、詐欺師、動画配信者など一癖も二癖もあるメンバーが集結。さらに姉でありながら骨子を憎む尽宮正親(土屋太鳳)も加わり、敵方には最強の傭兵隊長・鷹見剛己(谷田歩)のもと、猛者たちが骨子の命を狙って暗躍し、大騒動が巻き起こっていく...。

■アクションはもちろん、感情表現など演技面でも成長を見せる

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本作の特徴は、まずはクラスメートのボディガード軍団のユニークな造形。空手や柔道など格闘系の特技を持つ者だけでなく、スプリンターや潜水士、ハッカー、変装家、忍者、医者、詐欺師、ギャンブラー、調教師、拷問官や鑑識官までそろっているという、ハチャメチャぶり。そんな彼らがそれぞれの特殊スキルを駆使して骨子を守って敵と戦うところが面白い。

これだけ曲者ぞろいの登場人物が大勢いても、ラウールは華のあるビジュアルで圧倒的な存在感を発揮。特に本作はバトルシーンが多く、アクションシーンが見せ場となっているが、手足の長さを生かして見事にこなしている。ヒロインの骨子への恋心も軸となっているが、ラブコメテイストの心の機微も繊細に表現。また、骨子の姉・尽宮正親に慕われて戸惑いを見せる場面や亡くなった父親・丈夫(津田健次郎)への複雑な思いなど、難しい芝居も巧みに表現した。本作でのラウールは、俳優としてのポテンシャルを遺憾なく発揮し、特にビジュアルとアクションは素晴らしい。表情の豊かさについても演技面での成長を見せてくれた。

脚本は「半沢直樹」をはじめ、「陸王」や「下町ロケット」などのTBS日曜劇場で名を馳せた八津弘幸が担当。2026年は大河ドラマ「豊臣兄弟!」も控える、今注目の俊英だ。本作でもクラス全員の友情を絡めながら、ラブ要素とサスペンスを加え、壮大な学園アクションとしてエンタメ性抜群のストーリーを紡ぎあげた手腕は見事と言うべきだろう。特に、"裏切り者の存在"を巡って、二重三重の罠が張り巡らされた展開には唸(うな)らされた。

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映画「赤羽骨子のボディガード」は、若い世代には肩の力を抜いて楽しめるし、ラウールの魅力を確実に堪能できる一本だろう。本作の後、2025年7月期のドラマ「愛の、がっこう。」では、さらに演技力に磨きをかけ、俳優としての評価を高めているラウール。躍動感あふれるエンタメ作品として、肩の力を抜いて楽しんでほしい。

※高橋ひかるの「高」は正しくは「はしご高」

文/渡辺敏樹

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