「リーガル・ハイ」堺雅人と新垣結衣が舌戦!古美門と黛、正反対の二人の信念に迫る

「リーガル・ハイ」堺雅人と新垣結衣が舌戦!古美門と黛、正反対の二人の信念に迫る

ドラマ「リーガル・ハイ」シリーズで堺雅人が演じるのは、無敗の伝説を持つ敏腕弁護士にして、性格に難ありの男・古美門研介(こみかどけんすけ)。一方、新垣結衣が演じるのは、クソが付くほど真面目でかたくなな新米弁護士・黛真知子(まゆずみまちこ)。脚本・古沢良太、演出・石川淳一による、コミカルでツイストの効いた展開とハイテンポな演出が魅力のリーガル・コメディだ。

中でも最大の魅力といえるのが、古美門と黛による小気味よい掛け合い、もとい「舌戦」だろう。持論や屁理屈、罵詈雑言(ばりぞうごん)を早口言葉のようなスピードでまくしたてる古美門を、堺が痛快に演じる。対する新垣も、曲がったことが許せない黛として一歩も引かずに応戦。正反対の価値観を持つ二人だからこそ、激しい言い争いさえ極上のエンターテインメントになる。改めて見返すと、そんな応酬の裏側にある二人の揺るぎない信念も浮かび上がってくる。

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勝利至上主義の偏屈男・古美門

全編を通して、二人はことあるごとに衝突する。負けず嫌いの古美門は言葉の限りを尽くして黛を口撃し、正義を信じる黛も己の主張を曲げない。シーズン1第1話では、殺人事件の控訴審を古美門に依頼しようとする黛に対し、古美門が「金さえ払えば私が無罪にしてあげよう」と言い放つ。金にならない案件を持ち込んだ黛に3000万円をふっかけた彼は、その直前、電車内で「お年寄りに席を譲るべき」と説教してきた黛を、鮮やかな話術で煙に巻いていた。

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事務所で再会した際にも、古美門は黛に「電車のキミだね。思い出したよ、その下品ながに股で!」と早速毒舌を浴びせる。二人のバチバチの舌戦は、出会った瞬間から始まっていたのだ。高額な報酬を要求する古美門だが、単なる拝金主義者ではない。彼が何よりもこだわるのは「勝利」だ。シーズン2第1話でその理由を問われると、「勝たなければ意味がないからだ」と言い切る。裁判に勝つためなら嘘もつき、依頼人の利益のためには常識や道徳すら軽々と飛び越えていく。徹底した勝利至上主義こそが、古美門という男の行動原理なのだ。

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「正義」を信じ抜く新米弁護士・黛

そんな古美門とは対極にいるのが黛だ。シーズン1第1話で「これはお金の問題ではありません」と反論する彼女が信じているのは、揺るぎない「正義」。「正義がまかり通らない世の中になったら、この国の司法は終わりではありませんか」と真っすぐに問いかける。しかし古美門は、「キミみたいなポンコツ弁護士が一人でも増えたら、その時こそこの国の司法は終わりだ。教えてあげよう、正義は金で買える。金を持ってこい!」と一蹴する。黛がどれだけ正論を並べても、いつの間にか古美門の強引なペースに飲み込まれてしまうのも、本作ならではの面白さだ。

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二人の対立が決定的になるのが、シーズン1最終話。原告と被告、それぞれの代理人として法廷で対峙する二人は、「正義」をめぐって真正面からぶつかり合う。「法は正しい人が幸せになるためにあるものです」と訴える黛に、古美門は「0点だ」と冷酷に告げる。そして、「正しければみんな幸せになるわけではない。誰かの幸せは、誰かの不幸せの上に成り立っている」と現実を突き付ける。それでも、黛が信じる「正義」が揺らぐことはない。

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笑いの裏に潜む「正義と真実」への問い

正論を振りかざす黛を、古美門は「朝ドラのヒロイン」「上から目線」と揶揄(やゆ)する。だが、勝利に執着する彼の言動にも、単なる暴論では片付けられない確固たる考えがある。スペシャル1作目では「いじめ」、スペシャル2作目では「医療過誤」、レギュラーシーズンでは不当解雇やDVなど、身近な社会問題にも切り込んできた本作。コミカルな掛け合いの一方で、法廷を舞台に「正義」や「真実」のあり方を問い続けている。

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古美門は「勝利」を、黛は「正義」を求める。正反対の価値観を持つ二人がぶつかり合うからこそ、単純な善悪では割り切れない現実が浮かび上がる。果たして、正義を貫くことだけが人を救うのか。たとえ真実を捻じ曲げてでも誰かを救えるのなら、それもまた一つの正義と呼べるのか――。腹を抱えて笑える二人の舌戦を楽しみながら、いつの間にか「正義とは何か」「真実とは何か」という問いを突き付けられる。そこに、「リーガル・ハイ」という作品の大きな魅力があるのかもしれない。

文/editaholic

放送日時:2026年10月 9日 13:00~

チャンネル:フジテレビTWO

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