袞龍袍姿が眼福!ド・ギョンス(EXO-D.O.)、パク・ヒョンシク、ジュノ(2PM)...K-POP出身俳優が「世子・世孫」を演じた名作時代劇4選
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2026.10.17
10月のソウル公演を皮切りに、日本を含む世界10都市を巡るコンサートツアー「DAY OFF」が話題を呼んでいるEXOのD.O.(ディオ)ことド・ギョンス。30代に入り、より精力的なソロ活動を続ける一方で、俳優としての評価も高い彼の"演技ドル"としてのキャリアは有名だ。
抜群のビジュアルとただならぬ存在感で、ドラマや映画でも輝くK-POPアイドルたち――ド・ギョンスは、そんな演技ドルの代表格。2014年のドラマデビュー以降、着実にキャリアを積み重ねてきた彼は、クセの強いキャラクターも見事に演じ切るが、その出世作といえば、"世子(王の正式な後継者)"役が抜群にハマった、連ドラ初主演のロマンス時代劇「100日の郎君様」(2018年)だ。
■王族と庶民の演じ分けも見事!ド・ギョンス(EXO-D.O.)/「100日の郎君様」

「100日の郎君様」 (C) STUDIO DRAGON CORPORATION
世子に扮したパク・ボゴムを一躍スターダムへと押し上げた「雲が描いた月明り」の世界的ヒットに続き、韓国のケーブル局tvNが手がけた注目作として放送前から期待を集めていた本作。
ド・ギョンスが演じたのは、孤独で冷酷な世子イ・ユル。陰謀によって記憶を失い、庶民の青年"ウォンドゥク"として生きることになったユルは、ひょんなことから初恋の相手ホンシム(ナム・ジヒョン)と"かりそめの夫婦生活"をスタートさせる。記憶はなくとも、"宮廷暮らし"が体に染みついているウォンドゥクは珍行動を連発...。世子だった頃と、生活力のない庶民としての姿を演じ分けるド・ギョンスの対照的な芝居も本作の魅力で、不器用ながらも愛を育んでいく2人の姿は、多くの視聴者の心を掴んだ。

「100日の郎君様」 (C) STUDIO DRAGON CORPORATION
■世子の孤独を体現!ZE:A出身のパク・ヒョンシク/「青春ウォルダム 呪われた王宮」

この「100日の郎君様」で緻密な演出手腕を発揮したイ・ジョンジェ監督が、再び世子を主人公にして描いたドラマが、2023年の「青春ウォルダム 呪われた王宮」だ。作品の重厚感を担ったのは、ZE:A出身のパク・ヒョンシク。実在した新羅の第24代王・真興王を演じた、彼にとって初の本格時代劇「花郎<ファラン>」(2016年)を経て、俳優としてのキャリアを大きく前進させる作品となった。

「花郎<ファラン>」で見せた若き王の姿から一転、「青春ウォルダム 呪われた王宮」でのパク・ヒョンシクは、兄の急死によって世子の座についたイ・ファンを演じた。世子冊封礼の日、突然現れた"呪いの書"に記された予言に苦しめられ、周囲の人間を誰も信用できない深い孤独の中に生きる人物だ。
「100日の郎君様」のイ・ユル(ド・ギョンス)同様、世子が着用する濃紺の執務服"袞龍袍(コンリョンポ)"姿が、惚れ惚れするほど似合っているのはもちろん、冷ややかな瞳の裏に苦悩を隠し持つ複雑な内面を、パク・ヒョンシクは巧みな表現力で演じ切った。

本作には「100日の郎君様」との共通点も多く見られる。監督の巧みな演出に加え、同作で世子ユルと対立する重臣を演じた実力派俳優チョ・ソンハや、ウォンドゥクを支える友人夫婦として絶妙なコメディリリーフを務めたキム・ギドゥ&イ・ミンジが同じく夫婦役で出演している点も見逃せない。作品をまたいで顔なじみの俳優を見つけるのも、韓国時代劇を楽しむポイントの一つである。
■赤ジャージ姿の世子がチャーミング!パク・ユチョン/「屋根部屋のプリンス」

「屋根部屋のプリンス」 (C) SBS
また、K-POPアイドル出身者が世子に扮するという共通項を持ち、現代へとタイムスリップするファンタジー要素を取り入れたフュージョン時代劇として忘れられないのが、「屋根部屋のプリンス」(2012年)だ。
時空を超える世子イ・ガクを演じたのは、東方神起の元メンバーとして知られるパク・ユチョン。宮中の池で死体となって発見された妃の死の真相を探るうちに、臣下たちと共に、なぜか300年後のソウルへと飛ばされてしまった世子の一行。王宮で着用していた袞龍袍から一転、現代では赤ジャージに身を包んで右往左往する様がチャーミングで、チェ・ウシクら"イケメン臣下3人組"とのコミカルな掛け合いやブロマンスも胸熱だった。

「屋根部屋のプリンス」 (C) SBS
ソウルで一人暮らしをするパク・ハ(ハン・ジミン)の屋根部屋に住み、高貴な立ち振る舞いを崩さないまま現代に適応しようとするコミカルな芝居は当時も大反響。妃の死の真相や"転生"が絡み合ったシリアスな展開とのバランスも絶妙で、韓国では"オクセジャ"ブームを巻き起こした(※オクセジャ=原題「屋根部屋の王世子」(オクタッパン・ワンセジャ)の略称)。
■宮女に恋心を抱く"世孫"がハマリ役!2PM・ジュノ/「赤い袖先」

「赤い袖先」 (C)2021MBC
近年でも、2PMのジュノが朝鮮王朝の名君として知られる第22代王・正祖に扮し、その若かりし頃にあたる"世孫(せそん※王の孫)"時代を鮮やかに演じ切った「赤い袖先」(2021年)への高評価も記憶に新しい。
王位を継ぐ"世子(せじゃ)"という役柄は、国を背負うだけの品格はもちろん、その裏にある葛藤や人間的な脆さを同時に表現することが求められる難役だ。K-POP界の第一線で磨かれたオーラを持つ"演技ドル"だからこそ、袞龍袍をまとった瞬間に圧倒的な存在感を放ち、名作と呼ばれる時代劇を生み出し続けているのだろう。これからも彼らが魅せる高貴で美しい世子姿は、時代劇ファンの心を捉えて離さない。
文/川倉由起子



