ティファニータン(唐嫣)がキスでも解けない呪いに挑む!「念無双」でリウシュエイー(劉学義)と紡ぐ禁断の恋
韓国・アジアドラマ TV初
2026.10.06
神界や仙界など独特の設定が魅力の中国・仙侠ファンタジー時代劇。壮大な世界観の中で描かれるのは、人を愛することの尊さや別れの切なさだ。主演作「王女未央-BIOU-」が再生回数230億回を記録したティファニー・タン(唐嫣)が人気俳優リウ・シュエイー(劉学義)と初共演した「念無双~刹那の想い、永遠の誓い~」。自らが作った"神の左手"を探して地上へ降りた神女と、その秘宝を宿す男が、誤解から次第に惹かれ合っていくロマンスを描く。
彼は騙されている――殺意が愛に変わっていく
「念無双」の原作は、「琉璃~めぐり逢う2人、封じられた愛~」など人気時代劇ドラマの原作も手掛けた十四郎の小説「天下無双」。ドラマ版に加えてアニメ版も制作された話題作だ。神界でものづくりを担ってきた匠造の神・姫譚音(きたんいん/演:ティファニー・タン)は、自分が作った神の左手(以下、神手)が下界に落ちたと知り、それを探すため地上へ降りてくる。
そこで、極悪人とされる有狐(ゆうこ)族の大祭司・源仲(げんちゅう/演:リウ・シュエイー)が神手を盗み、宿主となっていることを知る。源仲を討つため、姫譚音は身分を人族と偽り、彼の侍女として潜入する。しかし、源仲は法器によって体を拘束されていた。彼のことを調べれば調べるほど、姫譚音は極悪人という噂に疑問を抱くようになる。
源仲は、だまされている――。一族の陰謀によって40年間軟禁されてきた彼の哀しい過去を知った姫譚音は、次第に源仲を哀れに思うようになり、殺意は少しずつ愛へと変わっていく。そして姫譚音は、神である自分の正体を隠しながらも、自らが盾となって源仲を守り抜くことを決意する。だが黒幕の策略によって、二人は互いの正体を知ってしまう。

(C)BeiJing IQIYI Science & Technology Co., Ltd.
「愛してはいけない」二人を引き裂く無情な約束
姫譚音が源仲と知り合う前に聞いていた噂は、あまりにもひどいものだった。気に入らなければ気まぐれで人を殺す残虐非道な人物で、すでに数えきれないほどの人間を殺しているという。そんな男が大切な神手を自らの体に取り込んでいると知り、姫譚音は源仲に殺意を抱く。ティファニー・タン演じる姫譚音の敵意むき出しのまなざしと、他作品では悪役もこなしてきたリウ・シュエイー演じる源仲の冷淡な表情も相まって、二人の第一印象は最悪だ。
だが、出会いが最悪であるほど、その後の関係には大きな変化が生まれる。源仲は一族の長老たちにだまされて力を封じられ、それでも「悟りを得て心を鍛えるのが修行」と、すべてを黙って受け入れていた。それを知った姫譚音の感情が大きく揺れ始める。源仲に同情した姫譚音は、戒律殿で神君たちを前に毅然(きぜん)と彼を弁護。あまりの哀れさに思わず抱きしめ、憔悴(しょうすい)した源仲の手を握り、呪いの神器による拘束を断ち切ろうとキスまで試みる。しかし、源仲に掛けられた一族の呪いは解けない。それでも諦めない姫譚音の真心が、まず源仲の心を少しずつ溶かしていく。
だが、ここで二人を引き裂くのが、神族と仙族が心を通わせてはならないという仙侠ファンタジーならではの掟だ。戒律殿で「源仲に身分を明かしてはならない」「源仲を愛してはいけない」など3つの約束をした姫譚音は、好意はもちろん、自分の本当の身分すら伝えることができない。こうして、"神手を盗んだ極悪人"と"それを探しに来た神女"だった二人は、少しずつ惹かれ合っていく。相手を欺くためについた嘘は、いつしか相手を守るためのものへと変わっていくのだ。

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強さと静かなるツンデレが彩る繊細なロマンス
仙侠ロマンスならではの壮大な設定の奥に見えてくるのは、共感を誘う王道の恋物語。ティファニー・タンとリウ・シュエイーが、繊細な演技で二人の関係を形作っている。ティファニー・タンは2004年、チャン・イーモウ(張芸謀)監督に見いだされ、次回の北京大会を世界にアピールする"オリンピックベイビー"の一人としてアテネ五輪閉会式でパフォーマンスを披露。その後、女優としてのキャリアをスタートさせた。
再生回数230億回を記録した「王女未央」では、二人の王子の間で揺れるヒロインのロマンスを繊細に演じた。そんなティファニーが演じる姫譚音は、自らの信念を貫く強いヒロイン。神手を取り返すため、極悪人とされる源仲にも堂々と対峙し、誤解だと分かってからは彼を守るため、神君たちにも一歩も引かず意見を述べる。その強さと、源仲を想うときに見せる甘く切ない表情とのギャップも魅力だ。
一方のリウ・シュエイーは、「琉璃~めぐり逢う2人、封じられた愛~」や「長風渡~あなたと綴る、運命の縁~」などで、強い存在感を放ってきた人気俳優。今作でも、これまで演じてきた役柄で培った冷たさとカリスマ性を感じさせる。そんな源仲が、自分のために何かと気遣ってくれる姫譚音に少しずつ心を開いていく。その変化を抑えた演技で見せるシュエイーからは、"静かなるツンデレ"ともいえる魅力が伝わってくる。
対立から始まり、真実を明かすこともできないもどかしい関係。一瞬の見つめ合いから視線を外すしぐさ、触れそうで触れない唇の距離感など、言葉にならない感情を表現する演技も、このロマンスの大きな見どころだ。神界と仙界という別世界に生き、数々の困難に阻まれながらも、確かな想いを育てていく姫譚音と源仲。そんな二人が織りなす繊細な愛の行方をじっくり味わいたい。
文/酒寄美智子




