チョン・ヘインの繊細な演技に沼る!「D.P.」から「恋は飴模様」まで必見ドラマ&映画6選
韓国・アジアドラマ 独占配信
2026.10.03
柔らかな雰囲気の恋愛ドラマから、軍隊を舞台にした社会派作品、SFスリラー、歴史を題材にした映画まで、幅広い作品に出演してきたチョン・ヘイン。作品ごとに演じる人物の性格や置かれた状況は異なるが、感情を大げさに表現せず、表情や視線、声のトーンでその心情を伝える演技が印象に残る。過去の出演作から6作品をピックアップし、チョン・ヘインが演じた役柄とその芝居の魅力を紹介する。
■荒っぽい過去と親しみやすさのギャップ「恋は飴模様」

Netflixシリーズ「恋は飴模様」独占配信中
現在配信中の「恋は飴模様」は、記憶を失った女性検事コ・ウンセ(ハヨン)が、彼氏を名乗るボクシングコーチと一緒に暮らすことになるラブコメディー。チョン・ヘインが演じるチャン・テハは、かつて天才ボクサーとして将来を期待されながら、ギャングの世界へと転落した過去を持つ男だ。ウンセとは初恋の相手という関係でもある。

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テハは、ボクシングコーチとして働く現在と、裏社会に身を置いていた過去という2つの顔を持つ。チョン・ヘインはその違いを見事に演じ分け、恋愛シーンでの素朴な親しみやすさだけでなく、荒っぽい世界を生きてきた男の緊張感もにじませている。これまでの恋愛ドラマで見せてきた穏やかな人物像とは異なる一面に注目したい。

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■幼なじみへの戸惑いと変化を見せる「となりのMr.パーフェクト」
「となりのMr.パーフェクト」では、幼なじみのペ・ソクリュ(チョン・ソミン)と再会するチェ・スンヒョを演じた。スンヒョは韓国建築界で注目される若手建築家で、仕事面は"パーフェクト"だが、幼少期から一緒に育ったソクリュの前では仕事中とは違った表情を見せる。2人の関係が友情から恋愛へと変化していく過程が、この作品の大きな見どころとなっている。

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チョン・ヘインは、スンヒョの落ち着いた大人っぽさとソクリュを前にしたときの戸惑いを自然に表現。特に、幼なじみならではの遠慮のない会話では、恋愛ドラマでありながら友人同士のような距離感が逆にトキメキを増幅させる。完璧に見える人物が、好きな相手を前にすると感情を抑えきれなくなるという変化を、表情や間の取り方で見せたキャラクターだ。

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■軍隊の闇と向き合う青年を繊細に演じる「D.P. -脱走兵追跡官-」
チョン・ヘインの出演作の中でも、演技の方向性が大きく異なるのが「D.P. -脱走兵追跡官-」だ。脱走兵を追跡する特殊部署「D.P.」を舞台に、軍隊の闇に迫る社会派ドラマで、チョン・ヘインは二等兵のアン・ジュノを演じた。

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ジュノは鋭い観察力を見込まれ、脱走兵を追う任務に就くことになるが、捜査を進める中で、脱走に至った兵士たちが抱える事情や軍隊内部の問題と向き合っていく。軍隊という環境に順応するだけではなく、目の前で起きていることに疑問を持つようになるジュノの変化を、チョン・ヘインが繊細なグラデーションで見せている点が印象的だ。軍人らしい口調や立ち居振る舞いも含め、これまでの柔らかなイメージとは異なる姿を見ることもできる。本作は高く評価され、第58回百想芸術大賞では作品賞を受賞。彼自身も最優秀男性演技賞にノミネートされた。

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■迷いや不安を丁寧に表現したヒューマンラブストーリー「ある春の夜に」
恋愛ドラマでのチョン・ヘインを見たいなら、「ある春の夜に」も外せない。図書館司書のイ・ジョンイン(ハン・ジミン)と、薬剤師として働くシングルファーザーのユ・ジホ(チョン・ヘイン)がひかれ合う、ヒューマンラブストーリーだ。

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ジホは幼い息子を育てながら働く一方、過去の恋愛や周囲の視線に悩まされている。単純に"優しい男性"として描かれるのではなく、その立場ゆえに恋愛へ踏み出すことをためらう人物だ。チョン・ヘインは、ジホの誠実さと、恋愛に対する迷いや不安を丁寧に表現。ジョンインを見つめるときの表情と、周囲の人間を前にしたときの緊張したたたずまいには明確な違いがあり、言葉にならない感情が芝居から伝わってくる。こうした自然な演技が評価され、2019年MBC演技大賞では水木ドラマ部門の最優秀演技賞を受賞した。

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■ジャンルの枠を超える挑戦「コネクト」「ソウルの春」
「コネクト」では、さらにジャンルを変え、自己治癒能力を持つ新人類「コネクト」のハ・ドンスを演じた。三池崇史監督が初めて韓国ドラマの演出を手がけた本作は、臓器売買組織に片目を奪われ、その目を移植された連続殺人犯と視覚を共有するドンスが連続殺人鬼を追うミステリースリラー。傷を負っても再生する特殊能力を持ちながら、事件に巻き込まれる恐怖や孤独を抱えているのがドンスの特徴で、その緊張感や他者との関わりの中で少しずつ変化していく感情を、抑制した芝居で表現している。

「コネクト」(C) 2026 Disney and its related entities
そして映画「ソウルの春」では、特殊戦司令官の専属副官オ・ジノ少佐役で特別出演。1979年の軍事反乱を描く作品の中で、上官に最後まで付き従おうとする軍人を演じた。出演時間に反して、強いまなざしと緊張感のあるたたずまいで印象を残し、確かな存在感を示している。
■言葉に頼らず感情を届ける俳優としての歩み
キャラクターのタイプや置かれた環境が変わっても、人物の感情を細かな表情の変化や声の抑揚で表現するチョン・ヘイン。その繊細な芝居によって、恋愛作品では相手との距離の変化を、社会派作品では葛藤や緊張感を伝えてきた。異なる役柄に挑戦するたびに、どんな人物を演じ、どのような表情を見せるのか、ファンの胸を高鳴らせてきた俳優としての歩み。今後の出演作にも期待したい。
文/川倉由起子




