イ・チェミンからパク・ボヨン、リュ・スンリョンまで!第62回百想芸術大賞を受賞した必見ドラマ5選

イ・チェミンからパク・ボヨン、リュ・スンリョンまで!第62回百想芸術大賞を受賞した必見ドラマ5選

韓国のゴールデングローブ賞ともいわれる、韓国エンタメ界の最大アワード「百想芸術大賞」。配信作品が多すぎて選べない人や作品選びに失敗したくない人は、同アワードの受賞作をチェックするのがおすすめだ。ここでは、2026年5月8日に授賞式が行われた「第62回百想芸術大賞」で各賞を受賞したNetflix配信のドラマ5作品を紹介する。

■哀愁漂う家長の悲哀と再生を描く「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」

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「百想芸術大賞」の最高賞である大賞は、作品の場合もあれば俳優や脚本家など個人の場合もあるが、2026年は本作で主人公のキム部長を演じた俳優リュ・スンリョンが獲得した。主人公の上司役のユ・スンモクも、テレビ部門助演男優賞を受賞している。

劇中で大企業の部長を務めるキム部長ことキム・ナクスは、昔の価値観を引きずる男だ。会社でも家でも、これまで自分が成し遂げてきた自慢話ばかりをして周囲をへきえきさせている。上司にこびを売り、さらなる出世を狙うナクスだが、そんな彼が思わぬ出来事により会社での立場が追い込まれていくところから物語が動き出す。

序盤はキム部長という存在を皮肉るようなコミカルな展開が続くが、中盤からは韓国社会で家長として生きていくことの重みを感じる展開に。はたして、くだらないプライドにこだわっていたナクスが、最後に気づいたこととは。演出は、「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」(2018年)のチョ・ヒョンタク監督。1話ごとの終わらせ方や物語の展開も無駄がなく、最後の最後まで魅了される。

■嫉妬と憧れが交錯する女同士の濃密な絆「ウンジュンとサンヨン」

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「百想芸術大賞」受賞作のなかでも、脚本賞と作品賞の両賞を受賞したドラマは特に良作といわれているが、2026年は「ウンジュンとサンヨン」がその栄誉に輝いた。

本作は、憧れと恨みが交錯するウンジュンとサンヨンの友情関係を、10代から40代にわたり描いていくヒューマンドラマだ。物語は、40代になり死に至る病を患ったサンヨンがウンジュンの前に現れるところから始まる。現在と過去を行き来しながら進むが、すれ違い、勘違い、思い込みが嫉妬やいら立ちにつながり、親友だと思っていた2人の関係を変容させていく。心の機微が繊細に映し出されていき、片時も目が離せない。

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ウンジュンを演じたキム・ゴウンとサンヨンを演じたパク・ジヒョンは、20〜40代までを見事に演じ分け、2人そろって「第62回百想芸術大賞」のテレビ部門最優秀演技賞にノミネートされた。最後は胸が張り裂けるような展開が待ち受ける。2人のマスターピースともいえる一作を堪能してほしい。

■パク・ボヨンが圧巻の1人4役!双子が入れ替わる人生奮闘記「未知のソウル」

顔以外はすべてが正反対の双子の姉妹が、危機を乗り越えるため、お互いのふりをして過ごした日々を描いたヒューマンドラマ。

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「第62回百想芸術大賞」でテレビ部門演出賞を受賞した本作は、登場人物それぞれのトラウマを解消していく一作ともいえる。主人公は、地元の田舎町で暮らすフリーターの妹ミジと、ソウルで暮らす病弱だが優秀な姉ミレ。物語は、姉が会社員生活に絶望していることを知ったミジが、しばらく入れ替わって暮らすことを提案するところから始まる。違う立場に置かれたことで、2人はそれまで知らなかったお互いのコンプレックスや人生の苦悩に気づいていく。

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何といっても見逃せないのは、テレビ部門最優秀演技賞を受賞したパク・ボヨンの熱演だ。ミジとミレ、ミレのふりをしたミジ、ミジのふりをしたミレと、一人4役ともいえる活躍を見せる。表情から話し方まで変化させ、2人が対峙(たいじ)するシーンなど見せ場がたっぷり。パク・ボヨンの記念碑的な作品だ。

■現代料理が暴君を変える!?絶品タイムスリップ・ロマンス「暴君のシェフ」

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2025年、もっとも輝く活躍を見せた若手俳優といえば、「暴君のシェフ」に主演したイ・チェミンだろう。「第62回百想芸術大賞」では、テレビ部門新人演技賞を獲得している。

本作は、天才シェフのヒロインが朝鮮王朝にタイムスリップし、悪名高い暴君のために料理を作るようになるという宮廷ロマンスドラマ。さまざまな料理対決を経て、次第に2人はひかれ合っていく。暴君役を演じたイ・チェミンは代役として突然オファーされ、当初は演技力が心配もされたが、権力を振りかざすシーンからユナ(少女時代)との胸キュンシーンまで、恵まれた容姿と愛嬌(あいきょう)で魅了し圧倒的な存在感を見せた。

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ラブストーリーだけでなく、料理のエピソードも本作の見どころだ。特に目を見張るのは、王様など朝鮮王朝時代の人々が、ヒロインが作る現代的な料理を口に入れる瞬間のシーン。瞳を輝かせ、未知の味覚のとりこになる描写が、多幸感に満ちあふれている。老若男女問わず、家族みんなで楽しめる一作といえるだろう。

■80年代の映画界に挑む痛快シスターフッド「エマ」

本作は、80年代の官能映画業界を舞台にした意欲作だ。韓国で1982年に大ヒットした実在の官能映画『愛麻夫人』の誕生秘話をモチーフに、今にもつながる女性たちの現実を、ブラックユーモアを交えて描いていく。

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時は1981年の軍事独裁政権時代。新しい時代の幕開けに官能映画のトップ女優ヒランは「もう脱がない」と公言するが、そんな彼女を刺激するかのように、新人女優のジュエが新作映画「愛馬夫人」のヒロインとして名乗りを上げる。最初は反発し合っていた2人だが、やがて共闘し、男性中心社会の映画業界の改革に挑んでいく。

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鮮やかなファッションのヒランを演じたイ・ハニの存在も目を引くが、ジュエ役で「第62回百想芸術大賞」テレビ部門新人演技賞を受賞したバン・ヒョリンも物語を盛り上げている。劇中のように、本作の役もオーディションで勝ち取ったそうだが、みずみずしくもイ・ハニに負けない存在感を放つ。当時の映画業界の熱量とともに、異色のガールクラッシュものとして現代の社会問題をも浮き彫りにする一作だ。

文/高山和佳

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