コ・ユンジョンの異次元の美貌と演技力を堪能できる「いつかは賢いレジデント生活」ほか代表作3選

 コ・ユンジョンの異次元の美貌と演技力を堪能できる「いつかは賢いレジデント生活」ほか代表作3選

2022年に「還魂:光と影」に出演し、大きく注目されたコ・ユンジョン。「ムービング」では数々の新人賞を受賞し、一躍人気若手女優に躍り出た。異次元の美貌と、役柄ごとに異なる顔を見せる変幻自在な演技力が魅力であるコ・ユンジョンの表現の幅と進化を、代表作3作品を通してひもとく。

■「いつかは賢いレジデント生活」(2025年)──日々奮闘する新人医師が見せる涙と成長

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「いつかは賢いレジデント生活」は、日本でも高い人気を誇る「賢い医師生活」シリーズのスピンオフドラマである。同作の主人公イクジュン(チョ・ジョンソク)らの新人時代をほうふつとさせるような、1年目レジデント4人の産婦人科での奮闘が描かれていく。コ・ユンジョンが本作で演じるのは、借金返済のために仕方なく産婦人科のレジデントに出戻ってきたヒロイン、オ・イヨンだ。類いまれな美貌からは想像できない殺伐とした独特のキャラクターを演じている。

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物語の序盤、仕事に対して一切やる気を見せず、終始うつろな目をしていて誰に対しても無愛想だったイヨン。不器用でうまく立ち回れず、先輩や教授に怒られてばかりの日々を送る。だが、ずぼらなようで、実は「患者を第一に考える」という医師にもっとも大切な資質を持ち合わせているイヨンは、次第に柔らかな感性と強い意志を随所で見せていく。コ・ユンジョンの大きな瞳からほろりとこぼれる切実な涙に、心をつかまれる視聴者も多いだろう。

仲間と切磋琢磨しながら成長していく姿とともに見どころなのが、恋愛模様だ。イヨンがひかれるようになるのは、頼れる先輩医師ク・ドウォン(チョン・ジュンウォン)。病院には隠しているが、姉の夫の弟であり、住居をともにしている。普段は無表情なイヨンが、ドウォンの前でだけこぼれるような笑顔を見せるシーンが印象的だ。コ・ユンジョンがギャップのある演技で、イヨンというキャラクターに立体感を与えている。

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■「恋の通訳、できますか?」(2026年)──トップ女優と通訳の恋を描く異色のラブストーリー

「恋の通訳、できますか?」では、「海街チャチャチャ」で人気俳優の座を射止めたキム・ソンホと共演。今もっとも旬でビジュアル抜群の2人の組み合わせが、大きな話題を集めた。コ・ユンジョンが演じるのは、一夜にして大スターになった女優チャ・ムヒ。キム・ソンホが4カ国語を操る通訳者チュ・ホジンを演じた。恋におけるコミュニケーションの難しさを、通訳という仕事に置き換えて表現する風変わりなラブストーリーといえる。

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無表情が多かった前作とは異なり、本作では表情豊かにヒロインのムヒを演じている。愛嬌を振りまきながらも、若手らしからぬ落ち着いた演技力を発揮してドラマをけん引し、視聴者の目をくぎ付けにした。劇中で主人公2人は、恋愛バラエティー番組のロケのために日本、イタリア、カナダなどに行くことになるが、美しい背景もムヒとホジンのビジュアルを引き立てた。ライバルのわがままな日本人俳優の黒澤ヒロ役を福士蒼汰が好演したことも、2人のムズキュンな恋を盛り上げる。

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さらに、ラブストーリーだけにとどまらないところも、本作の魅力だろう。中盤から思いも寄らない展開になる。コ・ユンジョン演じるムヒは、ホラー映画で"ドラミ"という役柄を演じてから世界的スターとなるが、次第に自分とドラミの境目がわからなくなっていく。彼女は、なぜそのようになったのか。一人二役ともいえる難役を、コ・ユンジョンが持ち前の透明感あふれる美しさとミステリアスなイメージをいかしながら熱演する。

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■「誰だって無価値な自分と闘っている」(2026年)──生きづらさを抱えるプロデューサーの静かな葛藤

最新出演作の「誰だって無価値な自分と闘っている」は、日本でもファンが多い「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」「私の解放日誌」の脚本家パク・ヘヨンが脚本を手掛けたことで、配信前から大きな注目を集めた一作だ。出演俳優陣も、「D.P. -脱走兵追跡官-」のク・ギョファンをはじめ、オ・ジョンセ、カン・マルグム、パク・ヘジュンといったそうそうたる面々をそろえる。実力派俳優たちの強烈なパッションが飛び交う中で、コ・ユンジョンも彼女ならではの個性をしっかり発揮している。

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物語は、ク・ギョファン演じる20年間デビューできずに過ごしてしまった映画監督のファン・ドンマンが、コ・ユンジョン演じるプロデューサーのピョン・ウナと出会うところから大きく動き出す。ウナは、かつては監督がこぞって意見を求める敏腕プロデューサーだったが、今は制作会社の片隅でなりを潜めているという役どころ。コ・ユンジョンの、真実を追求するようなビー玉のように美しい瞳が、キャラクターにより真実味を持たせている。

劇中では、ウナやドンマンの生きづらさが、詩のようなセリフとともに切々とつづられていくが、その象徴的な描写の一つともいえるのが、何度も登場するウナが鼻血を出すシーンだ。本作では等身大の姿を見せるコ・ユンジョンだが、ストレスが静かに爆発するようなこの鼻血の瞬間だけは、まるで時が止まったかのように表情がなくなる。やがて、自身の感情がディスプレーに表示される腕時計"感情ウォッチ"を通して近づく2人。コ・ユンジョンは、ヒロインがドンマンと安らぎの時を過ごしていく姿も印象深く演じている。繊細な表情の変化で見せる、満たされた感情。俳優コ・ユンジョンの進化を感じ取れる一作だ。

高校・大学と美術を専攻し、もともと俳優は目指していなかったというコ・ユンジョン。大学から演技をみっちり学ぶことが多い韓国俳優の中では異質な存在だが、毎回違う表情で役に入り込む彼女の姿には驚かされる。これら3作品を見れば、美貌だけではなく演技の面でも一目置かれている理由が、おのずとわかってくるだろう。

文/高山和佳

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