何度でも見たい!パク・シネ代表作ドラマ3選――不朽の名作「美男<イケメン>ですね」から「ピノキオ」まで徹底解説
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2026.06.06
最近も「Missホンは潜入調査中」で人気をさらったパク・シネ。「天国の階段」でチェ・ジウの子役としてデビューしてから、ずっと第一線で活躍してきた韓国女優の中でも稀有(けう)な存在だ。そんな彼女の今も色あせることのない過去の代表作3作品を紹介する。
これまで数多くの旬の俳優と共演してきたパク・シネ。なかでも、「美男<イケメン>ですね」は、彼女のフィルモグラフィーに欠かせない一作といえる。相手役のチャン・グンソクは、本作によってアジアに"グンちゃん"シンドロームを巻き起こし、日本では第二次韓流ブームの立役者となった。この作品から韓国ドラマを見始めたという人も多いだろう。
■「美男<イケメン>ですね」(2009年)──男装ヒロインの金字塔と"グンちゃん"シンドローム

左からジョン・ヨンファ、パク・シネ、チャン・グンソク、イ・ホンギ
「美男<イケメン>ですね」(C) SBS
パク・シネは、双子の兄妹の一人二役という役どころだ。シスターになるため修道院で修行していた妹のミニョが、大人気イケメンバンド「A.N.JELL」のマネージャーから双子の兄ミナムの代役に1ヵ月だけなってほしいと頼み込まれるところから物語は始まる。
韓国ドラマに男装ヒロインは数多くいるが、男装アイドルはさすがに珍しい。あどけない笑顔が愛らしい当時のパク・シネはまったく男の子には見えないが、純粋なミニョ役がはまり役で、一生懸命にアイドルの兄の代わりを果たそうとする姿を見ているうちに応援したくなってくる。
本作は、バンドメンバーのイケメン3人と一つ屋根の下で暮らすことになるのも大きなポイントだ。その3人を演じるのは、チャン・グンソクのほか、ジョン・ヨンファ、イ・ホンギという、今もミュージシャンとして活躍する人気スター。3人とヒロインとの恋の行方も見どころで、女性なら誰もが憧れる少女漫画のような世界が繰り広げられていく。

「美男<イケメン>ですね」(C) SBS
とくに人気を集めたのは、チャン・グンソク演じるバンドのリーダー、テギョンだ。ステージでの神がかった姿とともに、「俺が許可する」「そばにいろ」などのツンデレなセリフもたまらない。潔癖症で完璧主義者のテギョンのペースを崩し、彼の周りを子犬のように駆け回るミニョ。チャン・グンソクとパク・シネの相性も良く、ケミストリーが最高であった。初めて見る人も、久しぶりに見る人も、見始めたら抜け出せなくなること請け合いだ。
■「相続者たち」(2013年)──豪華キャストが集結した切ない格差社会の青春ロマンス
パク・シネが主演した作品のなかでも特に韓国で高視聴率を獲得したのが、「相続者たち」だ。韓流スターの座を確実なものとした記念すべき一作ともいえる。

左からパク・シネ、イ・ミンホ
「相続者たち」(C) SBS
相手役がイ・ミンホと豪華だが、そのほかの共演陣もそうそうたる顔ぶれだ。キム・ウビン、キム・ジウォン、カン・ハヌル、パク・ヒョンシク、チェ・ジニョクなど、現在の主演級俳優がそろっており、今となっては彼らの初々しい姿を拝めるのが本作の特典ともいえるだろう。脚本は、「太陽の末裔 Love Under The Sun」「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」などのヒット作を手掛けてきたキム・ウンスクだ。韓国ドラマの王道の設定を巧みに取り入れつつ、若者たちの切ない青春恋愛ドラマに仕上げている。
パク・シネが演じるのは、口のきけない母と暮らす貧しい生まれのヒロイン、ウンサンだ。彼女が、ひょんなことから財閥の子女ばかりが通う名門私立高校に転校し、イ・ミンホ演じる帝国グループの御曹司タンと同級生になるところから物語は大きく動きだす。ウンサンは帝国グループ会長家の住み込み家政婦の娘であったため、タンと同じ屋根の下で暮らすことになる。いわゆる身分違いの恋が描かれるが、家庭不和の中で暮らすタンと、優しい母に育てられるが貧困を相続しているウンサンが、お互いを求め合う展開が切ない。

「相続者たち」(C) SBS
何より本作はパク・シネの熱演が、ドラマを引っ張っていく。母を思いポロポロと涙を流す姿、大きな瞳を潤ませながらタンを見つめる姿に心をわしづかみにされる。
■「ピノキオ」(2014年)──嘘をつけない記者が真実を追う社会派ラブストーリーの傑作
「ピノキオ」は、パク・シネが「相続者たち」の次回作として出演した一作だ。この作品も、相手役にイ・ジョンソクが据えられている。2人の息の合った掛け合いは、本作のひとつの見どころだ。

左からイ・ジョンソク、パク・シネ
「ピノキオ」(C) SBS
パク・シネが演じるのは、ヒロインのイナだ。嘘(うそ)をつくとしゃっくりが出てしまう"ピノキオ症候群"であることが大きなポイントだ。この体質のせいで隠し事ができないイナは、やがて真実を追及する記者となる。そんなイナと、幼いころから一緒に暮らしているのが、ダルポ(イ・ジョンソク)だ。実は彼には、過熱した報道によって家族を失った暗い過去があり、偽りの名前で生きている。イナとも因縁があるが、次第に彼女にひかれていってしまう。
複雑な関係にあるが、ケンカしながらも家族として暮らしてきた2人の無邪気なスキンシップはほほ笑ましい。本作は、恋愛要素を入れつつ、社会問題もしっかりと盛り込んでくる韓国ドラマならではの醍醐味(だいごみ)が詰まっている。

「ピノキオ」(C) SBS
真実と真っすぐに向き合う、情熱的な記者イナの言動には思わず胸が熱くなる。同じく記者の道を歩むことになる、イ・ジョンソク演じるダルポ(ハミョン)とともに、最後に何をつかむのか。今の活躍につながるパク・シネの成長が見られる貴重な一作といえるだろう。
文/高山和佳




