高杉真宙が劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』に込める思い「医療や災害救助のプロたちへのリスペクトを伝えたい」

高杉真宙が劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』に込める思い「医療や災害救助のプロたちへのリスペクトを伝えたい」

2021年にTBS系で放送され、新たな形の救命医療ドラマとして人気を集めた「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」。2023年4月に公開された劇場版1作目「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」は、興行収入45.3億円という大ヒットを記録した。そして、2025年8月1日(金)には最新作となる「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』」が全国東宝系にてロードショー。南海の離島を舞台に、大規模な火山噴火からの救出に挑むMERメンバーの活躍を壮大なスケールで描く。TOKYO MERの喜多見幸太を演じる鈴木亮平をはじめ、賀来賢人、菜々緒、石田ゆり子ら、連続ドラマからのオリジナルメンバーが続投。さらに南海MERのチーフドクター・牧志秀実を江口洋介が演じ、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ、玉山鉄二ら超豪華キャストが新たに参加し、絶体絶命のミッションに挑む。今回、J:magazine!では常盤拓役・高杉真宙にインタビューを敢行。作品にかける思いや、撮影秘話などをたっぷりと語ってもらった。

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■これまでのMERを継承しつつ、さらに進化を遂げている作品

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――大ヒットドラマの「TOKYO MER」ですが、今回はどんな思いで参加されたのでしょう?

「TOKYO MERというと、(鈴木)亮平さんがとにかく先頭を全力で走っていて、メンバーの皆さんが一丸となって奮闘しているという印象がありました。自分が出演することになり、とても光栄なことだと感じましたが、やはり出来上がったチームに後から入るので、最初は相当な緊張感がありましたね。医療ドラマにはこれまでに何度か出演しましたが、ここまで本格的に寄り添った現場は見たことがなかったので......。TOKYO MERは他の医療ドラマとはまったくの別物で、亮平さんからも『TOKYO MERの医療シーンは、アクションなんだ』と聞かされていたので、それがしっくりきましたね。あとは、皆さんの温かさや優しさに救われ、徐々に役に馴染んでいけたかなと思います。キャストやスタッフさんから『TOKYO MERとはこういうものだ』ということをとても丁寧に教えていただけました。何人か、知り合いのスタッフさんもいたので、それもありがたかったです」

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――最初に脚本を読んだ時には、どう感じましたか。また、常盤拓という役をどう捉えたかも教えてください。

「台本の文字を読んでいるだけだと、何が起こっているのかがよくわからない感じでした。とにかく展開がすごいので、これでやっとピンチ脱出と思ったら、そこからとんでもないことが起きたりとか......。やはり『MERは簡単には終わらないな』というのは実感できましたね。これまで継承されてきたMERらしさがありつつも、今回は初めて自然災害を描いている。受け継ぎながらもさらに進化していく作品だなと感じて身が引き締まりました。

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今回僕が演じている常盤は、江口洋介さん演じる牧志先生が率いる南海MERの一員です。南海MERのメンバーはTOKYO MERの活躍を見て、自分もヒーローになりたいと思って努力をして、すごく気合を入れて入ってきた人たち。しかし、現実は思い描いていたのとはだいぶ違って、出動要請がないため、活躍できない。そんなフラストレーションが溜まっている状況で始まるんです。喜多見先生に憧れているのに、ヒーローにはなれないという......。でも喜多見先生たちは、決してヒーローになりたいわけではなく、ただ人々の命を助けたいだけなんですね。それを理解した常盤たちの心情が変わっていくのも、作品の中での役割かと思いました。あと、常盤はいざという時に勢い任せになるところがあるので、ちょっと僕と似ているなと思いましたね」

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――沖縄ロケは大変な撮影だったと思いますが、撮影現場で感じたことは?

「今回の現場は、大自然あふれる環境でロケしていて、スタッフさんが火山灰を降らせていたのですが、それが本当に膨大な量でしたね。サンタさんもビックリするような大袋を手にずっと降らせていましたが、もう大変な作業だったと思いますよ。噴火や火砕流などは後でCGがつくので、現場ではスタッフさんの説明を聞いて想像しながら演じました。難しいんですけど、倒木や岩石を配置してくださったり、演技しやすい環境をスタッフさんが作ってくれたので、ありがたかったですね。やはり彼らがプロの仕事をこなしているからこそ、僕らが演じることができるんだなと改めて感じました。

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あとは、未曾有の大災害が起こるストーリーなので、それこそたくさんの人の協力が必要不可欠だったわけですが、『MERの撮影だから』と、皆さんが本気で協力してくれるわけで。僕たちキャストやスタッフさんだけじゃなく、現場にいる全員が本気で作品に向き合っていることを実感して、『TOKYO MER』がこれまで積み上げてきた実績が信頼に繋がっているんだと思って、感激しましたね」

■フラット感がたまらない。江口洋介さんとの初共演はすごく楽しかった!

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――常盤役を演じる上で、特に意識したことはありますか?

「『喜多見チーフに一生ついていきます!』という一方で、牧志先生をひたすら恨むことでしたね(笑)。この人さえいなければ...というくらいに。ただ、現場での江口さんとの共演はすごく楽しかったです(笑)。今回が初めての共演だったのですが、いやあ、江口さんは本当にカッコよかった。これまで数多くの名作に出演されて、長年現場を背負ってきた方ですから。自分をしっかり持っているし、どんな現場でもそれを貫いてきたことがわかるんですよ。そんなフラット感が魅力で、僕にはないものだなと思うので。僕はむしろ現場に振り回されたいタイプで、いつも緊張しているし、練習も一生懸命やらないと不安になる。でも江口さんは『そんなに練習しないでも大丈夫だよ。やれるんだから』と言ってくれる。『やり過ぎんなよ』って感じが、本当にカッコいい。今回の共演で色々学ばせていただけたので、共演できてうれしかったです」

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■医療や災害救助のプロたちへのリスペクトを伝えたい

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――過酷なロケの合間に、何か楽しかったことはありましたか?

「沖縄でずっと撮影していたのですが、美味しいタコスのお店を見つけたので、そこには週に2、3回ほど行きました。タコライスもすごく美味しくて、タコライスをお店で食べて、タコスをテイクアウトするのが基本でした。あと、2日目に亮平さんに誘っていただいて、宮澤エマさんと美ら海水族館に行ったのが楽しかったですね。僕はあまり外に出ないタイプなので、その日に誘ってもらってなければ、ずっと現場と部屋とタコス店だけのルーティンになっていたと思うので(笑)。まあ、そのお店は本当に美味しくてハマったんですけどね」

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――最後に、本作の見どころを改めて教えてください。

「僕は俳優として仕事をする以上、見る人に何らかの影響を与える作品に出たい、と常に思っています。この映画はフィクションですが、実際に医療や災害救助の現場で活躍している方がいる。彼らに対して、改めてリスペクトを感じました。彼らに救われた尊い命があることが、見た人に伝わればいいなと思うし、僕らもそう感じさせる演技をしたいと思って撮影に臨みました。とにかくこの作品は、これまでのTOKYO MERの魅力を継承しつつ、南海MERという新しいチームが登場し、自然災害という大きなテーマにチャレンジした意欲的な作品になっています。数多くの医療や災害救助のプロフェッショナルが集結し、見どころ満載の映画になっていると思うので、この夏はぜひ劇場でご覧ください!」

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取材・文/渡辺敏樹 撮影/皆藤健治
ヘアメーク/堤紗也香 スタイリスト/荒木大輔

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
2025年8月1日(金)全国東宝系にてロードショー

https://tokyomer-movie.jp/

(C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

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