スター・ウォーズ"熱"に圧倒される「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」

スター・ウォーズ"熱"に圧倒される「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」

7年ぶりとなる新作映画が2026年に公開されることが発表されたり、シリーズの原点となる1977年のオリジナル版が40年以上の封印を経てイギリスの映画祭で復活、5月4日(日・祝)の「スター・ウォーズの日」に東京・新宿の劇場でシリーズ一挙上映&応援オールナイト上映の開催、地上波のゴールデンタイムでの第1作の放送、『スター・ウォーズ:ビジョンズ』Volume1からProduction I.G制作「九人目のジェダイ」が初の長編シリーズ化など、世間の"熱"が再燃している「スター・ウォーズ」シリーズ。

映画史に革命を起こし、世代を超えて愛され続ける同シリーズは、1977年公開の第1作を皮切りに、旧三部作、新三部作、続三部作の9作にとどまらず、本編へとつながる作品や、ドラマシリーズにアニメーションなど幅広いコンテンツで多くのファンを魅了し続けている。

そんな中、「スター・ウォーズ」の祭典、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」が4月18日から20日の3日間、千葉・幕張メッセで開催された。17年ぶり2度目の日本開催となる今回は、これまでに実施された同イベントの中で最速でチケットが完売し、国内外から熱狂的なファンが集結。アメリカ国外での開催では、過去最大の動員数となった。

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世界中の「スター・ウォーズ」ファンが集まる一大イベント

同イベントでは、新作映画『スター・ウォーズ:スターファイター(原題)』が2027年に公開されることや、ディズニープラスオリジナルドラマシリーズ『スター・ウォーズ:アソーカ』のシーズン2の製作、新作アニメシリーズ「モール:シャドウ・ロード」の製作など、連日にわたって多くのサプライズ発表が行われたほか、ショーン・レヴィ監督やライアン・ゴズリング、ペドロ・パスカル、シガーニー・ウィーバーらスターやクリエイターが登場してファンを大いに喜ばせて会場を盛り上げた。

会場は、グッズを身に着けたファンだけでなくクオリティーの高いコスプレでキャラクターに変装したファンなど、老若男女問わず多くの来場客で埋め尽くされるほどの盛況ぶり。そこかしこで歓声とシャッター音が鳴り響き、ホール内外問わず、どの場所でも"熱"の熱さを感じさせた。

フォトスポットも充実しており、マンダロリアン&グローグーの「スター・ウォーズねぶた」をはじめ、実際に背中に乗ることのできるバンサやデューバック、Xウイング・スターファイターの模型のほか、さまざまなアート作品なども展示。小さな美術館顔負けの点数の作品が会場を彩っていた。

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グッズから体験型まで、趣向を凝らした内容で楽しませる

出展ブースでは、それぞれ特色のある内容で来場者を楽しませていた。JCBブースでは、6月30日(月)までの間、ディズニープラスの人気シリーズ「スター・ウォーズ:アソーカ」「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」「マンダロリアン」に登場するキャラクターや惑星のシーンが追加されたスペシャルバージョンが期間限定で実施されている東京ディズニーランドのアトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」の世界観が楽しめるパネルを展示。多くのファンがパネルをバックに写真や動画を撮影していた。

また、レゴ(R)ブースでは、スターシップを組み立てて壁面に飾る体験や、組み立てたレゴ(R)で大きなモザイクアートを完成させる体験など体験型アクティビティを堪能できるほか、デザイナーとの交流も。子供だけでなく大人も列に並ぶ盛況ぶりだった。

一方、BANDAIブースでは、ファンの心をくすぐる商品ラインナップだけでなく、リサイクルプラスチックを生産する工程が見られる機器を設置し、環境に配慮した企業理念を紹介。

ほか、Meta Questブースは、ポッドレースやライトセーバーでの対戦などが楽しめるVRゲーム体験に、待ち時間が2時間を超えるほどの人気ぶりで、常に長蛇の列ができていた。

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日本開催ならではの展示とステージに外国人ファンが殺到

そんな中、アニメ&マンガパビリオンのブースでは9つのアニメーションスタジオがクリエイター独自の視点と発想で新たに描くシリーズ『スター・ウォーズ:ビジョンズ』の日本ならではの展示でファンを魅了。キャラクターを描いた掛け軸や巻き物、九谷焼、キャラクターをイメージした盆栽など、日本文化と掛け合わせた展示で外国人ファンの心をがっちりキャッチ。

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さらに、ブース内でのステージでは、クリエイターによるサイン会やライブ・ドローイングを開催。「村の花嫁」のキネマシトラス・垪和等監督が出演したステージでは、垪和監督がアニメ制作の裏側を実演で紹介。絵コンテから原画までの工程や、いくつものレイヤーを重ねて岩が崩れていくさまの表現の解説、髪を切る仕草の表現のこだわりなどを、アニメ制作のソフトを使って分かりやすく説明した。さらに、観客からの質問に直接答える質疑応答も実施。「何にインスピレーションを受けたか?」「あのシーンはどう制作されたのか?」「時代設定は?」など矢継ぎ早に寄せられる質問に、垪和監督は丁寧に答えていた。その後、ライブ・ドローイングでは、「ずいぶん描いてないから、似てなかったらごめんね(笑)」とジョークを飛ばして笑いを誘いながら、エフを描写。ファンたちは息をするのも忘れ、モニターを凝視しながらイラストが出来上がっていく様子を見守っていた。

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シリーズの新作公開まであと1年。ディズニープラスでは全作品が視聴可能な上、『スター・ウォーズ:ビジョンズ』Volume3が10月29日(水)より独占配信されるため、シリーズ再勉強のための見直しや、初心者の入門にもうってつけ。ぜひ、視聴してスター・ウォーズ"熱"に当てられてほしい。

文/原田健

チャンネル:ディズニープラス

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※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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