舞台『弱虫ペダル』キャスト7人が再会!「一緒に汗を流して走った絆がある」
エンタメ TV初インタビュー
2026.03.07
2.5次元舞台で活躍する俳優たちが集い、作品愛やここでしか聞けない裏話を繰り広げる番組「真夜中の2.5MENず」がキッズステーションで放送中。3月9日(月)放送の#5では、"ペダステ"こと舞台『弱虫ペダル』のキャスト陣、小越勇輝(小野田坂道役)、鳥越裕貴(鳴子章吉役)、廣瀬智紀(巻島裕介役)、北村諒(東堂尽八役)、宮崎秋人(新開隼人役)、植田圭輔(真波山岳役)、村田充(御堂筋翔役)が登場。約10年ぶりに集結した7人に、番組の感想や"ペダステ"への思いなどについて熱く語ってもらった。
■10年を経て再会した仲間たち。「一瞬で当時の関係性に戻れる」
──まずは、番組収録のご感想を教えてください。

小越勇輝(小野田坂道役)
鳥越「健康について盛り上がったなと(笑)。皆いい年のとり方をしたんだなと、共感できることが多々ありました。楽しかったです」
小越「皆大人になっているんだなと改めて感じました。10年経って、それぞれが今までいろいろな現場を経験していますけど、皆がこのお仕事を続けていて、こうして「弱虫ペダル」の話ができていることがすごく感慨深くて、素敵なことだなと思いました」
廣瀬「久しぶりにお会いするメンバーだったので、今日スタジオに来るまではどういう空気感になるんだろうってそわそわして。昨日も8時間くらいしか寝られなかったんですけど......」
植田「けっこう寝てるやん(笑)」

左から、宮崎秋人(新開隼人役)、北村諒(東堂尽八役)、鳥越裕貴(鳴子章吉役)、小越勇輝(小野田坂道役)、植田圭輔(真波山岳役)、廣瀬智紀(巻島裕介役)、村田充(御堂筋翔役)
廣瀬「(笑)。久しぶりに会っても、一瞬で当時の関係性に戻れるような空気が"ペダステ"にはあります。それこそ"ちゃんとも"っていう僕のニックネームを生み出してくれたのも、玉城裕規くん(東堂尽八役)ですし。そんな皆とこうやってお話しできるのがすごくうれしいし、安心感があるなと改めて思いました」
北村「一緒に汗を流して走った絆があるし、僕は新たにチームメイトとして加わった立場ということもあって、迎え入れてくれる温かさみたいなものを、改めて今日感じました。すごく素敵な関係性だなと思います」
宮崎「10年以上経つので、記憶が薄れてきている部分はありますが、皆といる距離感などは一切薄れていないなと思いました。最初、現場入りしてヘアメイクしているときは、人見知りしそうだなと思ったんですが全然そんなことなかったです」

鳥越裕貴(鳴子章吉役)
鳥越「うそつけ!めちゃくちゃ笑顔で入ってきたやん(笑)」
宮崎「本当、本当。まあ、鳥越や小越はちょこちょこ会ってるからね(笑)。でも集まってみたら、人見知りなんて全くなくて。当時のままというか、会話の中身は年齢を重ねた分変わっているんですが、感覚は変わっていないなと感じました」
村田「時を経てかつての仲間たちとこうやって再会できること自体、原作のすごさはもちろんですが、"ペダステ"という舞台のすごさを感じましたね。それができる作品に携わっていたんだなと。当時、座組のみんなが一丸となって、和気あいあいとしながらも全員が命を削りながら役と向き合っていたことを改めて思い返して、胸にぐっとくる時間になりました」
植田「お仕事として求められて、こうやって時を経て皆で集まれるというのが本当にすごいことだと思います。あのとき必死にやっていたものを、10年も経ってから懐かしんで話せる機会なんて、なかなか与えてもらえるものじゃないですから。会って話す機会をいただけて、それを楽しみにしてくださっているファンの方々がいるのが幸せですし、そのメンバーの一員になれてよかったと実感した収録でした」
■10年前の「兄さんたち」と同じ年齢に。独自のワールドも健在!?

廣瀬智紀(巻島裕介役)
──収録中に印象的だったエピソードを教えてください。
村田「僕以外のみんなが健康とお金にすごく執着していて......」
一同「(爆笑)」
鳥越「執着はしていない(笑)」
植田「執着はしていないけど、気になるようになってきました(笑)」
村田「10年前の僕と同じだね」
鳥越「そうか。振り返ってみたら、10年前の充さんが今の僕らと同じ年齢なんですね」
植田「そう考えると、兄さんたちはすごかったんだなって思いますね。(郷本)直也さんとか、(滝川)英治さんとか」
宮崎「直也さんが一番キャピキャピしていたけどね(笑)」
植田「僕らより子どもだった(笑)。それから、廣瀬智紀さんは独自のワールドが健在だなと思いましたね」
宮崎「変わらないものってあるんだね」
廣瀬「いやいや。ちゃんと大人になっていますよ(笑)」

北村諒(東堂尽八役)
──久しぶりに会って、印象が変わったなと感じる部分もありましたか?
植田「本当に久しぶりの人もいるので。オゴ(小越)なんて、会うこと自体が久々だもんね。何が最後だったかな......。もしかしたら『弱虫ペダル』のドラマ(2016年放送)?」
小越「確かに。それこそ10年くらいたちますね」
植田「なんか、お兄ちゃんになったね。持っている空気感が大人っぽくなった」
小越「そうですか?髪型のせいじゃなくて?(笑)」
植田「髪型のせいじゃない」
宮崎「だって、先輩らしくなったもんね。後輩をごはんに連れて行ったりして」
鳥越「自発的にしゃべるようになったし」
小越「ありがとうございます」

宮崎秋人(新開隼人役)
■ゴルフ、勉強、ドライブ......。最近のハマりもの
──番組では作品やキャラクターへの思いを語っていますが、皆さんが最近ハマっているものはありますか?
鳥越「ゴルフです。運動にもなって最高です!」
小越「写真かな。最近、景色をよく撮っています」
廣瀬「炭酸の入浴剤です。体がすごく温まるので、最近ハマっています」
北村「健康のためにハチミツを摂取しています」
宮崎「AIの勉強です。ちゃんと勉強しています!」
村田「深夜のドライブですね」
植田「何かな......何だと思う?」
鳥越「ベッドは?」
植田「あ、ベッド!健康になるベッドにハマっています(笑)」

植田圭輔(真波山岳役)
■俳優人生を変えた"ペダステ"という名の原点
──さまざまな作品に出演されてきたと思いますが、みなさんの俳優人生において、舞台『弱虫ペダル』はどんな作品ですか?
鳥越「自分にとって、初めて大きな役をいただいた作品なんです。それまでは数行とか、少ないセリフしかなかったので、"ペダステ"で俳優人生が本当に変わりました。村井良大くんやもっくん(太田基裕)、いろいろな先輩がいてすごく勉強させてもらったし、演出の西田シャトナーさんが熱心に向き合ってくださるなかでお芝居の稽古ができて。おかげで演劇を大好きになりましたし、愛をたくさんいただいた作品です」
小越「この作品で初めて、鳴子の家のおばちゃんなど、兼ね役をやったんです。最初は『舞台ではこういうこともするんだ』と驚いたんですけど、演劇や表現の面白さに改めて気づけました。周りの人たちが、自分の役はもちろん、そういったサブキャラも全力で演じている姿もすごく印象的で。自分の中の新しい扉が開いた気がしますし、こういうことをもっともっと自分も積極的にやって、たくさんの方に届けていきたいなと感じた作品でしたね」
廣瀬「舞台『弱虫ペダル』は、自分の原点ですね。巻島裕介というキャラクターに出会ったことで『常に自分らしくあろう』という思いが確立しました。いまだに何かに悩んだりしたときに巻ちゃんを思い出すので、すごく素敵な出会いだったなと感じます。本当に命を削ってペダルを回してお芝居をするという部分でも、感情をものすごいエネルギーでぶつけるという経験をさせてもらって、自分の表現の殻を破ることができたんじゃないかなと思っています。それが今のお芝居につながっている気がするので、やっぱり自分の原点ですね」
北村「舞台『弱虫ペダル』に出会ったときは、本当に衝撃でした。もちろん先輩たちもいましたが、同世代の俳優たちが多いなかで『俳優が舞台上で本気で命を削って表現するって、こういうことなんだ』と見せつけられたというか。改めて『俳優としての覚悟を持つとは、こういうことだ』と教えてもらいました。俳優人生においてすごく大きなものを得た作品です」
宮崎「自分の人生で一番華やかな時代だったなと思います。自分が死ぬ間際に走馬灯が見えるとしたら、きっと"ペダステ"をやっていたことが絶対入るだろうし、自分の人生にとってのハイライトの一つだなって。あんなにキラキラして、自分に自信を持っていられた時期はなかなかないですから。必死にやったからこそというのはもちろんですけど、作品と役と、キャストのみんなやスタッフさんとの出会いに感謝しています」
村田「僕は、この作品で2.5次元という世界に踏み込んできました。それまで小劇場でシリアスな物語をやることが多かったんですが、2.5次元では台本と同時に原作とも向き合わないといけないし、やることがすごく多くて、準備が大変だなと最初は思っていました。でも西田シャトナーさんという演出家と出会えたことで、これまでのお芝居の常識が覆されて、無限の可能性があると感じられたので、"ペダステ"が最初で本当によかったです。20代はお芝居の技術をひたすら磨き続けてきたんですが、追求することは苦しい作業でもあったんです。でも30代も半ばでこの作品に出会って、お芝居が楽しいと思えるようになりました。まだまだできないことがあると、自分の伸びしろも見つかりましたし、役者を続けてきてよかったなと感じるきっかけにもなりました」
植田「自分にとっては青春でしたね。チームメイトがいて、勝つために皆で走るうちに、現実と舞台の感覚がごちゃ混ぜになっていくというか......。それくらい没入できる経験なんて本当に限られていると思いますし、本当に青春だったなって。出演が決まったころはちょっと尖っていた時期で『これに出てもうまくいかなかったら、芝居は向いていないかもしれないし、辞めようかな』と思っていて、自分としては最後のチャンスくらいの気持ちだったんです。だからターニングポイントになった作品ですし、今の自分があるのは『弱虫ペダル』のおかげかなと思います」

村田充(御堂筋翔役)
■過去の自分に伝えたい。「仲間を信じて全力で走ったことは間違っていなかった」
──では最後に、"ペダステ"出演時の自分に何かメッセージを伝えるとしたら?
鳥越「とにかく全力で楽しめ!」
小越「今日みたいな場に呼んでいただけたこともありがたいですし、久々に集まっても当時のように話せることがすごいなと思うので『周りの皆を信じて、一緒に全力でその瞬間を走っていたことは間違っていなかったよ』と伝えたいですね」
廣瀬「仲間と、周りの人に感謝しなさい」
宮崎「感謝していなかったの?(笑)」
廣瀬「改めてそう感じました!」
北村「余裕を持て。当時はついていくことで必死だったので、もっと広い視野で周りを見ることができたら、表現の幅が広がったんじゃないかなって。今だからこそ思えることですが、余裕を持ってください!」
宮崎「正直何ひとつ後悔もないし、当時の自分がやっていたことは間違っていなかったと思っています。自信を持ってそのまま伸び伸びとやってくださいと伝えたいです」
村田「年齢やキャリアの垣根を越えた仲間ができますよ、と言いたいですね。実際は命がけでものづくりをするクリエイティブな現場だったので『かけがえのない仲間になりますよ』と、2作目くらいの僕に言っておきたいですね(笑)」
植田「伝えるなら『世界は広いよ』かもしれないですね。当時は僕も自信家で、負けないぞという態度だったんですけど、年齢とかキャリア関係なく素晴らしいものをもっている役者さんはたくさんいるし、『弱虫ペダル』という作品でそういう人たちに出会えるので。狭い世界にこもって一人で生きるのはやめたほうがいいと伝えたいですね」
※宮崎秋人の「崎」は正しくは「たつ崎」

取材・文/中島文華 撮影/中川容邦




