声優・茅野愛衣がペット愛を語る!「帰ったらとりあえず犬を吸います」 新番組「肉球編集部」

声優・茅野愛衣がペット愛を語る!「帰ったらとりあえず犬を吸います」 新番組「肉球編集部」

人気アニメ声優が様々な動物記者になりきって、日本全国のペットサービスを、犬・猫・小動物など多彩な動物の視点で体験する情報バラエティ番組「肉球編集部~極上どうぶつ家族おもてなしガイド~」が12月19日(金)19時30分よりTV初放送される。今回 不思議な謎キャラ編集長の声を担当する茅野愛衣に、番組の見どころやペットに対する思いを語ってもらった。

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――『肉球編集部』の出演オファーを受けたときの率直な感想は?

「お家で犬を2匹飼っているので、『犬といえば茅野さんだろう』ということでお声がけいただきました。愛犬家なのと、動物がメインのナレーションをやるっていうのは今回初めてだったので、これもご縁だなぁと思ってうれしく思いました」

――動物の編集長を演じる上で、どんな点に面白さや難しさを感じましたか?

「編集長役と聞いて人間の役だと思っていたのですが、まさかの謎の生き物でびっくりしました(笑)。かわいい感じで番組を進めていくのかなと思ったら、意外にも毒気のある、いたずらっ子な面が垣間見えたりするキャラクターだったので、きりっとしたり柔らかい方の人間の編集長を思い描いていたので、最初にキャラクターの絵を見たときは結構衝撃的でしたね。でも演じるのがすごく楽しみになりました。

難しかった点は、編集長の口癖の『むふ、むふ』ですかね。『ふむ、ふむ』は皆さんもよく聞いたことがあると思うんですけど...でも日常使いはしないじゃないですか。最初台本で文字だけで見た時は、『むふ、むふ』って漫画の歯をみせて笑う『うっしっしー』みたいな感じの違うバージョンかなと思っていたら、まさかの『ふむ、ふむ』と同じ意味合いですと言われて、『えぇ!?』となりました(笑)。

いろいろ遊び心がちりばめられていて、そこをどういう風に演じるかっていうのもご相談させていただいて...結局最後に何パターンも撮りましたね。あとは好きに使ってくださいみたいな感じで(笑)。一つの言葉でいろんな言い方や感情の表現ができるので、ナレーションとはいえやっぱりキャラクターを演じるという面白さを感じました」

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――印象に残っているエピソードを教えてください。

「脱毛症のアロンジェちゃんのお話を見た時に、その子の個性として病気に対して飼い主さんが向き合っている姿を見てとってもステキだなと思いました。今はワンちゃんと行けるいろんな施設やホテルもすごく増えていて、愛犬家の皆さんにとっては楽しめる場所が増えているからこそ、そういうところに一緒に行けるようにちゃんと育てなきゃいけないなと思いました」

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――愛犬との思い出で、特に印象的なエピソードはありますか?

「おっとりお兄ちゃんの方は『クー』っていう名前で、偶然『肉球編集部』の編集長と同じ名前なんです(笑)。うちのクーは1歳まで『甘がみというには激しくない?』っていうくらい、よくかむ子だったので、手が血まみれになるくらい、しつけがすごい大変だったんですね。それが、私自身が学んでいく中で接し方を変えたら、やっぱりクー自身の私への対応もどんどん変わってきて。

人間側がちゃんとルールを伝えて混乱させないように接すれば、犬もちゃんとそれを理解してくれるんだというのが分かって感動しました。妹犬が家に来た時は、妹のことをみてくれるようになるんですよ。お兄ちゃんが全部教えてくれていたので、妹の方は全くかむことがなかったです。犬もちゃんと心と心がつながって通じるんだなって、話はできなくてもルールさえ決めれば分かり合えるんだなっていうのは感動しました」

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――茅野さん自身が「愛犬と一緒に体験してみたい!」と思ったサービスはありますか?

「やっぱりドッグランがついている場所ですね。犬たちも喜ぶので。お兄ちゃんはおっとりしているのですが、妹はすごくおてんばガールなので(笑)、妹の方がよく走るんです。体が軽いので、馬のようにすごいスピードで走るので、広いドッグランに連れて行ってあげたいですね。お兄ちゃんは最近走らないですね(笑)。小さい頃は走っていたんですけど、最近は走るのはもういいや、みたいな感じで、ぼーっと景色を眺めている方が好きですね。若干おじいちゃんみがでています(笑)」

――ペットと暮らすことで、生活や価値観に変化はありましたか?

「実はコロナ化にドッグトレーナーの資格を取ったんです。『犬のことはよく分からないけど、在宅勤務になったので犬が飼える!』みたいな感じで飼った方が、思っていたのと違って手放してしまうことが増えていると聞いた時に、やっぱり知識がないまま動物を家族として迎え入れるのはすごく難しいことだなって感じました。犬のしつけというよりかは、人が犬のことをちゃんと学べる場を本当は作った方が良いんじゃないかというふうに思ってドッグトレーナーの資格を取りに行きました。犬はかわいいですけど、やっぱり本能もあるので、その子にあったしつけの仕方があるというのはすごく実感しました」

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――ペットを飼う上で茅野さん自身が思うことはありますか?

「どんな犬種だったら自分のライフスタイルと合うのかを知らずに、見た目のかわいさだけでワンちゃんを選んでいる人が一定数いると思うんです。でも極力そういう選び方じゃなくて、例えば一人暮らしでお留守番が長いんだったら、一人の時間が必要と言われている柴犬みたいなお留守番が得意な犬種を選ぶとか、人とずっと一緒にいたい犬種だったら、土日でキャンプとかアウトドアを一緒に楽しめるようにするとか、家族を迎える時にちゃんとした知識を持っていれば、不幸なことは起こらないんじゃないかなっていうのは考えたことが割とあったので...この話になるととても長くなるので、すごく難しい、一言で言えな過ぎて...(笑)。

あと、トイレって勝手に置いておいたらするんじゃないのって皆さん思いますよね。猫はお家にトイレ砂を置いておくだけでトイレの場所を勝手に覚えると思うんですけど、犬はトイレの場所を教えないと分からないんです。子犬のころは小さいスペースの中にいるから、トイレとベッドの区別ができるんですけど、それが大きい部屋になったら、どれがトイレか教えられていないので分からないんですよね。なので、ちゃんと教えれば覚えるんだよ、ってちょっとずつ広さを広げていかないと子犬ちゃんは大混乱するんだよ、みたいなことを伝えられる場があったら良いなって思います。すみません、熱い思いをすみません、いやほんと大事なんです、ぜひそういう番組を作ってください!!(笑)」

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――愛犬と過ごす時間が、声優のお仕事にどんな影響を与えていますか?

「私たちは日々いろんな役を演じて、実際には起こらないようなことがアニメの中では起こっていて、感情をある意味制御しながらも発散するみたいな実は不思議な仕事なんです。スタジオにマイクを4本くらい立てて、多い時には30人くらいが同じスタジオに入って、入れ替わり立ち代わり、どこのマイクに入るかを考えながらお芝居をするんですよ。役に入り込み過ぎると、マイクの入る位置を考えられなくなっちゃうんです。例えば、主人公が一番右のマイクにいる時、そのマイクは使えないので、「次はこっちに入ろう」とか、人の動きを見ながら判断するんです。それでいてお芝居もしなきゃいけないので、頭の中でいろんなことを一気にわーっと整理して考えなきゃいけないので、脳がすさまじく疲れるんですよね。

静かめにしゃべるときはマイクに近くていいですけど、バトルものとかで本気で叫ぶ時にマイクに近いとミキサーさんとかの耳が死ぬわけです(笑)。みんな配慮しながら、マイクとの距離だったり、先輩後輩いる中でいろんなことを考えて、アフレコ現場で一つのアニメ作品を作っていくので、脳がすさまじく疲れる仕事です。帰ってリセットするのに、犬たちの存在は本当にありがたくて...もうひたすらに癒やしですね。『猫を吸う』なんてよく言いますけど、帰ったらとりあえず犬を吸います(笑)。本当に肉球からポップコーンの匂いがしますから」

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――茅野さんにとって「ペットと過ごす理想の休日」はどんなイメージですか?

「特別なことはなくていいので、お天気が良くて、あまり風が無くて、気温もちょうどいい最高の日にただお散歩できたら、もうそれだけで幸せですね。それが一番幸せです」

――視聴者に「ここを楽しんでほしい!」というポイントをお願いします。

「ワンちゃん以外にもたくさんの動物が出てくるので、いろんな動物好きな方が楽しんでいただける番組なんじゃないかなと思っています。各エピソードのゲストで出てくる動物たちをいろんな声優が声を当てていくんですよね。愉快な仲間たちがみんなでお届けすると思うので(笑)。幅広い世代の役者がいて、私もあまり使ったことない声色で今回編集長を演じているので、きっと皆さんがあまり聴いたことのない、それぞれの役者の声が聴けるのかなと思います。ぜひ大沢事務所箱推しみたいな感じで、この『肉球編集部』を楽しんでいただければうれしいです。番組まるっと推してください(笑)」

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