「愛の不時着」でブレーク!イ・シニョンが日本旅で素顔を大公開「俳優としてではなく人間そのものを見てほしい」
エンタメ 日本初インタビュー
2025.12.23
「愛の不時着」のイケメン北朝鮮兵士役でブレークし、日本でも大きく注目を浴びたイ・シニョン。「浪漫ドクター キム・サブ3」の研修医役で演技力が評価され、「社長ドル・マート」では主演を務めた。韓国で11月から放送されている時代劇「この川には月が流れる(原題)」では王子役を務めるなど、着実に俳優の道を邁進している。
そんな彼が出演するバラエティ「イ・シニョンが行く!おいしいニッポン」がディスカバリーチャンネルで12月26日(金)より日本初放送される。日本の旅バラエティ番組に初めて出演した心の内や、撮影裏話などを聞いた。

――番組の出演のオファーを受けた時のお気持ちはいかがでしたか?
「とても驚き、戸惑いました。『なぜ僕に?』というのが正直な気持ちでした。でも一方で、自分に与えられたチャンスなんじゃないかとも思いました」
――番組のロケで、3日間、東京近郊を旅したそうですが、どんな印象を持ちましたか?
「日本は、色合いが韓国とは違うなと思いました。あと、街を歩きながら日本人の方に話しかけたりしたんですが、皆さんとても親切で、配慮してくださったことが印象に残りました」
――今回のロケの中で、「おいしかったものベスト3」と「驚いたことベスト3」を教えてください。
「『おいしかったものベスト3』は、まず旅館の会席料理。やっぱり高価な料理が一番おいしい!(笑)それから、釣りに挑戦したのですが、そこで出会ったご家族の方が焼いてくださった魚の塩焼きも絶品でした。あとは、このインタビューの数時間前に食べたあんこがかかったお餅と抹茶のセット。想像以上に美味しかったです!
『驚いたことベスト3』は、いろいろなことに驚かされたので、ベスト3を選ぶのが難しいですね。今度、プライベートで日本に来る機会があったら、ゆっくり時間をかけてもう一度巡りたいです」

――そもそもシニョンさんは、旅は好きですか?
「実は、好きではなかったんです。日常を生きていくだけでも精一杯で......。でも、今年の前半に日本で仕事があったのですが、その撮影の合間に大阪に行ったりして、それで旅の楽しさを感じるようになりました。旅は、忙しい生活の中のプレゼントのようなものだと思います」
――番組では、シニョンさんのどんな姿を見てほしいですか?
「俳優イ・シニョンではなく、人間イ・シニョンそのものを見てほしいですね。もちろんたくさんの方が番組を見てくだされば、それに越したことはないですが、1人でも"素"の僕の魅力を感じてくれる人がいれば、僕としてはこの番組が成功したといえるんじゃないかなと思います。俳優生活を始めて7年ほど経ちますが、今回初めてノーメークでの撮影もしました。温泉の入浴の撮影の際に、最初はフルメークだったんですが、何だか不自然な感じがしたんです。それで監督と相談し、メークを落として素顔で撮影しました」
――今回は日本での撮影でしたが、日本語の勉強もされましたか?
「はい!勉強しました! 4回ほど習いに行っただけですが......(笑)。今回の旅の中で覚えた日本語は『いいですか』。『インタビュー、ちょっといいですか?』という感じで使うんですよね?お店の方が使っているのを聞いて覚えました」

――もともと内向的な性格だと聞きましたが、日本の方とスムーズにコミュニケーションはとれましたか?
「そうなんです、去年まで人見知りで内向的だったんです。仲のいい人の前ではおしゃべりなんですけど。でも28歳になって『何か変わらなきゃ』と思うようになり、ありのままの自分を出していきたいと思うようになりました。なので、今回のロケでも、皆さんに気楽に声をかけました」
――ドラマや映画の役柄からクールなイメージがありますが、番組のディレクターさんは、シニョンさんを「かわいい人」と表現していました。
「それを聞いて思ったのは『日本でもバレちゃった』(笑)。実は僕、結構お調子者なんです」
――今回の番組では、日本のソウルフードを訪ねましたが、シニョンさんにとって韓国のソウルフードは?
「サムギョプサル。1キロは食べられます。プラス、ご飯3杯はいけると思います(笑)。いつもソウルの行きつけの店で食べています」
――食べ物で冒険する・しないタイプ、どちらでしょうか?
「しないタイプですね。そういう意味では、今回の撮影では本当にいろいろなものを食べたのですが、自分にとっては初めての食べ物の冒険でした。普段は、体重管理のために玄米や鶏むね肉ばかりの時もあるんです。だからすごく楽しい撮影でした」

――日本のドキュメンタリー・バラエティの撮影と韓国のドラマの撮影の違いはありましたか?
「撮影の時間の管理、撮影に対する姿勢など、本当に全部違うと思いました。日本はシステム化されていると思います。3日間、決められた時間に始まって決められた時間に終わったので『おおっ!』と。でも、時間に追いかけられている感じはなく、気持ちに余裕をもって撮影することができました」
――この番組にキャッチコピーをつけるとしたら?
「"青春"。韓国語の"青春"には、その年齢でしかできないことをするというニュアンスも含まれていると思います。この番組では、28歳だからこそできる旅ができたと思う。25歳の時だったら、緊張して人に声をかけたりできなかったかもしれない。僕にとって本当にいい機会でした」
――次に日本を旅するとしたら、どこに行ってどんな体験をしたいですか?
「札幌に行ってみたいです。最近、札幌に関するYouTube番組ばかり見ているんですよ(笑)。札幌でメロンを食べたり、熱燗やビールを飲んだり。積もった雪に大の字になって寝転んだりしてみたいですね」

取材・文/高山和佳 撮影/梁瀬玉実














