TEAM NACS・森崎博之が案内!小山薫堂と共に札幌の「ふくあじ」探しの旅へ
2025.09.12
満腹、おふくろ、幸福。3つの"ふく"で"ふくあじ"。「料理の鉄人」などを手掛けた放送作家の小山薫堂が企画監修をするJ:COMチャンネルの人気レギュラー番組「ふくあじ」。放送開始から4年を迎えたが、その特別編として大好評だった「ふくあじ」×「旅」の特別編が「ふくあじ旅のススメ」だ。小山が毎回ゲストと共に街を巡り、"お腹も心も満たされる幸福の味"を探していく。第一弾「京都編」には速水もこみち、第二弾「福岡編」には山口智子が登場したが、今回の第三弾は札幌が舞台。豊かな自然と美しい景観に恵まれ、全国屈指のグルメタウンとして知られる札幌市。果たしてどんな"ふくあじ"との出会いが待っているのか。
ゲストは北海道を拠点に活動する森崎博之。演劇ユニット「TEAM NACS」のリーダーであり、俳優・演出家・脚本家として活躍する一方、北海道の農業の魅力を多角的に発信してきた。2016年には著書『生きることは食べること〜森崎博之の熱血あぐり魂』を刊行。まさに"食と農の伝道師"として知られる森崎が案内する札幌の旅は、豊かな味わいと発見に満ちている。
2人が待ち合わせたのは、札幌の中心に広がる名所・大通公園。小山を迎えてくれたのは、昭和42年から続く名物屋台「とうきびワゴン」の前に立つ森崎。焼きたてのとうもろこし、道民に愛されるソウルフード「とうきび」を手に2人は思わず笑みを浮かべ、北の大地の恵みを巡る旅が幕を開けた。
名物のさば味噌煮や昔ながらのカレーライスに感動!
最初に向かったのは、すすきのにある定食店「蜂屋」(はちや)。レギュラー番組の「ふくあじ」で過去に取材した店であり、小山の「札幌に来たからにはどうしても行きたい」というリクエストで訪れることに。風情あるビルの中にある同店は、昭和43年創業。6席だけのカウンターで、現店主と創業者の娘でもある奥さんが切り盛りしている。定食やおにぎりなど、どこか懐かしい家庭の味が評判だ。
実は小山はあるメニューを食べることを決めていたという。「優しい気持ちになれる」と満面の笑顔にしたそのメニューとは...。一方の森崎は一風変わった店の名物と「酒を飲んだ後のシメに大人気」という2つのメニューを試食する。口にした直後に彼が発した一言が絶妙で小山も絶賛したが、そんな森崎の"食レポ力"にも注目だ。満足げに店を後にした2人。森崎は「初めて来たのに、そう思えなかった」としみじみと語り、小山も「故郷のようなお店でした。親戚が増えたよう」と温かな感想を車中で口にしながら、次の目的地へと向かう。
農園レストランでのニンニク収穫体験に大満足!
次に訪れたのは、西区にある農園レストラン「アグリスケープ」。約1.5ヘクタールの農地で野菜や果実を育て、さらに黒豚などの家畜も飼育。生産から調理までを一貫して行い、北海道の自然の恵みを丸ごと味わえる。森崎の所属事務所が実行委員会ついて名を連ねる映画祭「HOKKAIDO FOOVIE FESTIVAL(旧:HOKKAIDO FOOD FILM FESTIVAL)」で2024年に上映された作品『北の食景』にも登場した名店で、小山も以前からチェックしていたという。
到着後、まずは農園へ。農場長兼シェフに案内され、2人はニンニクと花ズッキーニの収穫を体験。森崎が「ニンニクって、種から収穫まで3年かけて育てるんです。だからパワーが強い」と解説すると、小山は初めての収穫体験に満面の笑み。森崎は思わず「うまそうだな!おまえ!」とニンニクに話しかけ、大地の恵みを肌で感じる喜びにあふれていた。
そんな感動体験を経て、いよいよ料理の時間。自ら収穫したニンニクも使われたメニューを食し、小山は「野菜の生命力を感じて、バトンを受け取っているようです」と感慨深く語り、森崎も「柔らかい葉なのに噛み応えがしっかりして、命への感謝を感じます!」と感動。そんな絶品メニューに注目だ。
森崎の"ふくあじ"はTEAM NACSファンの聖地!
2人を乗せた車は、藻岩山のふもとへ。森崎が案内したのは、地元で人気の和菓子店「藻岩山だんご」。みたらし団子をはじめ、常時40種類もの団子が並ぶ。北海道産の大豆を使った絹豆腐と白玉粉を合わせた「一寸豆腐白玉」に、特製きな粉をたっぷりまとわせると、もちもちとした弾力と優しい甘さが絶妙のハーモニーを生み出し、思わず笑みがこぼれる2人。森崎の提案で、購入した団子をロープウェーで藻岩山山頂に持参し、360度の大パノラマを眺めながら至福のひとときを楽しんだ。
やがて森崎は、自身の原点となる"ふくあじ"を語り出す。母校・北海学園大学のキャンパスを指さしながら思い出すのは、学生時代に通いつめ、店主夫婦を自分の両親のように慕ったという洋食店「カリー軒」。今ではTEAM NACSファンの聖地としても知られるその店へ、2人は次の目的地として向かう。店内には、意外なお宝も...。温かく迎えてくれたのは店主親子。学生時代からTEAM NACSの面々を支え続けてきたこの店には、無名時代から現在に至るまでの歩みを店主一家が収めたスクラップブックも何冊も保管され、思い出話も盛り上がる。
ここで森崎が味わってきたという"ふくあじ"を2人が味わう。森崎は懐かしそうに感慨を込めて口に運び、小山も歓声をあげた。そんな"ふくあじ"の真髄を感じさせるメニューは、素朴ながらも温もりに溢れ、まさに必食の逸品だ。
店とお客さんがキャッチボールを重ねる中で、お互いが高め合い、共に幸せになっていく――この理想的な関係こそ、"ふくあじ"の神髄。森崎も店主一家の温もりに触れながら、その愛情と人の温もりこそが店に通い続ける理由だとしみじみ実感。味だけでなく、人と人の絆が旅を彩る、心に残る札幌の"ふくあじ旅"を、ぜひその目で確かめてほしい。この旅の模様は、9月に「ふくあじ旅のススメ ~札幌編~」で放送になる。
文/渡辺敏樹
「ふくあじ旅のススメ ~札幌編~」は、9月にJ:COMチャンネル、Jテレで放送になる。
*J:COMチャンネルでの放送後、J:COMチャンネル・Jテレ公式YouTube、ど・ろーかるアプリでも配信開始
J:COMチャンネル・Jテレ公式YouTube:https://www.youtube.com/@jcom_channel
ど・ろーかる:https://www2.myjcom.jp/special/dolocal/