いいキスしないと死んじゃう!?佐久間宣行×劇団ひとりら人気芸人たちのデスキスゲーム開演
エンタメ 独占配信
2025.09.09
Netflixコメディシリーズでは、佐久間宣行プロデューサーが手がけた「トークサバイバー!」「LIGHTHOUSE」「罵倒村」など、話題作が次々と生まれてきた。テレビで活躍する人気芸人をフィーチャーし、地上波では見られない新たな一面を引き出すことで、独自の笑いのスタイルを提供している。そして、9月9日より独占配信される新作「デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ」も注目作の一つだ。
人気芸人に加え、セクシー女優や豪華俳優陣も!
本作には、佐久間宣行の盟友である劇団ひとりをはじめ、森田哲矢(さらば青春の光)、渡辺隆(錦鯉)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、嶋佐和也(ニューヨーク)、ぐんぴぃ(春とヒコーキ)など、個性豊かな人気芸人たちが集結。タイトルにある通り、彼らが挑むのは前代未聞の"デスキスゲーム"。課せられたミッションは、"最高のキス"で物語を終わらせること。打ち合わせなしで即興ドラマの世界に放り込まれた芸人たちは、お色気たっぷりのセクシー女優たちの誘惑に耐え、最高のキスを狙う。もし誘惑に負けて"安いキス"をしてしまうと、即刻退場――劇中世界での"死"を意味する。男の本能を抑え、自制心を保ちながら即興芝居を展開し、見事"最高のキス"でフィナーレを飾った者が勝者となる。
この勝負では、キスの誘惑に耐えるだけでなく、柔軟な演技力も試される。即興芝居であるため、その場で相手役の演技に応じてセリフを返す必要があり、ハードルはかなり高い。演劇の世界ではこれを「エチュード」と呼び、台本なしで与えられた状況や設定に基づき、俳優が自由に演技を行うトレーニングだ。役作りやシーンの構築、感情表現を鍛えるためにプロの俳優も必ず行う。しかし、コントやドラマで演技経験を積んできた芸人たちであっても、エチュードが得意とは限らない。
劇団ひとりの即興力や渡辺隆の"顔芸"が絶品!
本作の第1話では、ある製薬会社の社員という設定で、劇団ひとり、森田哲矢、渡辺隆が登場。その後、野田クリスタル、嶋佐和也、ぐんぴぃも加わるが、サバイバル形式で安いキスをした芸人たちから順に脱落していくのが見どころだ。芸人たちは戸惑いながらも、それぞれの役柄を即興で演じることになる。注目はセクシー女優たちの仕掛けっぷり。劇団ひとりVS八木奈々、森田哲矢VS橘メアリー、渡辺隆VS金松季歩、野田クリスタルVS塔乃花鈴、嶋佐和也VS葵いぶき、ぐんぴぃVS紗倉まなという対戦型の組み合わせで、美女たちからの嵐のような誘惑が押し寄せる。欲望が暴走し、物語は予想外の方向へ。
特に印象的なのは、女優陣の演技力だ。全員が役に入り込んだ上で、芸人たちの即興セリフも全力で受け止める。特に、劇団ひとりの無茶ぶりにも怯まず対応した八木の演技には目を見張るものがあり、劇団ひとりの即興力もさすがだ。また、セクシー女優に詳しい渡辺が、魅力を知り尽くした金松を相手にテンションが上がってしまう"顔芸"も見どころだ。
矢作兼らMC陣のツッコミとコメントが絶妙!
ドラマの世界を彩る俳優陣も豪華だ。佐久間が「ドラマとバラエティを行き来できる人」と太鼓判を押す宮野真守が核となる人物を演じるほか、竹財輝之助、橋本じゅん、結木滉星、野間口徹、八嶋智人、寺島進、西岡德馬ら実力派キャストが顔をそろえる。スタジオMCとして進行を見守るのは、矢作兼(おぎやはぎ)、山里亮太(南海キャンディーズ)、みちょぱこと池田美優の3人。奮闘する芸人や俳優たちの演技に絶妙なツッコミや感嘆のコメントを挟み、視聴者を楽しませてくれる。
当初は芸人たちの本能と自制心の葛藤に爆笑させられるが、後半ではドラマのシリアスな展開に引き込まれ、思わず感動してしまう場面も多い。特に終盤の宮野の演技は圧巻で、芸人たちも全力で受け止める。名セリフがアドリブから飛び出す瞬間もあり、回を重ねるごとに芸人たちの演技の成長が感じられる。とはいえ、彼らはあくまで芸人。真面目に芝居するだけで終わらず、ラストシーンには驚きの"仕掛け"も待ち受けている。ある程度の設定こそあるが、基本は筋書きのないドラマゆえの笑いと感動が満載だ。「デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ」は、笑いにお色気を加え、怒涛のストーリー展開を楽しめる、配信コンテンツならではの唯一無二の世界観を体感できる作品だ。
文/渡辺敏樹