有澤樟太郎が歩んできた俳優道、10年間の軌跡をたどる特集を放送
エンタメ TV初
2025.06.11
俳優・有澤樟太郎は、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」やミュージカル『刀剣乱舞』などの2.5次元作品で評価を高め、今年では『ヒーロー』や『キンキーブーツ』といったミュージカルでも主演を務めるなど、どんな作品においても圧倒的な存在感を発揮している。そんな有澤のデビュー10年の節目にあたる今年、日本映画専門チャンネルでは6月より2カ月にわたって『舞台「セトウツミ」』、『高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」』ほか出演作をTV初放送、さらに撮り下ろしのインタビュー番組をお届けする。
2023年に上演された『舞台「セトウツミ」』は、此元和津也の人気コミックを舞台化し、大阪の男子高校生・瀬戸と内海の放課後の会話劇をユーモラスに描いている。有澤は瀬戸小吉役で、内海想役の牧島輝と共にW主演を務め、上演台本・演出は、第57回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した内藤裕子が担当。佐藤日向、納谷健、岩崎正寛、南沢奈央らが共演している。有澤が牧島と共に自ら企画から立ち上げただけに、強い思い入れを込めて作りあげた舞台である。
『高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」』は、『仮面ライダーギーツ』等を手掛けた気鋭の脚本家・高橋悠也と東映による新プロジェクトとして、2019年に上演。睡眠時に見る夢を世界中に配信できる世界を舞台に、さまざまな夢を公開する"夢人"たちの物語が描かれる。バク&新堂紡の二役を務める主演の有澤をはじめ、井上小百合、和田琢磨、北村諒らが共演。全キャストが二役で独特な世界観を具現化した意欲作だ。
さらに各作品の本編放送後には、有澤樟太郎の特別インタビューもお届け。ここでしか見られない撮り下ろしのスペシャルインタビューで、『舞台「セトウツミ」』をはじめとした出演作の秘話、自身のキャリア、さらにはプライベートに至るまで語り尽くすファン垂涎の濃い内容だ。特に『舞台「セトウツミ」』を牧島と企画した経緯や思い入れを語っているのが興味深い。役作りやお気に入りのシーン、先輩俳優からの感想で感激したことなどを熱く語ってくれる。ある場面が観客に大ウケしたことで、「M-1やキングオブコントで脚光を浴びる芸人さんの気持ちがわかった」と言うほど手ごたえがあったというエピソードも必見だ。
『高橋悠也×東映シアタープロジェクト TXT vol.1「SLANG」』についても、「特に思い入れが強い作品」だと言い、二役を演じ分ける楽しさや奇想天外な作品の世界観についてたっぷり語ってくれる。有澤にとって本作は舞台初主演作でもあり、「熱量を持って体当たりで臨んだ」と、当時の思いを振り返る。さらに、7月に放送予定の『二人芝居「息子の証明」』(2021・舞台)と『音楽朗読劇 READING HIGH noir「HYPNAGOGIA~ヒプナゴギア~」』(2024・舞台)についても熱い思いを語ってくれた。インタビューでは、ちょっと意外な「今ハマっていること」やデビュー10年の振り返り、さらには今後の俳優活動についての決意表明など、特別インタビューならではの思いも明かされる。
日本映画専門チャンネルの2ヶ月連続特集「有澤樟太郎に照らされて」は、貴重なコンテンツが満載。6月から7月にかけて、有澤にとって特別な作品をあらためて観られる貴重な機会になる。常に眩しいほどに観客を照らす有澤樟太郎のきらめきと魅力を存分に感じ取ってもらいたい。
文/渡辺敏樹