高橋愛が"宝塚"愛を熱く語る「111年も続いている歴史のあるものだから、魅力がないわけがない」

高橋愛が"宝塚"愛を熱く語る「111年も続いている歴史のあるものだから、魅力がないわけがない」

「J:COM STREAM」では、「宝塚歌劇」作品が見放題(月額料金内で視聴可能)で配信中。「ロミオとジュリエット('21年星組・東京・千秋楽)」など計6作品が3月31日(月)までの期間限定で、いつでも視聴することができる。

今回、芸能界でも屈指の"宝塚ファン"である高橋愛にインタビューを行い、宝塚歌劇にハマったきっかけや、宝塚歌劇の魅力、見放題サービスの感想などを語ってもらった。

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――宝塚歌劇にハマったきっかけは?

「小学2年生の時に、父親がサッカーを見るために衛星放送に加入したんです。その時に、初めて宝塚を見て、『何これ!?』って!正直、小学2年生なのでお芝居の内容とかはよく分からなかったんですけど、とてもキラキラしていてカッコよかったんです。『キラキラして、カッコよく歌ってる!(私も)なりたい!』って(笑)。最初に見たのは安寿ミラさんの作品だったのですが、母親と一緒にハマって、その時からずっと好きですね」

――タカラジェンヌに憧れたこともあった?

「そうですね。『男役のタカラジェンヌになる!』って強く思っていたのですが、身長が高くないと難しいから、なんとなく諦めていたところもありました。周りの友達は、男性のアイドルさんやタレントさんを追いかけているのに、私だけ部屋にタカラジェンヌのポスター貼って、遊びに来た友達に『このメイクのポイントは...』とか熱弁していました。何がすてきなのかを解説するんですけど、周りの子はほとんど宝塚を知らないので、結局、お母さんとかおばあちゃん、妹としゃべっていました」

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――アイドルになる前にタカラジェンヌに憧れていたのは驚きでした。

「宝塚に憧れて、(宝塚音楽学校の入学試験を)受けてみたいけど落ちたくないし、背が低いことで自信が持てず、どこか諦めている中で、元々大好きだったモーニング娘。が新メンバーを募集しているというのを友達から聞いて、応募したんです。受かると思っていなくて、受かったことにびっくりしていたら、デビュー曲がなんと(モーニング娘。の楽曲の中でも異色のミュージカルテイストの楽曲)『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~』だったんです!もううれしくて『私のための曲じゃん!』って思っていたら、1つもソロパートがなかったんですけどね(笑)。でも後に、コンサートなどで歌う機会があって、いつもは男役が3人いるんですけど、たまたま1人で男役として歌えることになって!『私、男役のトップスターじゃん!』って思って、1人でノリノリでやってました」

――モーニング娘。でタカラジェンヌの夢もかなえたと。

「そうなんです(笑)。あと、モーニング娘。で『リボンの騎士 ザ・ミュージカル』をやらせていただいたことがあって、その時に初めて主役をやらせていただけて!脚本・演出が(宝塚歌劇団の演出家の)木村信司さんだったので、モーニング娘。の中ではありますが『トップになれた!』って。モーニング組ですね(笑)」

――トップアイドルをもそこまで心酔させる宝塚の力ってすごいですね。

「何と言ったらいいんでしょうね...。劇場に入った瞬間から夢の世界に引き込んでくれるというか、夢の世界を作ってくれるんですよ。宝塚大劇場に行く時も、兵庫・宝塚市に入った時点で夢の世界にいる感じがありますし。アイドル時代は同じ"夢を与える仕事"をさせてもらっていましたけど、夢を与える仕事だからこそ夢の世界に行きたいという思いが強くて、そういった意味では『モーニング娘。でよかった』と思います。ずっと宝塚のファンでいられますし」

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――宝塚の魅力は?

「『清く』『正しく』『美しい』ところ!どの瞬間にも品があって、どんな人間臭いドロドロした内容でも、品があるが故に重々しくないんです。悲しかったり、切なかったりするんですけど、モヤッとはしないというか。それすらも美しいという。歌舞伎とかにも通ずると思うのですが、この厳かな"美"みたいなものが100年以上続く秘けつだったりするのかなって思っています」

――どれくらいの頻度で観劇されていますか?

「"推し"がいる時といない時でまちまちですが、多い時は2日で4公演とか全然ありますね。東京だけじゃなく地方にも行きますし。福井の母親と名古屋で待ち合わせして、ランチして観劇して、またそれぞれ福井と東京に帰ったり。スケジュールも、マネジャーさんに『これ見に行きたいです。(公演が)何日から何日まであります』って事前に伝えておいて、予定を組んでもらうという感じで。歴代のマネジャーさんに引き継がれているみたいで、みんな最優先事項として対応してくれているんです(笑)。宝塚とBIGBANGには、絶対行かせてくれます。ただ、柚香光ちゃんが退団してから、今"推し"がいなくて...」

――高橋さんなりの楽しみ方を教えてください。

「すごく独特なんですけど、せりふがないところとか、舞台袖にハケるところとか、『これは台本なのかな?』とか、『この人アドリブなのかな?』とか、そんな感じで見ています。そういった目線で、好みの演技をする人を見つけるのが好きなんですよ。

そして、そんな人が柚香光ちゃんだったんです!水夏希さんが退団してから劇場から足が遠のいてしまっていた中で、『久しぶりに見に行かない?』って誘われて。それまでもたまに見には行っていたのですが、"水さんロス"で『"推し"を見つけたくない』という気持ちもあって...。そんな時、明日海りおちゃん主演の『ポーの一族』を見に行って、そこで光ちゃんの存在を知ったんです。見つけた瞬間もう目が離せなくて!隣の妹に『あの人、誰!?』って。何か特別な空気をまとっていたんですよ」

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――そこまで好きだと本業に影響した部分もあったのでは?

「水さんの帽子を被っている姿がカッコよくて、すごくまねしていました。アイドルだから絶対顔を出さなきゃいけないんですけど、『そんなの関係ない!』と思って、帽子のつばで顔を隠してましたもん。その時の私は、水夏希さんでした(笑)。(ハロプロの)各グループから何人か選抜されて結成した『High-King』という5人組のグループがあって、その時に用意されていた衣装からすぐに帽子を見つけて『私、これ被ります!』って言ったんです(笑)」

――今は"推し"がいないとおっしゃっていましたが、気になっている方などはいらっしゃいますか?

「宝塚歌劇団95期生は"推し"ています。もちろん皆さん好きですけど、光ちゃんも95期だし、礼真琴さんも、朝美絢さんも!こんなにトップになる人がいる期って、なかなかないので」

――配信中の作品で実際に観劇された作品は?

「『鴛鴦歌合戦('23年花組・東京・千秋楽)』は、東京でも"ムラ(宝塚大劇場)"でも見に行きました。光ちゃん(柚香が)退団するという発表があった後なので、『とにかく見に行かなきゃ!』って思って。舞台の感想としては、まれに見るハッピーな感じの内容で、すごく意外でびっくりしたのを覚えています。『うたかたの恋』(2023年)でのルドルフ役の葛藤に苦しむようなお芝居を見ていたから、『こうきたか...!』という印象が強かったですね。光ちゃんにとっては久しぶりの和物というのもありましたし。

あと、とにかく(星風)まどかちゃんがかわいい! 2人のやり取りが繊細な表現をしたお芝居なので、すごく映像で見るのに向いている作品だと思います。劇場で見ていた身としては、(カット割りで)いいところをピックアップしてくれているから、今度は映像で見られるのはすごくいいなって思いますね」

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――初の試みとなる見放題での配信についてはどう思われますか?

「本当にうれしいことです。見放題での配信は好きな時に見られるというのがありがたいですよね。配信をきっかけに宝塚に触れる方が増えて、宝塚にハマる方も増えて、劇場に足を運ぶ方も増えると思います。私もそうでしたが、いきなり劇場に行くってなかなかハードルが高いと思うので、まずは映像でハマっていただいて、劇場デビューするのがいいと思います。だから、本気でハマるまで見続けてほしい!せっかくの見放題ですし(笑)」

――宝塚といえば宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」もあります。

「「タカラヅカ・スカイ・ステージ」は、タカラジェンヌの素顔が見られるところに一番の魅力を感じています。ステージの上で役を演じている姿ではなく、普段のトークが見られるというのが醍醐味ですね。あと、ステージに向けた思いやどんな稽古を積んだのかというところを知ってステージを見ると、また違った見え方ができるので、そういった裏側に触れられるところも特長です。見放題でハマっていただいて、「タカラヅカ・スカイ・ステージ」に加入して、劇場に行くという流れがお薦めです(笑)」

――「タカラヅカ・スカイ・ステージ」では、3月に雪組・新トップスター朝美絢お披露目特集と、芹香斗亜サヨナラ特集 第二弾が放送されます。

「サヨナラ特集はもちろんなのですが、実はお披露目特集にも結構期待しています。お披露目って本当にその時しかなくて、お披露目公演独特の初々しさがあるんです。タカラジェンヌたちの『これから頑張っていこう』という並々ならぬ思いと気合。1年後には進化してチームワークも成熟していくから、本当に『今しか見られないものは、今見ておいた方がいい!』です。私が活動していたモーニング娘。もそうでしたけど、リーダーが変わるだけでグループの色が変わるし、誰かが卒業して新しくなるという時は『なんかパワー落ちたね』って言われないように、やっぱり気合が入りましたから」

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――高橋さんにとって宝塚とはどのようなものですか?

「"尊いもの"ですね。『シンデレラ the ミュージカル』で元星組トップスターの麻路さきさんと共演させていただいた時などは、一般人として劇場で見ていた人が隣にいることを、あまり考えないようにしていました。考えたらお稽古なんてできないから(笑)。いくら手を伸ばしても届かない"尊いもの"というのが一番近い表現だと思います」

――最後に配信で楽しまれる方々にメッセージをお願いします。

「『まず、見てみてください』と(笑)。『大丈夫かな?』とか『ハマれるかな?』とか四の五の言わずに、まず見ていただきたいです。ただ、好みだったり、内容がちょっと難しいのもあったりして、1作品だけでは魅力が伝わり切らないこともあると思うので、とりあえずこの6作品から入っていただければ!1回全部見てもらえたら、必ずハマれると思います。内容やお芝居でもいいし、"推し"を見つけるでもいいし、私みたいに『キラキラがきれい』とかでも、とりあえず見ていただいたら何か心に刺さると思います。111年も続いている歴史のある宝塚歌劇なので、魅力がないわけがないんですから!」

文/原田健 撮影/中川容邦

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