「名人戦」で初出場・初優勝を果たした加藤哲郎が年間王座を狙う「代表として頑張りたい」
エンタメ インタビュー
2025.02.24
「モンド麻雀プロリーグ24/25 第18回名人戦」で、初出場にして初優勝を果たした加藤哲郎が、2月25日(火)放送の「―第20回モンド王座決定戦」(MONDO TV)に出場する。
同大会は、名人戦を制した加藤と「―第21回女流モンド杯」優勝の川原舞子、「―第24回モンド杯」優勝の村上淳、現モンド王座の白鳥翔による年間王座を決める大会で、各シリーズの優勝者がしのぎを削るモンド麻雀のワイルドカードに当たる。
今回、加藤にインタビューを行い、「―第18回名人戦」の思い出や「―第20回モンド王座決定戦」への意気込みなどを語ってもらった。
――「―第18回名人戦」優勝おめでとうございます!勝利のポイントはどんなところでしたか?
「これは本当にただツイていたんですよ。普段から思っていることなのですが、聴牌(テンパイ)するまでは自分の意志が左右しているけど、和了(あが)れるかどうかは運ですから。ただ、そこまでの部分を大事にしていて、『名人戦に恥じない打牌をする』ということしか考えてなかったので、それが結果的に良い方につながったということだと思います。
そんな中で、初戦でトップを取れたというのが大きかったと思いますね。あれで気分的にはすごく楽になったので。でも、決勝に残れるかどうかなんていうのは、本当に意識していなかったんですよ。結構、厳しい状況からでもあったので(笑)」
――厳しい状況の中で、どのようなマインドで戦っていたのですか?
「集中力だけですね。こういう場に出て緊張する人もいると思うのですが、僕の場合は『こんないいところに出させてもらって、緊張するなんてもったいない!』と思っていましたから。『こんな檜舞台に立ったなら全部の力を出して、それでうまくいかなかったら、それは力不足なのでしょうがない』というタイプなので、『緊張して力が出せない』なんていうのは僕の中であり得ないんです。野球をしている時も緊張なんてしなかったですし。大きな舞台になればなるほど、『皆さんが僕のために集まってくれている!』って(笑)。日本シリーズの時も5万人の満員の中、緊張なんかなくて楽し過ぎましたから」
――印象に残っているシーンは?
「準決勝の門前清混一色七対子(メンホン・チートイツ)を和了った場面ですね。その時は、聴牌してから外しにいったのではなく、一向聴(イーシャンテン)の段階で混一色(ホンイツ)の七対子(チートイツ)に切り替えて、一向聴から二向聴(リャンシャンテン)戻しみたいな感じだったのですが、それが一番ハマった感じがしたので。
あと、普段はそうでもないのですが、立直一発自摸(リーチイッパツツモ)が結構多くて、立直(リーチ)のかけどころとかすごくうまくいって冴えていましたね」
――王座決定戦の対戦相手に関してはいかがですか?
「皆さん門前志向で比較的組みやすいかなと思います。3人とも安易な仕掛けは少ない方々なので、打ちやすいんじゃないかな。『―第21回女流モンド杯』を見る限り、川原さんは腰の重たい良い麻雀を打っていましたし、村上さんは昔から対戦経験はありますし、白鳥さんはここ最近飛ぶ鳥を落とす勢いですごいなと思っていたので、対戦するのが楽しみです。
ただ、(ベテラン男性雀士による)『―第18回名人戦』では、対戦相手が年上の迫力ある方々ばかりだったので挑戦者の感覚で臨めたのですが、王座は年下の方々が相手ということで同じ感覚で挑めるかがポイントになると思います」
――王座決定戦への意気込みは?
「これは、野球やっていてパ・リーグで優勝して日本シリーズに出たのと、同じ状況になっちゃっているんですよ。自分の中で、リーグ優勝で全てを使い果たしたような感じがあるんです。でも、(名人戦で対戦した)前原(雄大)さんに『(名人戦の)代表なんだから頑張ってください』って言われたので、名人戦の代表として頑張りたい思います。(日本シリーズで巨人に逆転負けした)野球の時と同じ轍は踏まないように(笑)」
――最後に麻雀ファンの皆さん、視聴者の方々にメッセージをお願いします。
「本当に強くていい面子がそろったので、MONDO TVファンは必ず楽しめると思います。各シリーズそれぞれ雰囲気の違う代表者の決戦なので、名人戦とはひと味違った雰囲気をお楽しみください!」
文/原田健 撮影/中川容邦