「涙の女王」で話題のパク・ソンフンが初来日ファンミ開催!カメレオン俳優の素の姿にキュン
エンタメ 日本初
2024.11.18
パク・ソンフンは「名前をなくした俳優」と呼ばれている。その理由は自身の名前よりも演じた役の名前で呼ばれることのほうが多いからだ。それほどに彼は、これまでに出演した作品で強烈な印象を残してきた。
まず彼の当たり役となったのは、「たった一人の私の味方」で演じたチャン・ゴレ役だ。韓国で最高視聴率49.4%を記録した本作でパク・ソンフンは心優しい青年を演じ、「国民の婿」という異名を持つことに。お茶の間に愛され、一気に知名度を上げた。
しかし最近パク・ソンフンを知った視聴者は、身の毛もよだつ悪役のイメージのほうが強いのではないだろうか。「サイコパス ダイアリー」で見せたサイコパス役や「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」で演じたいじめ加害者役など、圧倒的な悪役ぶりで視聴者に強烈な印象を残している。
悪役俳優としてブレークしたパク・ソンフンの歩みは、「涙の女王」のウンソン役でまた一つの節目を迎えることになった。ドラマに感情移入しすぎた視聴者からSNS経由で大量の怒りのメッセージが届くという笑えない笑い話もあったが、それほどに彼がウンソンというキャラクターをリアルに演じたということだろう。
(C)BH Entertainment
数々のドラマで重要な役を演じ、日本でも人気を集めてきたパク・ソンフン。そんな彼が満を持して、9月15日に初の来日ファンミーティングを開催した。
オープニングでパク・ソンフンが安全地帯の「メロディー」を歌いながら登場すると、会場をいっぱいに埋めたファンから大きな歓声が。日本が好きで十数回は来たことがあるという彼は、「来る目的はだいたいが食べ物です。特に麺類が好きで、ラーメン、そば、うどんが好きですね」と日本への愛情をのぞかせた。
(C)PARK SUNG HOON Japan Official Fanclub
出演作を振り返るコーナーでは、「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」での特徴的な髪型について「これは100%僕のアイディアで、襟足が長いほうが悪役の雰囲気が出ると思ったんです」と裏話を披露。また「サイコパス ダイアリー」に続き運転シーンがあったことに触れ、「僕が運転すると何か事件が起こるんじゃないかって言われます」と2作品の共通点を話して笑いを誘った。
今後やってみたい役を聞かれた彼は「ラブコメをやりたいですね。一見ツンデレだけど実は天然というようなキャラクターを演じてみたいです」と回答。会場からは割れんばかりの拍手がわき起こった。
(C)PARK SUNG HOON Japan Official Fanclub
続いてパク・ソンフンの演技力を最大限に生かすべく用意されたのは、「涙の女王」のウンソンになりきってインタビューに答えるコーナー。一瞬で役に没入した彼は「何見てるんだ」などとウンソンらしい無愛想な受け答えをしつつ、思わず耐えきれなくなって吹き出してしまう場面も。観客からの質問にも答え、ファンとの交流を楽しんだ。
終盤でサプライズとして日本のファンからのビデオメッセージが流れると、感極まったパク・ソンフンの頬には一筋の涙が。さらに公演のラストを飾る「白ひげ鯨」の歌唱ステージでも、客席のファンたちが一斉にスマホのフラッシュライトを光らせるサプライズを敢行。彼は声を詰まらせて歌いながら、「たくさんの方が来てくれて幸せで胸がいっぱいになりました。この時間を胸に刻み、今後も演技活動を頑張って皆さんに素敵な姿を見せていきたいと思います」と真心のこもったメッセージを残してステージを後にした。
文/元永真