"9代目女王"丸山奏子が、岡田紗佳超えを目指す「追い付くためにも、まずは連覇したい」
エンタメ インタビュー
2024.11.11
最高位戦日本プロ麻雀協会所属の丸山奏子が、11月15日(金)からスタートする「てんパイクイーン シーズン10」(テレ朝チャンネル2)に出演する。
同番組は、実力と人気を兼ね備えた女流プロ雀士と芸能界から腕自慢の女流タレントが集結し、麻雀でナンバーワンを決めるタイトル戦。10回目という節目の大会である今回は、初代女王の高宮まり、三連覇を成し遂げた岡田紗佳といった歴代の女王が全員参戦するほか、アマでは新旧アイドルが参戦するなど豪華な顔ぶれがそろう。前回優勝者で現女王の丸山は、開幕戦のスペシャル解説を務めるほか、決勝で予選通過者たちを迎え撃つ。
今回、丸山にインタビューを行い、連覇への意気込みや注目している対戦相手、昨今の盛り上がりを見せる麻雀界などについて語ってもらった。
――初出場から6年越しの思いでクイーンの栄冠を手にし、今回ディフェンディングチャンピオンとして迎える意気込みは?
「心境的には特に変わりはないのですが、予選から決勝に勝ち上がっていくのではなく、いきなり(シードで)決勝ということで、もしかしたら予選の緊張感がないまま決勝を戦うことになってしまうかもしれないなと。他の方より準備できる時間が長いところでは有利でもありますが、それがどちらに出るか...。タイトルホルダーとして臨むということが自身初のことなので、当日の自分がどうなるか分からないのですが、決戦まで自分の麻雀の技術をさらに上げて臨めたらと思っています」
――プロとしてさまざまな大会に出場されている中で、この大会にはどのような思いがありますか?
「決勝に勝ち上がってきた(1名の)アマチュアの方との対局に関しては、毎回レベルも高いのでプロの対局と変わらない感覚で打っているのですが、この大会でなければお会いするきっかけがない他業種の方々と戦えるというのは、すごく楽しいです。
あと、戦い方としては、普段打つ麻雀は『順位点』が付くのですが、この大会の予選は『合計ポイント』の勝負なので、最初の半荘でラス(最下位)でもそこまで悲観することはないですね。決勝も一番点が高い人を1人決めるだけなので、やることは至ってシンプル。だから『ガチンコ度合い』は強いですね」
――皆さんのドレスアップ姿も見どころだと思います。
「そうですね!普段は絶対しない格好なので、気持ち的には年に一度の『お祭り』に参加させてもらっているような感覚です(笑)。プロ入りしてから毎年欠かさず出場させていただいているのですが、『去年はこの色の衣装を着たから、今年はこの色にしよう!』とか『去年のあの人の衣装がかわいかったから、今年はこれを着よう』とか、打ち合わせの段階から楽しくてワクワクしています。特に私は普段、眼鏡をかけて対局しているので、唯一コンタクトで出演するレアな大会なんです」
――ずばりライバルは誰ですか?
「真っ先に思い付くのはおかぴー(岡田紗佳)ですね。おかぴーはこの大会で、事あるごとに私の前に立ちはだかってきて(笑)。前回シーズン9の予選でようやく勝つことができて、そのまま『優勝』できたので、おかぴーには(決勝に)上がってきてほしいような、上がってきてほしくないような、複雑な気持ちですね(笑)。また、過去に女王に輝いた山脇千文美さん(第2・7代)や安藤りなさん(第8代)も私と同じ北海道出身なので、北海道出身者で決勝卓を囲めたら面白いだろうなって。あと、最近、高宮まりさん(初代女王)と練習する時間が多く、切磋琢磨しているんですが、実はこの番組で対戦したことがないので、実現したら燃えるかも...って思います!」
――麻雀を打つ時のこだわりは?
「テレビ対局なので、別室で見ている方だったり、制作スタッフの思いや視聴者の方々がどう感じるかなど、勝負とは違ったところでプレッシャーがかかったりもしますが、そこは気にすることなく、勝負に徹して自分を貫くような麻雀を心がけています。勝ち負けのある大会なのであくまで勝ちにこだわるということですね」
――昨今、Mリーグなどをはじめとして麻雀界が盛り上がっていますが、業界の気運の高まりをどう感じてますか?
「普段、麻雀教室もやっていて、麻雀を覚えたい人に教える機会があるのですが、最近は女性の方が増えたなって感じています。これまでの麻雀って『タバコの煙が蔓延した薄暗いところで、ほとんど年配の男性が打っている』ようなイメージが強かったかもしれないのですが、今は女性やご家族でもイベントに参加してくださる方も多くて、『すごく身近なものに変わってきているな』って実感します。突き詰めれば突き詰めるほど奥が深いゲームですし、運の要素も絡むので"絶対的な正解のないゲーム性"もあって、お年寄りから子供までコミュニケーションをとりながら楽しめるので、もっともっとイメージを変えて、広めていきたいなと思ってますね。
そんな中で、この大会は麻雀のプロだけじゃなく、アイドルさんや女優さんなど、麻雀を生業(なりわい)としていない方も参加してくださっているのが大きいと思っていて、プロが麻雀を打つのは当たり前だけど、違った職業の方が打ってくださるインパクトというのは計り知れないと思います」
――麻雀以外での趣味やハマっていることは?
「小学生の頃から歌うことが好きで、一人カラオケはもちろん、家でもいつも歌っています。個人のYouTubeチャンネルでも『歌ってみた』動画を上げたりしています。よく歌うのはYOASOBIさんとかヨルシカさんの楽曲で、簡単に歌えない曲を練習して歌えるようにするのが楽しいんです」
――最後にファンの皆さん、視聴者の方々にメッセージをお願いします。
「今大会は歴代の女王たちが大集結するので、皆さんがどのような活躍を見せるのかに注目していただけたらと思います。個人的には他の大会でも連覇をしたことがないので、なんとか連覇したいです!負けちゃうと来シーズンまた厳しい予選を勝ち上がらなければならないので大変ですし。唯一この大会三連覇している"おかぴー"に追い付きたいので、まずは連覇できるように頑張ります!応援してください」
文/原田健 撮影/中川容邦