鉄道旅で味わう話題のグルメ「駅メン」を堪能!
エンタメ CS初
2024.08.14
乗り鉄、撮り鉄、収集鉄など、さまざまな角度から楽しめる鉄道の中でも、最近鉄道ファンの間で注目されているのが「駅そば」だ。ホーム上や駅構内で、気軽に格安で空腹を満たせることもあって、昔から多忙なサラリーマンに安くて早いと重宝されてきたが、時を重ねる中で地域文化と融合。独自の発展を遂げ、各地で誕生した個性的な一杯は、新たな食べ歩きグルメとして、鉄道ファンはもちろん、B級グルメ界でも熱い視線が注がれている。その路線を代表するそば、うどん、ラーメンなどの「駅メン」にスポットを当て、鉄道大好き芸能人が各路線と、そこでしか味わえない麺類グルメの魅力を紹介する新感覚の旅番組が「麺鉄 ~メン食い鉄道 絶景の旅~」だ。
本シリーズで、ディープな鉄道&グルメファンぶりを発揮するのは、ドラマ「相棒」シリーズなどで知られる個性派俳優・六角精児やモデルの市川紗椰、ミュージシャンの土屋礼央、お笑い芸人の鈴川絢子。記念すべき第1回は、六角精児が北海道の留萌(るもい)本線と根室本線にある、鉄道ファン羨望(せんぼう)の歴史ある駅そばを味わう。-7℃という真冬の旭川駅で、「駅そばが好きなので(朝・昼・晩の)3食、駅そばでも苦じゃない」という六角が「今日は思い切り駅そばを食べたいと思います!」と意気込みを語る。
深川駅で留萌本線に乗り換え、2023年4月で廃止されてしまった留萌駅構内の待合室の一角にある立ち食いそば店で北海道名物の「にしんそば」を堪能。あまりのおいしさに終始無言だった六角が、つゆを飲み干した後に「あー、おいしかった...」と至福の表情を浮かべる様は必見だ。そばの生産地として有名な新得駅に向かうための中継地点・札幌駅のホームでも、20分の乗り換え時間で天ぷらそばを5分というスピードで完食。「(真冬の)駅の寒さと、そばの温かさという寒暖の差が非常にマッチする」という駅メンならではの魅力を的確に表現した六角の至言も誕生する。そして、駅そば界屈指の人気店として知られる、新得駅の「駅そば せきぐち」では、全粒粉を使った手打ちそばを堪能。「別格の本格派のそば」という六角のコメントからも、そのクオリティーの高さをうかがい知ることができる。
国鉄ファンを公言する市川紗椰は、SNS映えする「駅メン」を担当。第2回「冬の北海道・釧網(せんもう)本線編」で蒸気機関車「SL冬の湿原号」に乗車し、大興奮の彼女は、「SLの走り出しの衝撃が好き」という鉄道好きがうかがえるディープなコメントや、蒸気機関車の汽笛を録音する音鉄ぶりも披露する。摩周湖で有名な摩周駅の目の前にあるおしゃれなカフェでは「雪見ラーメン」に舌鼓を打つ。地元産の牛乳がブレンドされたみそスープや、大豆をミキサーにかけて作る呉汁(ごじる)を口にして「落ち着く」「染み渡る」と幸せそうな表情を浮かべる市川に、視聴者も癒やしをもらえるはずだ。無人駅・止別駅内にあるラーメン店では、白髪ネギがこんもりと盛られた「ツーラーメン」に笑顔。野菜と鶏ガラ、豚骨がベースの透明なスープに心奪われた市川からは「このスープで顔洗いたい」という名言も飛び出す。
「駅メン」はもちろん、各路線に残る鉄道遺産、そして各地の絶景やさまざまなアクティビティーなども紹介する「麺鉄 ~メン食い鉄道 絶景の旅~」。鉄道愛にあふれ、鉄道の魅力を知り尽くしたナビゲーターたちと共に、各路線と沿線の魅力堪能できる旅気分を味わってほしい。
文/中村実香