チャオルースー(趙露思)がどん底から這い上がる!強く生きるヒロインに心打たれる「紅き真珠の詩」

チャオルースー(趙露思)がどん底から這い上がる!強く生きるヒロインに心打たれる「紅き真珠の詩」

ディン・ユーシー(丁禹兮)と共演したラブコメ時代劇「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose」でブレークを果たし、中国ドラマ界を代表する人気俳優の一人となったチャオ・ルースー(趙露思)。以来、"ラブコメ女王"として高い人気を誇ってきた彼女だが、20代後半を迎えた近年は、大人のロマンスや重厚な人間ドラマにも挑み、俳優としての新たな魅力を見せている。

そんなチャオ・ルースーの転機ともいえる作品が、唐代の宝石業界を舞台にした壮大な時代劇「紅き真珠の詩」だ。本作は、ヒロイン・端午(ドゥアンウー)が数々の試練を乗り越え、真珠採りの奴隷から伝説の宝石商人へと成長していく物語。チャオ・ルースーは、過酷な運命に抗いながら知恵と行動力を武器に人生を切り開いていく、芯の強い女性を演じている。

260703_zhaolusi,_02.jpg

進化する演技力!ラブコメ女王の新境地

これまでのチャオ・ルースーといえば、愛らしく快活なヒロインのイメージが強かった。大河ロマンス「星漢燦爛<せいかんさんらん>」では、冷遇されながら育った孤独な令嬢を好演。ウー・レイ(呉磊)演じる将軍にも物怖じせず立ち向かう気の強さと、人を信じる優しさを兼ね備えたヒロイン像が多くの視聴者の共感を呼んだ。また、現代ドラマ「ひそかな恋模様は、曇りのち晴れ」では、兄の親友に恋をする少女を演じ、誰にも言えない想いを抱えながら成長していく姿を瑞々しく表現している。

260703_zhaolusi,_03.jpg

一方、近年はより複雑な背景や葛藤を抱えた人物を演じる機会が増えている。2025年の出演作「私の完璧な結婚」では、華やかな結婚生活を手に入れるために出自を隠し、夫との間に嘘を重ねていく女性を熱演。従来の可憐なヒロインとは異なる一面を見せた。「紅き真珠の詩」もまた、そんな現在のチャオ・ルースーだからこそ体現できた作品といえる。主人公・端午は並外れた度胸と商才を持ち、才能を開花させながらも多くの喪失を経験し、それでも前を向いて生き抜いていく。

260703_zhaolusi,_04.jpg

賭けるのは命――運命に抗う強烈な覚悟

崔(ツイ)氏が支配する合浦(ごうほ)で、"珠奴(しゅど)"と呼ばれる真珠採りの奴隷として暮らしていた端午。自由を求めて命懸けで脱出を図った彼女は、謎めいた書生・張晋然(ジャン・ジンラン/演:タン・シャオティエン)と出会い、その後、西域の豪商・燕子京(イエン・ズージン/演:リウ・ユーニン)の隊商に加わることになる。端午は常に冷静に状況を見極め、「生きるために何をすべきか」を考え続ける人物だ。張晋然に「行商人になりたい」と夢を語る無邪気な表情を見せる一方で、必要とあらば大胆な勝負にも出る。そのギャップこそが彼女の大きな魅力である。

260703_zhaolusi,_05.jpg

珠奴時代を象徴するのが、豪商たちを前に真珠を売る"珠姫(しゅき)"として豪商たちの前に立ち、自ら採った真珠を競りにかける場面だ。真珠採掘場を管理する監督官から「真珠を700万銭で売れなければ死」という理不尽な条件を突きつけられても、端午はひるまない。知恵を巡らせ、自ら商機を生み出しながら道を切り開いていく姿は、本作が描く「運命を自ら切り開く強さ」を象徴している。そして、静かな口調で放たれる「賭けているのは、私の命です」という言葉には、自由を勝ち取ろうとする端午の強烈な覚悟が凝縮されている。

260703_zhaolusi,_06.jpg

逆境を越えて輝くヒロインの成長物語

合浦を脱出した後、燕子京の船で働き始めた端午はさらに才能を開花させていく。当初は奴隷同然の扱いを受けながらも、周囲を観察し、人間関係を築き、一歩ずつ信頼と地位を勝ち取っていく過程は見応え十分だ。そんな端午を最初は部下として見ていた燕子京も、やがて一人の女性として意識するようになる。互いに過去の傷を抱えながらも支え合う二人の関係性は、本作の大きな見どころの一つ。単なる守られるヒロインではなく、共に困難を乗り越える対等なパートナーとして描かれている点も印象的だ。

260703_zhaolusi,_07.jpg

やがて端午は過去と決別するため、自らその名を捨て、"蘇幕遮(スー・ムージョー)"として新たな人生を歩み始める。美しく再現された真珠の海や唐代の宝飾文化、豪奢な楼閣、広大な砂漠など、シルクロードの壮大な世界観も物語への没入感を高めている。逆境に屈せず、自らの力で未来を切り開いていく端午の姿には、キャリアを重ねて表現の幅を広げてきた現在のチャオ・ルースーだからこそ表現できる深みがある。「紅き真珠の詩」は、彼女が少女らしい愛らしさだけでなく、強さやしたたかさ、そして人生の重みを表現できる俳優であることを改めて示した一作だ。今後さらに成熟した役柄でどのような魅力を見せてくれるのか、その歩みにも期待が高まる。

文/酒寄美智子

チャンネル:J:COM STREAM

韓国・アジアドラマ 見放題

チャンネル:J:COM STREAM

韓国・アジアドラマ 見放題

放送日時:2026年7月 7日 02:00~

チャンネル:ホームドラマチャンネルHD

韓国・アジアドラマ

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

韓国・アジアドラマ 連載コラム

もっとみる

韓国・アジアドラマ インタビュー

もっとみる