「推しは暁千星さんと永久輝せあさん!」高山一実が生涯ハマれる宝塚歌劇の魅力を熱弁

「推しは暁千星さんと永久輝せあさん!」高山一実が生涯ハマれる宝塚歌劇の魅力を熱弁

「J:COM STREAM」では、「宝塚歌劇」作品が見放題(月額料金内で視聴可能)で配信中。『ベルサイユのばら2001』-オスカルとアンドレ編-('01年星組・東京)や『Shall weダンス?』('14年雪組・東京・千秋楽)など現在4作品が期間限定(※作品によって期間は異なる)で、いつでも何度でも視聴することができる。

今回、"宝塚ファン"として名高い高山一実にインタビューを行い、宝塚にハマったきっかけや宝塚の魅力、"推し"などについて語ってもらった。

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――宝塚にハマったきっかけを教えてください。

「昔から『一度は見てみたい』という願望があったんですけど、なかなか見に行けていないという中で、2018年に出演させていただいた『乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」』で私の相手役を演じてくださった方が大の宝塚ファンだったんです。その方が明日海りおさん主演の、宝塚バウホールで行われた三島由紀夫さん原作の公演『春の雪』をお薦めしてくださって、Blu-rayを貸してくださったんです。

それを見たら、『元々好きだった「春の雪」が、宝塚版だとこうなるんだ!』という面白さと出演されている皆さんの美しさに当てられて、『一度は生で見てみたい!』という思いがより強くなったんです。

それで、当時上演している公演を調べていると、暁千星さんの写真を見つけてしまい、『なんだこの方は?これは見に行かなくては!』と一目惚れしたのがきっかけで今に至ります」

――一目惚れしてから7年間変わらずお好きなんですか?

「今でも変わらず大好きですね。むしろ先日、星組トップスターに就任されたので、ここからは『"推し"は推せる時に推せ!』という気持ちで(笑)。暁さんと花組トップスターの永久輝せあさんが大好きで推しています。

暁さんと出会うまでは『男役さんはキリッとされた顔つき』というイメージだったんですけど、暁さんはすごくかわいいお顔をしてらっしゃるのに、演技をしている時はすごくカッコよくて...。バレエを長くやられていたので体の使い方がきれいですし、手足が長いので、ダンスを見ていると圧倒されますし、歌声も聴いていて『気持ちいい~』ってなるくらい心地良い歌声で、『同じ時代に生まれて、出会えてよかった』と心から思える本当に憧れの存在です。

そして、永久輝さんも下級生の頃からキラキラ輝いてらっしゃって、ずっと好きなのですが、特にカッコいい役の時の目つきにドキッとさせられます。目の使い方から眉間のしわの寄せ方まで、本当に心を掴まれてしまうんです。でも、タカラヅカ・スカイ・ステージなどで見られる素の顔には温かさがにじみ出ていて、演じられている時と素の時のギャップがたまらないんです。

昨年のトップお披露目を劇場で拝見したのですが、背中に羽根を付けて大階段を下りてこられる姿を見て、『ついに永久輝さんがトップになられた』と感激して泣きました。"男役になるには10年くらいかかる"と言われているものなので本当に重みが違いますし、私は6年の思いが乗っかっているので、応援する側も本当にうれしいんですよ」

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――それほどまでにハマってしまう宝塚の魅力はどのようなところでしょうか?

「まずは、"芸を極めている"ところだと思います。宝塚の舞台に立つには『宝塚音楽学校』に行かなければならないし、入学するためには狭き門を突破しなければならないですから。その最初の段階から、宝塚の舞台にふさわしい輝きを放てる方々が選ばれているわけですし、お顔が小さく、スタイルも良くて、歌もダンスもお上手で統一感のある皆さんが揃っているのも宝塚ならではですよね。そんな皆さんが2年間レッスンに励み、芸に磨きをかけて宝塚歌劇団に入団されているところがすごいと思います。

加えて、専用劇場では生オーケストラやキラキラの舞台セットがあって、このクオリティーで、この規模の物を新規の劇団を作ってやるというのはまず無理だと思いますし、歌、ダンス、演出、見せ方、舞台セット...全てが合わさって『宝塚』という唯一無二のエンタメを作り上げているんです。宝塚に関わる全体で"芸を極めている"。それが100年以上続いていて、すでに一つのジャンルになっていると思います。

あとは、"楽しみ方が無限にあるところ"ですね。この間、三谷幸喜さんの映画が原作の『記憶にございません』が上演されたのですが、宝塚を初めてご覧になる方は、宝塚版ということでストーリーを知っていても新鮮に楽しめますし、宝塚ファンにとっては、星組の娘役のトップだった舞空瞳さんが退団される公演でもあったので、お芝居でありながら退団を彷彿とさせるせりふがたくさん散りばめてあったり、男役トップスター・礼真琴さんとの関係性が役とリンクするような部分もあったりと、お二人に寄り添った演出が施されていて、宝塚ファンの心にも刺さるようになっているんです。

宝塚を見たことが無い方も、好きになったらすごく楽しい世界が待っているので、ぜひお薦めしたいです!(笑)」

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――高山さんなりの楽しみ方は?

「"今"を見られる幸せってあると思っていて、111年という歴史の中で"今上演している公演"、"今のタカラジェンヌさん"というのが劇場に行くと楽しめますよね。一方で、過去の作品は生で見ることはできないけれど、映像作品として触れることができる。そして、その中から自分の好きな作品を見つけて、再演での"今"も堪能できるという具合に、生の観劇と映像での鑑賞をうまく取り入れながら、どんどん深みにハマっていくという感じです(笑)。もう無限に楽しめちゃうので、ぜひ皆さんにもハマっていただきたいです」

――映像作品としての魅力は?

「生で見て感じるものは、比較にならない素晴らしさがあるのでぜひ体験していただきたいです。ただ、チケット1枚がすごく貴重で何回も見るというのは難しかったりするので、何回でも繰り返し見ることができ、観劇した公演を改めて違う角度で見ることができるのが映像作品の魅力だと思います。

また、劇場だと見たいところが多くて結構忙しいんですけど(笑)、映像だとカメラワークでアテンドしてくれるので、よりストーリーに集中できますし、タカラジェンヌさんたちの細かい演技の工夫まで見られるところは映像ならではですね。あと、個人的によくやっているのですが、自宅に友達を呼んで鑑賞会しながら"布教"ができるという魅力もあります!」

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――J:COM STREAMで宝塚作品が見放題で配信中ですが、この試みについてはどう思いますか?

「配信でも"作品ごとにレンタル"というのはあったのですが、期間中は対象の作品が見放題というのは、本当に魅力的なサービスだなと思います!私の周りにも『一度、見てみたいけど、どれを見たらいいか分からない』という方が多いのですが、このサービスだったらラインナップも幅広いですし、いろいろ見られるというのは本当に素敵だなって思います」

――見放題対象作品の中で、気になる作品はありますか?

「『CITY HUNTER』は劇場で見ました!原作が有名な作品なので、宝塚を初めて見る方にとっては入りやすい公演だと思いますし、原作を知っている方は『宝塚でこう描かれるんだ』と感動していただけると思います。また、当時のトップスターの彩風咲奈さんがとにかくスタイルが良くて、ダンスがお上手なので、魅了されること請け合いです。初心者の方にもお薦めの作品です。あと、『ベルサイユのばら』や『うたかたの恋』などは何度も再演されている名作なので必見ですね」

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――ご自身にとって宝塚とはどのようなものですか?

「"夢"とか"憧れ"という気持ちを見るたびに思い出させていただいているので、"生きる原動力"ですね。多分、一生見るたびにときめくし、『頑張ろう!』って感じると思います」

――最後に宝塚ファンの皆さん、今回のサービスで宝塚に初めて触れる方々にメッセージをお願いします。

「まず、宝塚ファンの皆さんには『もう、最高ですよね』と(笑)。宝塚ファンの方にお会いできるだけでうれしくて、現場でも話が止まらないんですよ。宝塚を通してつながったご縁もすごく多くて、頻繁にプライベートで会う子も最初は宝塚がきっかけだったりするので。

ファンの皆さんも本当に素敵な方が多くて!タカラジェンヌの皆さんの生き方が素晴らしくて、その生き方を尊敬してらっしゃる皆さんが作り出している空気が、観劇に行くとすごく心地いいんです。なので、『これからも一緒に応援しましょう。よろしくお願いします!』とお伝えしたいです。ちなみに、今日もこれから花組さんの公演にお邪魔します!

また、配信をご覧になる"まだ宝塚ファンじゃないけど気になっている"という方々は、『ぜひご覧になってください。一気にハマって、多分この沼から抜け出せない状況になると思います』。でも、安心してください。こっち側は本当に楽しいので!」

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文/原田健 撮影/中川容邦

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