生き物好きココリコ田中直樹が熱弁!カンニング竹山にも通じる「ラーテルマインド」とは
ドキュメンタリー 日本初インタビュー
2026.06.20
無類の生き物好きとして知られる、お笑いコンビ・ココリコの田中直樹。そんな彼が、ナショナル ジオグラフィックの人気自然ドキュメンタリー枠「ワイルド ネイチャー」で放送される『無双の闘士ラーテル』のナレーションを担当する。「ワイルド ネイチャー/ワイルド ネイチャー プラス」は、毎週木曜21時・日曜15時から、神秘と美しさにあふれる大自然と、そこに生きる生き物たちの姿を臨場感あふれる多彩なネイチャードキュメンタリーを放送している。今回の主役・ラーテルは、"世界一怖いもの知らずの動物"とも呼ばれる存在だ。収録直後の田中にインタビューを実施し、ラーテルの魅力やナレーションへの思いを聞いた。

――今日のナレーション収録のご感想をお聞かせください。
「声を吹き込むのは毎回難しいなと思うんですが、今回もやっぱり難しかったです。でも、生き物の映像に声を当てられるのは、生き物ファンとして本当にうれしい仕事ですね。『ワイルド ネイチャー』のファンだからこそ、気持ちが前に出過ぎないよう意識しました。映像の邪魔をせず、程よくリスペクトが乗ればいいなと思いながらナレーションしました」
――オリジナルのナレーションを聞いて、どんなことを感じましたか?
「やっぱりワクワクしますよね。『この後どうなるんだ?』っていうあおりやテンポが絶妙で、ずっとドキドキしながら見られるんです。僕もついテンションが上がってしまうんですが、ナレーションは俯瞰(ふかん)の視点が大事だと、以前ご指導いただいたことがあって。特に生き物の映像だと興奮しちゃうので、今回は少し距離を取って、客観的に伝えられるよう意識しました」

(C) Earth Touch
――田中さんとラーテルとの出会いを教えてください。
「かなり前から存在は知っていました。『すごい生き物がいるな』っていう印象でしたね。ラーテルって、"最強"の例えとして名前が出てきたり、南アフリカの歩兵戦闘車の名前にもなっていたりするじゃないですか。これまでも映像で少しずつ見たことはありましたが、こんなに長くしっかり見たのは初めてでした。今回、改めてラーテルを深く知ることができましたね」
――実際に見てみたいと思いましたか?
「思いました! 日本だと愛知県名古屋市の東山動植物園が唯一ラーテルを飼育していると聞いて、ぜひ見てみたいなと思いました。どういう飼育の難しさがあるのかとか、飼育下ではどんな姿を見せるのかとか、気になりますね。映像を見ていると、飼育する側はかなり大変そうですけど」

――ラーテルの魅力は、どんなところにあると思いますか?
「やっぱり毒を無効化できるところですよね。毒ヘビを食べられるって、本当にすごい能力だと思います。でも、一番惹かれるのは"気持ち"なんですよ。折れない気持ち、譲らない気持ち、戦う覚悟。あの姿勢に憧れます。僕なんて、すぐ逃げたいし、楽したいし、すみませんって謝ってしまう方なので。一回スベったら、次に出るのが怖くなりますし。でもラーテルって、全然心が折れないんですよね」
――今回の番組の中で、「すごい!」と思ったシーンを教えてください。
「やっぱり、ひるまないファイトシーンですね。ヒョウやサソリ、毒ヘビに攻撃されても全然ひるまないじゃないですか。普通、自分より大きな動物には向かっていかないものですけど、ラーテルはタイマンになれば相手が誰でも関係ない。そのメンタルが衝撃的でした。しかも、何回攻撃されても向かっていく。あの"何ラウンドでもやりますよ"っていう姿勢がすごかったですね」

(C) Earth Touch
――かなり心を動かされたんですね。
「めちゃくちゃ刺さりましたね。気持ちが折れそうになった時は、ラーテルを思い出そうと思います! 落ち込んだ時に見ると、『こんな小さいラーテルが頑張ってるんだから、自分も頑張らなきゃ!』って思えますよね。芸能界にも"ラーテルマインド"を持ってる人っていて、最後にしっかり笑いを取りに行くカンニング竹山さんみたいだなって思いました。そういうラーテルマインドを持っている人に憧れます」
――本作で、特におすすめしたいポイントを教えてください。
「やっぱり毒を無効化するシーンですね。『こんな能力を持つ生き物がいるんだ!』って驚いてもらえると思います。でも、それ以上に見てほしいのは、ラーテルの"譲らない生き方"です。どんな相手にも立ち向かっていく姿勢が、本当にすごい。『無双の闘士ラーテル』を見て、生き物ってすごいな、人間なんてまだまだだなって思いました。野生の生き物って、僕らよりずっと前から地球で生き抜いてきた"大先輩"ですからね」

――最後に視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
「ラーテルを知らない方もいると思いますが、地球上にはこんな面白い生き物がいて、ラーテルの生き方も一つの"正解"なんだということを知ってほしいです。僕ら人間は、生き物としてはまだまだ"新人"なので、ラーテルから学べることもたくさんあると思います。今後もナショジオのネイチャードキュメンタリーで、ぜひナレーションをやりたいですね。いつか、誰も見たことがないジンベエザメの出産シーンを撮ってほしいです。その世界初の映像に自分の声を入れられたら、こんな幸せなことはないですね」
取材・文/中村実香 撮影/永田正雄
【プロフィール】
田中直樹(たなか・なおき)
1992年にお笑いコンビ・ココリコを結成し、バラエティ番組で活躍する一方、俳優としても数多くの映画やドラマに出演。無類の生き物好きとしても知られている。動物番組やネイチャードキュメンタリーのMCやナレーションなどを務め、生き物の魅力を発信し続けている。





