ウェイジャーミン(魏哲鳴)の切なすぎる純愛が涙を誘う!音がつなぐ運命の恋「幻楽森林」
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2026.05.18
「山河令」でチャン・ジャーハン(張哲瀚)演じる主人公の幼なじみを演じ、高貴な美しさで注目を集めたウェイ・ジャーミン(魏哲鳴)。そんな彼が、SNH48出身のシュー・ジャーチー(許佳琪)と切ないロマンスを繰り広げるのが「幻楽森林」だ。"音律"と"運命"をテーマに、古楽が奏でる優雅な旋律と緑豊かな世界観の中で、運命に導かれた二人の癒やし度満点のカップリングが描かれる。

(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.
聴力を失った雲沐、聴こえるのは若非の"音だけ"――
領主の跡取りでありながら、放蕩者を装って生きる雲沐(ユン・ムー)。しかしその裏には、幼い頃に命を狙われた事件をきっかけに聴力を失ったという重大な秘密があった。そんな彼の世界に、ある日突然"音"が戻る。城下の楽師選抜へ向かう道中、耳に届いたのは鼓の響き――奏でていたのは、緑光楽坊の楽師・蘇若非(スー・ルオフェイ)だった。
彼女の音だけが聴こえると知った雲沐は、若非を"自分の耳"としてそばに置くことを思いつく。一方、若非の楽坊は存続の危機に瀕しており、その行方は雲沐の一存に委ねられていた。利害の一致から手を組む二人。だが実は、彼らは伝説の"緑光森林"を巡り、逃れられない運命で結ばれていた――。

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高慢な貴公子と負けん気の強いヒロインが生む化学反応
雲沐は名家に生まれた高貴な人物。優雅で柔和なたたずまいの裏に、冷徹な完璧主義者としての顔を隠し持つ。若非たち緑光楽坊の演奏に対しても「君たちの演奏はただの騒音。これ以上聞いても耳障りでしかない」と突き放す一方で、若非を強引に専属楽師に据えるなど、その振る舞いはどこまでも強引だ。
そんな複雑なキャラクターに説得力を与えているのが、ウェイ・ジャーミンの存在感である。ブロマンス時代劇「山河令」で原作ファンをも納得させる再現度で注目を集め、2024年に同時間帯視聴率1位を記録したオフィスロマンス「この結婚は社内秘で」では、不器用ながらも一途な主人公を好演。気品あふれるルックスと繊細な演技で、多彩な魅力を発揮している。本作では、その品格と影を併せ持つ演技によって、雲沐という人物の奥行きをより際立たせている。

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一方の若非は、領主の息子・雲沐にも臆することなく渡り合う勝ち気なヒロイン。自身が率いる楽坊を守るため、雲沐が通りかかるのを待ち構えて直談判に及ぶなど、行動力と度胸は抜群だ。さらに演奏を否定されると、「ちょっと、あんまりだわ。あんたね、耳は付いてる?」と真正面から言い返す負けん気の強さも持ち合わせている。
そんな若非を演じるのは、SNH48の1期生としても知られるシュー・ジャーチー。人気は中国国内にとどまらず、2020年の卒業時には駅構内を埋め尽くすほどの巨大ポスターが掲出され、大きな話題を呼んだ。近年は女優としても活躍の幅を広げ、「如意芳霏(にょいほうひ)~夢紡ぐ恋の道~」ではサブカップルをキュートに演じ、「花ざかりのプリンセス」でドラマ初主演を務めるなど、着実に存在感を高めている。

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雨の別れが胸を打つ――愛するが故にすれ違う愛の行方
二人が織りなすロマンスは、軽やかなドタバタ劇が楽しい序盤から、次第に互いの想いを自覚していく中盤へ、そして愛を貫こうとするドラマチックなクライマックスへと、段階的に深まっていく構成が魅力だ。やがて訪れるのは、相手を想うがゆえに選ぶ切ない別れ――その展開が、物語に強い余韻をもたらす。
中でも印象的なのは、冷徹で高慢だった雲沐が、音楽を通して少しずつ心をほどいていく過程だ。序盤では、アクシデントで唇が触れてしまったことをきっかけに、「なぜ私に接吻を?」「私がわざとやったと? 君こそ私に魅せられたのだ」と軽口をたたき合うなど、コミカルなやりとりを見せていた。しかし、若非の奏でる音に触れるうちに、その旋律は静かに彼の内面へと染み込んでいく。音と共に心が揺れ動き、やがて彼女への想いも抗えないものへと変わっていくのだ。

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そして中盤、濡れ衣を着せられた若非を守るため、雲沐は愛するが故の別れを選ぶ。「あの時、君を連れてこなければ...」――出会いそのものを悔やみながら、「若非を幻楽の外へ出せ。道中立ち止まるな」と、彼女と目を合わせることなく、冷たく言い放つ。雨の中、門を出ていく若非。その背中を見送ることすらできず、雲沐は物陰でただ立ち尽くす。そしてこぼれるのは、「若非、すまない」というかすかな呟き。守りたかったはずの想いと、引き裂かれる現実――その狭間で揺れる瞳に、深い悲しみと後悔がにじむ。そんな別れを経て、物語は愛するが故にすれ違う愛の行方が描かれる終盤へと向かっていく。
美しいビジュアルだけでなく、繊細な感情表現でも惹きつけるウェイ・ジャーミン。本作では、コミカルな掛け合いから胸を締めつけるシリアスな展開まで、圧巻の振り幅で純愛を体現している。その演技の幅広さこそが、雲沐という人物の奥行きを際立たせ、見る者の心に深い余韻を残していく。
文/酒寄美智子




