「21世紀の大君夫人」がヒット中のピョン・ウソクの魅力を徹底解剖!「青春の記録」ほかNetflix代表作3選

「21世紀の大君夫人」がヒット中のピョン・ウソクの魅力を徹底解剖!「青春の記録」ほかNetflix代表作3選

今、もっとも勢いのある韓国の若手俳優といえば、「ソンジェ背負って走れ」で大ブレークしたピョン・ウソクの名前がまっさきに挙げられるだろう。

2024年のドラマ「ソンジェ背負って走れ」は、不慮の事故で下半身不随となり絶望していたヒロインのイム・ソル(キム・ヘユン)が、大好きな「推し」の死を防ぐために過去へ戻るタイムスリップ・ファンタジー・ロマンスだ。ピョン・ウソクが演じたのは、人気アイドルバンド「ECLIPSE」のメンバー、ソンジェである。アイドルでありながら、15年も初恋の人を思い続けているピュアで一途なソンジェを演じるピョン・ウソクに、ときめきが止まらなかったはず。

バンドのボーカル役ということで、ドラマで歌ったOST曲も大ヒットを記録した。「ソンジェ背負って走れ」は2024年のドラマ界を席巻し、ピョン・ウソクとキム・ヘユンは、年末の授賞式を含め、さまざまな演技賞を総なめにした。さらに、大ブレーク後初の連続ドラマとして期待を高めているのが、現在ディズニープラスで配信中のIUとの共演作「21世紀の大君夫人」だ。立憲君主制の韓国を舞台に、財閥家の令嬢ソン・ヒジュ(IU)と王の次男イアン大君(ピョン・ウソク)が繰り広げる身分打破ロマンスは、放送初週から同時間帯視聴率1位の好スタートを切っている。

ピョン・ウソクは、2026年現在で34歳。モデルから俳優に転身してからの10年弱、決して恵まれた俳優人生ではなかった。「ソンジェ背負って走れ」にたどり着くまでに100回以上のオーディションに落ち、台本の読み合わせに参加したのに出演を断られた作品もあったと、バラエティー番組で語っている。だからこそ、どんな役でも無条件に出演し、経験を積んだという。長い下積みを経て培われた演技の幅と、作品ごとに異なる顔を見せる変幻自在な表現力こそが、ピョン・ウソクという俳優の真髄だ。今回は彼を語る上で欠かせない、代表的な3作品を通じて、その魅力の輪郭をたどってみたい。

■「青春の記録」(2020年)──モデル出身の等身大な役柄で放った輝き

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ピョン・ウソクが最初に注目されたのは、パク・ボゴムとパク・ソダムの主演ドラマ「青春の記録」だろう。俳優を目指すモデルのサ・ヘジュン(パク・ボゴム)を中心にしたリアルな群像劇は、熾烈(しれつ)な芸能界で夢と現実の狭間に立つ若者たちを描いた。

ピョン・ウソクは、苦労人のヘジュンとは真逆な親友であり、家庭環境に恵まれた売れっ子モデル兼俳優のウォン・ヘヒョを演じた。モデルから俳優へという自身にも重なる役柄と、189センチの長身と洗練されたたたずまいは、パク・ボゴムという大スターの隣でも引けを取らない輝きを放ち、視聴者に強烈な印象を残した。彼にとっても、「青春という名の記録」の1ページとなった大切な作品だ。

■『20世紀のキミ』(2022年)──「永遠の初恋アイコン」として刻まれたピュアな輝き

舞台は1999年、20世紀最後の年。心臓の手術で渡米した親友のために、気になる男子の情報を集めることになった女子高生ボラ(キム・ユジョン)は、調査を進めるうちに彼の親友プン・ウノ(ピョン・ウソク)にひかれていく。

まっすぐで不器用、それでいて芯のある優しさを持っているウノは、まさに「初恋」そのもの。ピョン・ウソクは、透明感あふれる演技で多くの女性をときめかせ、「初恋のアイコン」として一躍注目を集めた。1990年代のノスタルジックな風景の中で、彼の繊細な表情が胸を締め付ける、まさに初恋のバイブルといえる一作である。

■「力の強い女 カン・ナムスン」(2023年)──冷酷な悪役リュ・シオで見せた衝撃の変身

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これまで爽やかで切なく、どこか守ってあげたくなる役を演じることが多かったピョン・ウソク。しかし、この作品では愛を知らずに育った孤独な支配者である悪役、リュ・シオを演じてイメージを一新した。この「優しい彼」が冷酷なまなざしを見せるギャップは、ファンに大きな衝撃を与えたはずだ。

しかし、その悪役が意外なほどハマっていたという事実に、視聴者はさらなる驚きを覚えたに違いない。愛を知らないがゆえにゆがんでしまったシオの内面を、ピョン・ウソクは繊細に、しかし確かな迫力で演じきった。悪役でありながら、どこか同情を誘う複雑さを成立させたのは、彼が「澄んだ瞳の奥に何かを隠している」独特なたたずまいを持っているからだろう。

ピョン・ウソクという俳優の魅力は、見る人をひきつける圧倒的な「引力」にある。特別なセリフがなくても、ただ画面に映っているだけで目が離せなくなるのだ。その引力の正体は、あどけなさと危うさが共存する瞳と、どんな役でも自分自身を消すことなく宿らせる演技の真摯(しんし)さにあるといえる。

モデルから俳優へと転身し、長く苦しい下積みを経て大ブレークを果たしたピョン・ウソク。彼が花開くまでの軌跡をこれら3作品で見届けてから、最新作「21世紀の大君夫人」を見てみると、また違った彼の側面が見えてくるはずだ。彼の進化は、いまだに止まるところを知らない。

文/坂本ゆかり

チャンネル:Netflix

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