「顔心記」レオロー(羅雲熙)美しい花嫁姿が見られない――顔が分からない男が貫く切なすぎる愛
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2026.05.01
二次元からそのまま飛び出してきたかのようなビジュアルを持つスターが次々と誕生している中国エンタメ界。中でも近年、現代劇と古装劇の両ジャンルでヒット作を連発し、"国宝級イケメンスター""古装男神(時代劇イケメン)"の呼び名をほしいままにしているのがレオ・ロー(羅雲熙)だ。2024年に中国で配信されたラブロマンス時代劇「顔心記(がんしんき)~シェイプ・オブ・ラブ~」では、視聴数10億回超えを記録。圧倒的な没入感を誘うロマンスで、多くの視聴者を魅了した。

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"顔が識別できない男"と"顔が変わる女"が紡ぐロマンス
皇族として生まれ、犯罪捜査を担う組織に所属する捜査官・江心白(こうしんはく)。順風満帆に見える彼の人生には、ある大きな秘密があった。幼い頃に頭を強く打ったことをきっかけに、人の顔が判別できなくなる"失顔症"を患っているのだ。表情すら読み取れないその症状ゆえに、心白は次第に他人を信じることができなくなっていた。
そんな心白は、父の死にも関わる禁制の毒草・癸草(きそう)の撲滅に執念を燃やし、捜査のために訪れた地で流しの女医・顔南星(がんなんせい)と出会う。だが彼女にもまた、人には言えない秘密があった。月に数日間、まったく別人の姿に変わってしまうという不思議な体質に悩まされていたのだ。顔を識別できない男と、顔が変わってしまう女。互いに秘密を抱えた2人は、癸草を巡る事件に挑む中で距離を縮め、やがて惹かれ合っていく――。

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"古装男神"レオ・ローがギャップ際立つイケメン捜査官に!
"失顔症"と"制御できない変身能力"という異色の設定に、ミステリーとロマンスが巧みに絡み合う本作。ユニークな物語にリアリティーと没入感をもたらしているのが、レオ・ローとソン・イー(宋軼)の確かな存在感だ。レオ・ローは、現代劇「癒やしの恋人 ~ロマンスの処方箋~」で、完璧主義ながら恋愛には不器用な神経外科医を好演。甘いマスクと繊細な演技で、日本でも注目を集めた。ラフな短髪にシックなジャケットをまとった現代的な姿も魅力的だが、本作で見せる古装姿はまた格別。高く結い上げた髪に華やかな衣装をまとえば、その印象は一変する。
端正な顔立ちには気品が宿り、どこか影を帯びたまなざしは知性とミステリアスな魅力を際立たせる。"古装男神"の称号を体現する存在感で、見る者を一気に物語の世界へと引き込んでいく。冷静沈着で、容易には他人を信用しない用心深さを持つ心白。しかし、ふとした瞬間に見せる笑顔は驚くほどあどけなく、思わず心を許してしまうような愛らしさがある。さらに、アクションシーンではキレのある身のこなしを披露し、街中での捕り物では無関係な人々に危害が及ばないよう配慮するなど、優しさと強い正義感も併せ持つ。そんな多面的な魅力を備えた完璧イケメン像を、レオ・ローは繊細かつ豊かな表情で体現している。

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一方、ヒロイン・顔南星を演じるソン・イーは、「慶余年~麒麟児、現る~」で主人公の妹役、「贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~」で主人公の妻役を務めるなど、芯の強い行動派ヒロインを多く演じてきた実力派。本作でも、望まずして他人に変身してしまうという奇病を抱えながら、自らの知恵と行動力で運命を切り開いていく、たくましい女性像を魅力的に演じている。捜査官として癸草をめぐる陰謀に鋭く切り込む心白と、医師として癸草の毒に侵された少女を救おうと奔走する南星。異なる立場から事件に向き合う二人の姿が交差しながら、物語はスリリングかつ緊張感あふれる展開へと加速していく。

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愛しい人の"顔"が分からない――切なさが胸を打つ恋模様
そんな二人が時間をかけて育んでいくロマンスも、本作ならではの大きな魅力だ。変身するたびに自分がどんな姿になるのか分からない不安とともに生きてきた南星。しかし、顔を識別できない心白の前では、その不安から解放される。優れた嗅覚と聴覚を持つ心白は、どんな姿に変わっても、必ず彼女だと見抜くからだ。たとえ本人とは似ても似つかない中年男性の姿に変わっていても、変わらず「お嬢さん」と呼びかける。そのやりとりは序盤こそコミカルに映るが、物語が進むにつれて意味合いを変え、二人の間に芽生えた確かな絆を感じさせる印象的なシーンへと昇華していく。
"失顔症"と"変身能力"という特異な設定が描き出すのは、外見に左右されないからこそたどり着ける"真実の愛"だ。どんな姿であっても南星だと見抜く心白に、彼女が「信じたのは、あなたが顔を頼りにしないからかも」と想いを打ち明ける場面は、本作屈指のロマンチックな名シーンとなっている。しかし同時に、顔が分からないがゆえの切なさも胸に迫る。華やかな衣装に身を包んだ南星を前に、心白は「皆が言っている。今日、おまえは美しいと。私も見てみたい」と静かに語る。心を通わせるほどに募っていく、愛する人の顔を見られないというやるせなさが、二人の恋により深い余韻をもたらしていく。

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レオ・ローの圧倒的な美しさと存在感、心白と南星が事件に挑むスリリングなミステリー、そして目には見えない"真実の愛"を描く切ないロマンスが繊細に重なり合う本作。外見という殻を破り、魂で惹かれ合う二人がたどり着く愛の結末を、ぜひその目で確かめてほしい。
文/酒寄美智子




