チェ・ジョンヒョプがドラマ「偶然かな。」で見せる大人の色気とギャップ
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2026.04.15
ディズニープラスで配信中の人気作「君がきらめく季節に」では、ヒロインの閉ざされた心を溶かす春の日差しのような笑顔を見せているチェ・ジョンヒョプ。そんな彼のまた違った魅力を感じられる一作が、同作の前作に当たる「偶然かな。」だ。本作で貫かれる"初恋"と"一途さ"というキーワードは、チェ・ジョンヒョプのイメージにぴったりである。
■「大型犬男子」からの脱却。数学の天才カン・フヨンが見せる大人の魅力
「偶然かな。」は、チェ・ジョンヒョプにとって日本ドラマ「Eye Love You」の次作に当たる2024年の作品だ。「Eye Love You」のテオ役では、大型犬のような愛くるしい魅力で人気を博した彼だが、本作では全く異なる表情を見せて視聴者の目をひきつける。
彼が演じる主人公カン・フヨンは数学の天才で、アメリカ在住の優秀なファイナンシャルプランナーという役柄だ。シンプルでスマートなファッションに身を包み、無表情かつ無口で、仕事においても冷徹。ジョンヒョプは、これまでの作品では見せてこなかった、あふれ出る大人の魅力でファンを魅了する。
物語は、そんなフヨンが10年ぶりに韓国に帰国し、キム・ソヒョン演じる初恋の人イ・ホンジュに再会するところから始まる。相変わらず明るく天真らんまんなホンジュに接し、冷凍保存されていたかのような"初恋"への想いが解凍されていくフヨン。普段は周囲を威圧するような雰囲気の彼だが、ヒロインの前では調子が狂い、ふと笑みがこぼれる。本作では彼の代名詞である笑顔は封印されるのかと思いきや、ギャップのある姿を見せてしっかり楽しませてくれる。
■高校時代の甘酸っぱい記憶。秀才イケメンが見せた「不器用な一途さ」

制服姿のチェ・ジョンヒョプ
(C) IOKCOMPANY Co.,Ltd.
現在と10年前の高校時代を行き来しながら物語が展開していく本作において、肝となるのが学生時代の回想シーンだ。ジョンヒョプも制服姿を披露し、現在とはまた違った魅力を放っている。
男性主人公とヒロインが互いの初恋相手だったという設定は韓国ドラマの定番だが、本作は「フヨンだけがホンジュに初恋していた」という展開がユニークだ。高校時代、ホンジュにとってのフヨンは「親友の初恋相手」という印象しかなく、彼女には別に想い人がいたのである。
しかしある日を境に、全校1位の秀才高校生フヨンの心の中にホンジュが突然入り込んでくる。気が付くと彼女を目で追い、見ているだけで顔がほころぶようになるフヨン。高校生らしい不器用さで何とか彼女に近づこうとする彼は、大事な用事を反故にしてまで学校をサボる彼女を追ってしまったりする(これが2人の重要な思い出につながっていく)。ジョンヒョプは、初恋の始まりとその甘酸っぱさを、彼ならではのさわやかさを活かして見事に体現している。
■チェ・ジョンヒョプとキム・ソヒョン。理想的な身長差が奏でる胸キュンシーン
「偶然かな。」は、チェ・ジョンヒョプとキム・ソヒョンのマッチングの良さも大きな魅力だ。ソヒョンは子役時代から時代劇、現代劇を問わず活躍してきた若きベテラン。2人の息の合った演技とともに目を奪われるのは、ジョンヒョプが186センチ、ソヒョンが165センチという理想的な身長差である。
2人がただ並んで歩いているだけのシーンも美しく、後半、ソヒョンがジョンヒョプに包み込まれるシーンなど、胸キュン描写もたっぷりだ。突然離れ離れになった高校時代から10年後、"偶然"ソウルで再会し、"偶然"同じ建物内に暮らすことになる2人。だが再会後も、ホンジュを意識しているのはフヨンだけ。そこからどう2人の仲が進んでいくのかが、本作の大きな見どころとなる。

イ・ホンジュを演じたキム・ソヒョン
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このドラマをヒロイン目線で読み解くと、「青春時代の記憶と初恋が追いかけてきた」という言葉がふさわしい。当初は単なる同級生としてフヨンに接していたホンジュだが、偶然の出会いが積み重なるごとに高校時代の思い出が鮮やかによみがえり、目の前のフヨンが色づき、愛おしくなっていく。
ホンジュがフヨンを意識し始めてからの展開も見応え十分だ。高校時代から秘めてきた一途な想いを、フヨンは爆発させる。傷心のホンジュに突然のキスで気持ちを伝えるフヨン。「慣れない」「少しずつ近づこう」と戸惑う彼女に対し、フヨンはあえて言葉を無視するように積極的にアプローチを開始する。
終盤には、ホンジュの元恋人や、息子をでき愛するフヨンの母親が2人の前に立ちはだかる。しかし、それを振り切り、互いを想う気持ちによって成長していくフヨンとホンジュの姿はすがすがしい。物語が進むほどに、ジョンヒョプのあの愛らしく穏やかな笑顔も増えていく。

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「本作を一言で表すなら」という問いに、ジョンヒョプは「ドキドキ」、ソヒョンは「かわいい」と答えていたが、まさにその言葉が似合う一作だ。ジョンヒョプのギャップのある姿と一途な眼差しを楽しみながら、青春時代のときめきと人生の大切なものを思い起こさせてくれる秀作である。
文/高山和佳




