「アストリッドとラファエル」シーズン5放送決定!サラ・モーテンセンが独占インタビューで熱い思いを語る「アストリッドは本当に存在しているんです」
海外ドラマ 日本初インタビュー
2024.12.20
フランス発の大ヒットミステリー「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」。几帳面で論理的なアストリッドと、思い付いたら猪突(ちょとつ)猛進のちょっとガサツだけどおおらかなラファエルという正反対の2人が、お互いの足りない部分を補い協力し合うことで事件を解決していく人気シリーズだ。2021年から日本で放送された本作は、海外ドラマやミステリードラマファンの心をつかみ話題を呼んだ。そんな人気作の最新シーズン5が、2025年1月26日(日)にミステリーチャンネルで日本初放送される。
前シーズンは、アストリッドの恋人テツオが東京に戻ることになり、ラファエルは自分が妊娠していることを知るというクリフハンガーで終わった。シーズン5はこの劇的な状況からスタート。事件捜査だけでなく2人の波乱の恋の行方も描かれる。犯罪資料局で働く自閉症のアストリッドを演じているサラ・モーテンセンは、本作のヒットを受け日本でも注目を集めている。今回、彼女に独占インタビューを行い、最新シーズンの見どころと作品や難役への思いなどを聞いた。
――2025年1月から日本で放送される「アストリッドとラファエル」シーズン5の見どころを教えてください。
「シーズン5は、感情と波乱に満ちたものになりそうです!ネタバレせずにこの質問に答えるのは非常に難しいですが、アストリッドは彼女の習慣や日常の基盤を揺るがす2つの出来事に直面します。それは、ラファエルの妊娠とテツオの出発です。アストリッドの生活において2人は重要な存在なので、全ての変化が彼女に大きな動揺を引き起こしてしまうのです」
――自閉症という難しい役を見事に演じていますが、普段から役作りで心がけていることを教えてください。また、演じる時に苦労した点はありますか?
「お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。私にとって、俳優であることは物語を語るということです。ですから、いつも自分のキャラクターの視点から物語の一部を語ろうと努めています。また、動作、発音、反応においてできる限り信ぴょう性を持たせるよう心がけています。アストリッドに関しては、自閉スペクトラムに関わる人々を裏切らないことが最も重要でした。彼女のような方々が自分を投影できるよう繊細なキャラクターを構築しつつ、誇張しすぎたり滑稽になったりしないようにして、普通の方々との違いを認識できるようにする必要がありました。でも、アストリッドがフィクションのキャラクターであることに変わりありません」
――難役を演じているためオンオフの切り替えも大変かと思いますが、撮影オフの日はどのように過ごしていますか。リラックス方法や趣味などがあれば教えてください。
「アストリッドを演じるというよりアストリッドであることは、非常に集中力を要します。それでも年を重ねるごとに、日中に彼女から私へとスイッチすることが次第にうまくなってきました。シーズンの撮影中、オフの日はあまり多くありませんが、ほぼ毎日運動をしています。撮影がない時は、母親としての役割を果たし、撮影中にできなかったことを全て片付けます。自宅でマッサージを受けながらプールサイドでのんびりするというぜいたくは、私にはないですね(笑)」
――撮影現場はどのような雰囲気でしょうか?
「撮影現場では、みんながそれぞれの仕事に慌ただしくしています。撮影現場の雰囲気は監督によって変わりますが、基本的には一生懸命働きながらも笑い合っています。楽しむことも大切です。この仕事は情熱的であり、喜びであり、特別だということを忘れてはいけません。緊張感やストレス、疲労もたくさんありますが、それ以上に思いやりや笑い、そしてたくさんの共感があります」
――撮影で思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。
「お気に入りのエピソードはありませんが、特に成功したシーンは思い出に残っています。ラファエルとのシーンで、例えばアストリッドが自閉症の発作やてんかんの発作を起こした後のラファエルの優しさとか。また、社会的スキルのワークショップのシーンや、(アストリッドが通う社会力向上クラブの主催者)ウィリアムを演じるジャン=ブノワ・スイユと交わすやりとりにも非常に大きな愛情を感じています」
――アストリッドとラファエルの関係性が深まっていく中で、特に印象的なシーンはありますか?
「演じている時はほとんど目を合わせないため、実際に放送されたエピソードを見ることで(ラファエル役の)ローラが何をしているかを初めて知ります。私たち2人だけの瞬間が好きです。指ぬきやコンパス、彼女が床に座って犯罪記録を見ているシーン、私に子どものことを話す車の中のシーン、月曜日のディナーなどです」
――アストリッドという人間をどのように思っていますか?
「私はアストリッドに対して、非常に大きな愛情を持っています。まるで本当に存在するかのようにアストリッドのことを話すとよく言われますが、私にとっては本当に存在しているんです。その愛情は無限とも言えます。アストリッドを演じさせてもらえることを非常に光栄に感じていて、私を彼女にさせてくれたことに感謝しています。私は最後まで彼女を守り抜きます。アストリッドは本当に素晴らしい人です」
――ドラマの中では日本茶や日本食、畳が登場し、さらに日本人男性であるテツオ・タナカと心を通わせていくことからも、アストリッドは日本通だとうかがえます。日本にどのような印象を抱いているか教えてください。
「一度日本に行ったことがあります。東京で日本のコマーシャルをノルウェー語で撮影しました。ノルウェー語での撮影と聞くとちょっと不思議に思うかもしれませんね。でも日本にいるのは大好きでした!他にも多くの仕事があったので、楽しむ時間はほとんどありませんでしたが、いつか時間をかけてまた訪れたいと夢見ています。日本料理が大好きで、その繊細な味や料理に惹かれます」
――日本では2021年にシーズン1が放送され、瞬く間に話題となりました。日本でたくさんの人に愛されていることについて感想をお願いします。
「日本で驚くほど成功した理由は、いまだによく分かりません...。もちろん全員ではありませんが、日本人はフランスやパリが大好きだと聞いています。シリーズには日本への多くのオマージュがあります!例えば、アストリッドが日本の食料品店で買い物をするシーンも影響しているかもしれません。彼女は日本文化を非常に好んでいて、非常に規範化されていることが、彼女には大きな安心感をもたらしてくれます。さらに、アストリッドの恋人も日本人です。また、このシリーズは友情や姉妹愛、寛容さ、思いやりといった普遍的なテーマを扱っています。全ての女性がアストリッドやラファエルに自分自身を重ねることができるのかもしれません」
――日本のファンに向けて、メッセージをお願いします。
「心から感謝の気持ちをお伝えします。皆さんの応援、熱意、そして愛情に感謝いたします!SNSでのメッセージや、受け取る手紙にとても感動しています。感謝の気持ちを込めて大きなハグを送ります。いつか東京や他の場所で直接お会いできることを楽しみにしています!」
インタビュー
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