私も友達になりたい!明るくおしゃべり好きでキュートな敏腕弁護士「エルズベス」【関根麻里】

関根麻里

関根麻里 (タレント)

タレント。幼少時からインターナショナルスクールへ通い、海外留学の経験を持つ関根麻里が、パラマウントプラスの海外ドラマからオススメ作品の見どころや魅力を語る。

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私も友達になりたい!明るくおしゃべり好きでキュートな敏腕弁護士「エルズベス」【関根麻里】

こんにちは、関根麻里です。私が大好きなパラマウントプラスの海外ドラマを皆さまにご紹介する連載コラム第2回は、日本でも大ヒットしたドラマ「グッド・ワイフ」シリーズのスピンオフドラマ「エルズベス」です。

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(C)2024 Paramount Global

エルズベスが主人公!待望のスピンオフシリーズ

この作品は、とある使命を帯びてシカゴからニューヨークにやって来た敏腕弁護士エルズベス・タシオニが、さまざまな事件を解決する姿を描く、コミカルな犯罪捜査ドラマです。とにかく、キャリー・プレストン演じる主人公のエルズベスが、とてもかわいらしくて魅力的なんです。「グッド・ワイフ」「グッド・ファイト」でのエルズベスは、そんなに登場回数は多くないものの、独特なファッションと話し方で天然キャラかと思ったら、鋭い視点もあり、印象的なキャラクターでした。そんな彼女を主人公としたスピンオフシリーズが登場したと知ったときは、とてもワクワクしました。

「彼女がなぜ、シカゴからニューヨークにやって来たのか」という軸はありつつも基本は、ニューヨークで発生した殺人事件に、捜査を監視する外部弁護士のエルズベスが、現場の刑事たちが見落としている事件解決の糸口を発見。それをきっかけに警察が犯人を逮捕するまでを追う1話完結のドラマなので、とても見やすい作品だと思います。その上、物語は冒頭から前半にかけて、必ず「犯人がどのようにして犯罪に手を染めるのか」をしっかり描くスタイル。視聴者は、エルズベスが関係者への聞き込みなどを重ねる中で、少しずつ犯人を追い詰めていく姿と、まるで謎解きの答え合わせをするようなストーリー構成を楽しむことができます。海外ドラマが大好きな母は、私より先に見て「すごく面白かった!」と言っていました。

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(C)2024 Paramount Global

さまざまなキャラクターたちと築く関係や交流

主人公のエルズベスは、赤い髪と派手で奇抜なファッションがトレードマークの弁護士で、いつも笑顔でとても親しみやすい人物です。彼女は、常に荷物が多く、カラフルなバッグを肩からたくさんかけています。私も荷物が多いので、とても共感しました!初登場シーンでは、ニューヨークにやって来たばかりのエルズベスが、気温マイナス2度の中、観光バスの屋上部分ではしゃいでいます。バスガイドは寒さを堪え、しぶしぶ観光ラップを披露し彼女に付き合いますが、彼女は持ち前の明るさでお構いなしにおしゃべりしている姿が面白かったです。各話での登場シーンも、それぞれとても面白いんですよ。第1話で、警官がたくさん集まっている事件現場に現れ、画面の端っこからひょっこり顔を出すなど神出鬼没な感じもキュートです。

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(C)2024 Paramount Global

エルズベスの長所は、誰とでもすぐに仲良くなれるところです。ニューヨークに到着して最初の事件で、初めて話しかけたニューヨーク市警のカヤ・ブランク巡査をはじめ、バスガイドやタクシードライバーとも親しくなってしまうところも魅力的だと思います。中でも、カヤ巡査との友情は、最初はエルズベスから歩みよる形でしたが2人の絆が深まって、次第に良きパートナーになっていく過程もすてきだなと思います。そして、エルズベスがニューヨークで引っ越しパーティーを開いた時は、彼女が関わってきた事件の容疑者にされた人物たちまでもが、みんな笑顔で出席していたのも、彼女のパーソナリティーが垣間見えるシーンとして印象に残っています。「私もエルズベスと友達になりたい!」って思いました。

かわいらしさとコミカルな中に光る鋭い洞察力

ニューヨークらしい華やかな場所が数多く登場するのも、このドラマの魅力だと思います。ブロードウェーなどの舞台や、セレブな奥さまたちのリアリティーショー、富裕層御用達の避暑地ハンプトンズなどを見ることができるのも面白いですね。第7話に登場する結婚式もとてもゴージャスでした。ゲスト出演も豪華で、例えば第10話の冒頭では、リアリティー番組「プロジェクト・ランウェイ」でおなじみのティム・ガンが、テレビ番組のレポーター役として本人役で登場するなどとても面白かったです。あと、所長から煙たがられたエルズベスは、仕事場としてニューヨーク市警のオフィス内にある物置小屋のみ与えられましたが、暗い部屋にきれいな壁紙を貼ったりして、居心地のいい空間にしようと奮闘する姿が、とてもかわいらしいなと思いました。彼女が窓の代わりに設置する縦長のLEDモニターは、いろいろな風景が映し出される楽しいアイデア商品で、私も欲しいと思いました!

こんな感じでかわいらしくて面白い印象のエルズベスですが、とても頭の切れる優秀な弁護士です。第1話で、初めて足を踏み入れた事件現場にテンションが上がりつつも、被害者のバスルームにあるゴミ箱の中からホワイトニングシートの空袋を見つけて、「自殺直前に歯を白くする人はいない」と鋭い推理を披露するシーンがとても印象的でした。でも、エルズベス自身はほんわかとした雰囲気の女性なので、事情を聞かれる犯人たちはついつい油断して、彼女にいろいろなことを話してしまうんですよ。そういった設定もとても面白かったです!

このドラマは誰が見ても楽しく、あっという間に見終わってしまう作品だと思います。犯罪ドラマですけどポップでコミカルで、気軽に見ていただけるのでオススメです。アメリカでは既にシーズン2がオンエアされているので、日本での配信が待ち遠しいです。ぜひ、皆さんもエルズベスの活躍を楽しんでください!