岡田紗佳、自身の麻雀の強みは「探究を止めないところ」
エンタメ インタビュー
2025.04.15
4月22日(火)よりMONDO TVにて「モンド麻雀プロリーグ25/26 第22回女流モンド杯」がスタートする。
同大会は、プロ雀士によるテレビ対局最高峰のリーグ戦で、人気実力ともに兼ね備えた女流雀士12名が意地とプライドを懸けて戦う。予選は全18戦、各プロが6回戦を戦い、総合点の上位2名が決勝進出し、3位から10位の8名は準決勝に進出。準決勝は全2戦、点数を持ち越し各自1回戦を戦い、総合点の上位2名が決勝へ。決勝は予選の点数を持ち越さずリセット。2回戦を戦い、優勝者を決定する。出場者は前回優勝者の川原舞子をはじめ、岡田紗佳、清水香織、高宮まり、東城りお、二階堂亜樹ら12名。
今回、同リーグ初参戦でMONDO TVにも初出演という岡田にインタビューを行い、大会への意気込みやイメージ、戦い方、自身の麻雀などについて語ってもらった。
――「女流モンド杯」初参戦、及びMONDO TV初出演ですが、意気込みは?
「麻雀のテレビ対局といえばMONDO TVさんだと思いますし、ファンの方からもずっと『MONDOに出てほしい』という声をたくさんいただいていたので、今回出演できるというのは本当に光栄です。個人的にも『いつか出られたら』とずっと思っていましたので、出演が決まった時は本当にうれしかったです」
――「女流モンド杯」のイメージは?
「女流プロの中でもかなり歴の長い方が参戦しているイメージがあります。また、清水香織さんが復帰してそのまま優勝した時(第19回)は、『負けてらんないな』ってとても刺激を受けたことをよく覚えています」
――他のテレビ対局との違いは?
「Mリーグなどは赤(赤牌)があって、"トップがとにかく偉い"というルールなんですけど、モンド杯は1着と2着の差が30ポイント、2着と3着の差が20ポイント、3着と4着が10ポイントと、それぞれの着順で差があるルールなので、着順取りではあるけど2着も結構大事というのが特徴ですね」
――大会によって打ち方は変えたりしますか?
「変えますね。例えばMリーグと見比べていただくと、女流モンド杯はかなり守備的になると思います。Mリーグは赤があるので、いつ勝負手になるか分からないのですが、女流モンド杯は赤がないので、普通に手組みをしているとどうしても安い打点になってしまう。押し返しにくいので、"ちゃんと手を作って押し返す"というのを意識して打とうと思っています」
――岡田さんといえば役満のイメージがありますが、役満は期待してもいいでしょうか?
「役満のイメージが強いかもしれないんですけど、普段の麻雀では一切上がらないんですよ。テレビ対局じゃないと上がれない...(笑)。いつもそこに集約しているので。調子が悪い時に上がって、急に調子が良くなることもあるので、それがモンド杯で訪れたらいいなと思っています。役満って"狙うもの"じゃなくて"勝手になるもの"だと思っているのですが、成れるやつを逃すのだけはやらないようにしていますね」
――人気実力ともに兼ね備えた対戦相手たちについては?
「よく対戦するメンバーもいるので、そんなに緊張するとかはないですね。お互い相手の打ち回しや好み、くせを知っているので、読みが当たりやすいから楽しいんですよ。そんな中で、清水選手はちょっと気になる存在ですね。同卓する機会が少ない選手ではあるんですけど、独特の威圧感がある方ですし、昨年『女流桜花』も獲られてすごく強い選手なので、気になっていますね」
――ご自身の麻雀の強みはどのようなところですか?
「探究を止めないところです。よく『どんな雀風ですか?』って聞かれるんですけど、私コロコロ変わるんですよ(笑)。その時々によって試していることがあったりするので。そういう変化するところを見ていただけたらなと思います!」
――麻雀以外で"探究"していることは?
「麻雀にすごく時間を使っちゃうので、プロになってから少なくなってしまったんですけど、最近は『ポケモン』ですね。前から好きなんですけど、最近やり直していまして、1,025匹全部集めようかなと思っているところです」
――初心者の方に向けて、麻雀の楽しみ方を教えてください。
「麻雀って結構ルールが複雑で覚えるのが大変だと思うんですけど、一番見ていて楽しくなりやすいのは、誰か"推し"の選手を見つけてもらって、その選手が勝ったり負けたりするのを一緒に一喜一憂していただけたらと思います。別に私"推し"じゃなくてもいいので、誰か好きな選手を見つけていただければ!(笑) 実況解説もあるので、それを聞いて選手の思考に触れてみたり、分からなくても実況解説の熱量とかで"ここが見どころなんだ"っていうのが分かっていただけると思います。
――麻雀を好きになるためには?
「覚えることが多いということはかせにもなりますが、逆に覚えていけばいくほど勝ちやすくなっていくのが楽しいと思います。『全部クリアできないから楽しい』みたいな。真っ直ぐクリアできてしまうゲームだったら、みんなすぐに飽きちゃうと思うんですけど、いくらやっても飽きないところが麻雀のいいところなので」
――今後の雀士としての目標は?
「今一番獲りたいのが『女流桜花』です。こうやってテレビ対局に呼ばれることがあって、優勝できたりもしているんですけど、それって選ばれた数の中で優勝できているだけなので、プロ連盟の女流プロ全員の中で一番の頂点になりたいな思っています。元々、モデルとしてデビューしているので、どうしても色眼鏡で見られる事も多かったんです。だからこのタイトルを獲ることによって、自分の中で何かホッとする部分があるんじゃないかと思って」
――ハラハラドキドキの勝負が繰り広げられると思いますが、最近ドキドキしたことはありますか?
「本当にドキドキしないんですよね...。お酒を飲んで心拍数が上がるくらいですね。お酒は大人になっていくにつれてどんどん好きになっていっています(笑)。好きでよく飲むのは『鍛高譚』とテキーラです!」
――最後に視聴者の方々、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「初出場ということもあって、普段よりも勝ちたい思いが強いので、そういった部分や、打ち方の違いにも注目していただければ!狭める時はすごく狭めたりするので。とにかく手役を狙うところを見ていただけたらうれしいです」
文/原田健 撮影/中川容邦