「長岡まつり大花火大会」など37大会、42万発の花火で今年を締めくくる!
2024.12.26
2024年の締めくくりは、全国各地の花火を生中継してきたJ:COMが送る年末スペシャルプログラム「ご当地花火42万発イッキ見せ!年忘れ18時間大放送」。今年放送したご当地花火大会から、最も美しく迫力のある名シーンを厳選。9つのテーマに分け、12月29日、30日、31日の3日間、全18時間にわたって特別番組として一挙放送する。紹介されるのは37大会、42万発以上の花火。タレント・照英の熱いナビゲートとともに、夜空を彩る感動の瞬間を再び味わおう!
音楽、水景、夏祭りと花火の競演で夜空を彩る
3日間の特番は、12月29日のPart1「音楽の華」をテーマにセレクトした4つの花火大会で幕を開ける。選び抜かれた楽曲に合わせて、タイミングまで緻密に計算された音楽と花火のコラボレーションは、まさに空に描かれるアートだ。注目は、北海道帯広市の十勝川河川敷で行われた「第72回 勝毎花火大会」。2024年のテーマは「真華閃昇(しんかせんしょう)」、花火と音楽やレーザーがシンクロした演出が印象的。花火は最先端の技術を駆使して打ち上げられ、フィナーレには視界一面を覆う金色の「錦冠(にしきかむろ)」が輝き渡る。
Part2「水景の華」では、湖や川面に映る花火が幻想的な5つの大会を放送。静かな水面が花火を鏡のように映し出す光景は、思わず息をのむほどの絶景だ。埼玉の3市が合同で開催し、約1万発の花火が夜空と水面を彩った「3市連携利根川花火大会」では、利根川を彩る360度の幻想的な世界が演出される。フィナーレには壮大な楽曲に合わせた大玉花火や連続打ち上げが展開され、黄金色に染まる川面が見る者の心をつかむ。
6つの花火大会の様子を放送するPart3「祭りの華」では、花火と夏祭りが融合した情熱的なシーンが、夏の夜の熱気を思い出させる。記念すべき50回目を迎えた「第50回 八千代ふるさと親子祭花火大会」では特別プログラムが組まれ、八千代の「八」にちなみ8888発の花火が夜空に。フィナーレには特大花火が登場し、夜空のキャンバスを華やかに彩る。
伝統と現代技術の融合で圧巻の美しさと迫力を体感
12月30日は、Part4「天空の華」をテーマに4つの花火大会でスタート。ドローンによる空撮映像が可能にした新たな視点から、花火の壮大さと緻密な美しさを余すことなく楽しめる。注目は、茨城県取手市で開催された「とりで利根川大花火」。利根川の広大な河川敷を舞台に、約1万発の花火が次々と打ち上がる。仕掛け花火は、空から見ると川面全体に広がる黄金色の輝きが格別だ。ドローン映像では花火のアーチが川を覆う様子や、夜空との一体感がダイナミックに楽しめる。
Part5「大輪の華」では、大玉花火が見どころの4大会を放送。大玉花火は打ち上げ高度も高く、どの位置からも迫力を存分に感じることができる。埼玉の「こうのす花火大会」では、約2万発の花火が夜空を埋め尽くす。中でも、ギネス世界記録に認定された「四尺玉」に注目。直径800mの大輪が夜空に咲き、尺玉300連発と音楽のシンクロが特徴のラストスターマイン「鳳凰乱舞」が大会のクライマックスを飾る。このスケールと迫力は日本一の呼び声が高い。
秋に開催した4つの花火大会を放送するPart6「秋景の華」。秋の花火は空気が澄んでいるため、花火の輪郭がよりはっきりと見え、色彩も鮮やかに感じられる。注目は、埼玉・群馬の3市町合同で開催された「刀水橋花火大会」。太田市、大泉町、熊谷市がそれぞれの特色を盛り込んだ、秋風に乗って鮮やかに夜空に広がる花火は、一つひとつがまるで絵画のように美しく、幻想的な雰囲気を作り出す。伝統と現代技術が融合した芸術的な花火が、秋の夜をより一層特別なものに。
歴史が描く光の芸術、花火がつなぐ未来への思い
3日間を締めくくる12月31日、最初のテーマはPart7「伝統の華」。伝統と文化を背景にした5つの花火大会を放送。歴史が紡ぐ物語とともに、花火の奥深い魅力に迫る。東京都葛飾区で毎年夏に開催され、約1万5000発もの花火が打ち上げられる都内屈指の規模を誇る「葛飾納涼花火大会」を要チェック。スターマインなど、種類豊富な花火が次々と打ち上がり、会場の夜空を華やかに彩る。この大会は、下町らしい情緒や文化を受け継ぎながらも、現代的でダイナミックな演出が融合している点が特徴だ。下町の温かい雰囲気に包まれながら、美しく力強い花火が織りなす特別な夜を体感してほしい。
Part8「造形の華」では、花火がアートへと昇華した瞬間を切り取る。職人の技術と創造力が光る、芸術的な5つの花火を放送。荒川河川敷で行われた「戸田橋花火大会」に注目だ。ただ花火を打ち上げるだけでなく、音楽と花火をシンクロさせた演出や、花火師が手がける繊細で芸術的な作品など、多彩な魅力が詰まっている。音楽に合わせて変化する花火は、視覚と聴覚が一体となり、まるで物語を体感しているかのような感動を生む。伝統的技術と最先端の革新が融合した演出で、古き良き日本文化と未来への可能性を感じさせる花火が次々と打ち上がる。
ラストのPart9「終幕の華」では、各花火大会のクライマックスを一挙に放送する。特に、新潟県長岡市で毎年開催される、日本三大花火大会の一つ「長岡まつり大花火大会」のフィナーレは必見だ。信濃川河川敷を会場に2日間で約2万発の花火が打ち上げられる。中でも、打ち上げ幅約2kmに及ぶ「復興祈願花火フェニックス」は見逃せない。本格的な大会の歴史は1946年に始まり、戦災復興祭としての思いを込めた花火が現在も続いている。「匠の花火」は長岡の歴史や未来への希望を象徴し、心揺さぶられる。
文/菅陽子