阪神タイガースの代打の神様・八木裕、松村邦洋、山田あんずがファンと伝統の一戦を観戦したプレミアムイベント
2026.10.08
シーズンも佳境を迎えた9月12日、J:COM加入者限定の無料招待イベント『J:COM×GAORA Baseball Bash!! トーク&ビューイング ~阪神タイガース VS読売ジャイアンツ~』が大阪と東京で同時開催された。
大阪会場はちゃやまちプラザで行われ、700人を超える応募の中から当選した阪神タイガースファン100人を招待。食事やドリンクを味わいつつ、MCの山田あんずの進行のもと、ゲストとして登場したタイガースOBの"代打の神様"八木裕と、熱狂的なタイガースファンの松村邦洋によるトークを楽しみながら、伝統の一戦に熱視線を送った。

八木と松村が登場するなり、「まっちゃーん!」「八木さーん!」と声援が飛ぶなど、早くも盛り上がりを見せるなか、松村が岡田彰布前監督のモノマネを交えて乾杯の音頭を取り、観戦がスタートした。

この日は伝統の一戦に加え、首位・タイガースと2位・ジャイアンツが1.5ゲーム差で迎える大一番。タイガースは雨天中止や3連敗の影響もあり、結果次第では0.5ゲーム差に迫られる状況だった。大一番とあって、スクリーンに映し出された選手の一挙手一投足に歓声や拍手が上がるなど、自然と応援に力が入る。そこに松村がタイガースの情報や小話、モノマネで活気をもたらし、八木も解説はもちろん、「坂本(誠志郎)はあまりスタメンで出ていない時期にウエイトをガンガンやったら練習から打球が変わったらしく、ウエイトトレーニングの重要性がより一層わかったと言っていました」という情報やコーチ時代の裏話など、この場でしか聞けない話で楽しませる。

また2回表終了時には松村がファンからのリクエストに応え、『掛布さんと岡田さんの解説』といったモノマネを披露するコーナーもあり、笑いも尽きない。そんな和気あいあいとした空気が一変したのは、直後の2回裏。先頭打者の坂本勇人選手にレフト前ヒットを許し、続く打者へのフォアボールで走者をためると、8番・松本剛選手にタイムリーツーベースを浴び、先制点を許してしまう。これには、コーチとして北海道日本ハムファイターズ時代に松本選手を見ていた八木も思わず「打つかぁ......」と脱帽。この後、満塁の場面も作られたが、先発の村上頌樹投手が2番のキャベッジを空振り三振に抑え、最少失点で切り抜けると大きな歓声が上がり、安堵感に包まれた。

■ファンを楽しませた盛りだくさんの企画
2回裏終了後に小休憩に入ったゲスト陣は4回から再び登場し、4回終了後には八木が来場者から寄せられた質問に答えるコーナーも行われた。『今年戦力は揃っていると思いますが、圧倒できなかった要因は?』という鋭い質問には「非常に難しいですねぇ」と苦笑いを浮かべつつ、「打つ人は2、3人いるんですけど、それ以外の人があまり打てていない。もう少し脇を固めているバッターが打てばだいたい1試合4~5点入るんですけど、タイガースは2~3点しか入らない試合が多かったことが要因だと思います」と自身の見解を語った。ほかにも『藤川監督の採点は100点満点で何点?』という流れから、歴代の星野仙一監督や野村克也監督にまつわるエピソードや、「吉田さん(吉田義男監督)は代打を出すタイミングがすごかった。ピッチャーの代打は行きやすいんですけど、野手の代打は打てる人の打席を奪う形になるので、すごく行き辛いんです。プレッシャーもかかるし大変なんですよ。それを吉田さんはガンガンやるから(苦笑)」と当時の心境を吐露し、ファンの笑いを誘っていた。

試合は0-1のまま5回裏まで終了。本来であればゲスト陣は再び小休憩に入るタイミングだったが、「休憩を取らなくても大丈夫じゃないですか?」と八木が言えば松村も「(休憩に行っても)向こうで同じように試合を見ながら喋っていますから」ということで、休憩なしで続行することになり、ファンも拍手喝采でこれを歓迎した。一方、肝心の試合展開は打線の沈黙が続き、ラッキーセブンの攻撃もヒット1本のみ。そのため、7回終了時点の得点予想クイズも正解者ゼロで急遽じゃんけん大会に変更され、松村に勝った5名にタイガースとGAORAがコラボしたステンレスボトルが贈られた。

そして、試合はあっという間に9回に突入。この回の先頭打者は、八木が注目選手に挙げていた立石正広選手。センター前ヒットで出塁すると、同点のランナーが出たことで会場は大いに沸いたが、続く森下翔太選手はフルカウントまで粘るもダブルプレーに倒れ2アウトに。それでも4番打者の佐藤輝明選手がライトへのヒットで出塁し、一発出れば逆転という場面を作ったが、大山悠輔選手がセカンドゴロに終わりゲームセット。0-1で敗れた。

悔しい結果に落胆する会場は重い空気に包まれたが、「まだ優勝を逃したわけではないですから!まだマジックは出ているんですから」と明るく八木が鼓舞。さらに、その空気を変えるように、八木と松村のサインボール、阪神タイガースのビールジョッキ、GAORAのタオルが当たる抽選会を実施。当選者には八木、松村との3ショット撮影に加え、松村が鳴尾浜に通っているときに磨かれたという絵の腕を発揮し、その場で当選者の似顔絵を描いてプレゼントするというサプライズもあり、最後は楽しい雰囲気で終わることができた。

■大一番のイベントを終えて
イベント終了後、2人に感想を尋ねると、八木は「まっちゃん(松村)がすごく盛り上げてくれるから、引っ張ってもらって、俺自身も楽しかったです。こういう場は裏ネタの言える範囲が広がるので、そういう分だけお得感はあるかなと思います」。松村も、「楽しかったですね。日ハムで経験された固定観念を打ち破る新しい野球の話など、八木さんのいろいろな話を聞けて貴重でした」と笑顔で話してくれた。
試合については、「今日は(ジャイアンツの先発投手の)竹丸投手が良かったなと。すばらしいピッチングをしたと思う。阪神側からすれば好投されたことに尽きると思います」と八木。「負けると不安になってしまいますけど、立石にヒットが出てほっとしましたし、(左アキレス腱断裂の重傷から復帰した)石井大智が投げてくれるとうれしくなりますね。これが残り試合の良い起爆剤になるような気がします」と松村は負け試合の中でもプラス材料を見出していた。

最後に連覇に向けてのポイントを八木に聞くと、「打線がキーポイントだと思うので、『毎試合4点取るぞ!』という気持ちが大事だと思う。俺もファイターズでコーチをしていたときに『4点取ったら勝てるから4点取っていこう』って言っていました。ソフトバンク戦だけは5点いるから『5点や』って言っていたんですけどね(笑)」。それを聞いて松村は、「線になってみんなで勝ちたいですよね。個々の力は打点とかホームラン数を見ればわかるんですけど、やっぱりみんなでワンチームになって、もう1回、線になって点を取りに行く野球をやって欲しいですね」とエールを送ってくれた。
文/金子裕希 撮影/大西二士男
PROFILE
八木裕
1965年6月8日生まれ、岡山県出身。高校卒業後、三菱自動車水島を経て、1986年にドラフト3位で阪神タイガースに入団。1990年から3年連続20本塁打以上を記録したほか、1993年以降は代打としての才能も発揮し、"代打の神様"と呼ばれるように。2003年の18年ぶりのリーグ優勝にも大きく貢献した。2004年に現役を引退後はタイガース、北海道日本ハムファイターズでコーチを務め、現在は解説者として活躍中。
松村邦洋
1967年8月11日生まれ、山口県出身。ビートたけしをはじめとする、従来にないものまねでその名を広め、現在もテレビやラジオなど様々な分野で活躍中。父親の影響で阪神タイガースファンになり、趣味に「Tigers関係の新聞のスクラップ」「有望なアマチュア野球選手を阪神に勧誘すること」を挙げるなど、熱狂的なタイガースファンとしても知られている




