広島東洋カープ・坂倉将吾インタビュー「広島ひと筋10年。感謝と覚悟」
スポーツ 連載コラム
2026.10.20
~第二十一回 プロ野球愛宣言!現役選手編~
高卒でプロ入りし、広島東洋カープひと筋10年。打撃技術に定評のある左打ちのスラッガーがプロ野球愛を、広島愛を語る!
――プロ10年目となる今季は、どのような思いで臨みましたか?
「昨季はケガもあって、苦しかったですからね。今季はとにかくもう1回楽しく野球をしたいと、気持ちをリセットしたというか、そんな意識でシーズンを通してプレーしました」
――今季、4番での出場機会が多かったですが、他の打順とは違う意識をされましたか?
「どの打席でも、同じ気持ちで立っています。特に4番だからとか、責任感や重圧などは考えません。ただ、得点圏で多くまわってくるので、打者として燃えるといいますか、走者をかえしたい、点を取りたいなっていう思いは強くなりますね」

――坂倉選手は卓越した打撃技術に定評がありますが、こだわっているポイントは?
「細かく言えばいろいろありますが、打席では走者を返すのか進めるのかなど状況によって変わりますが、いちばん大事にしているのはタイミングが取れて、自分の間でバットが振れることです」
――捕手だけでなく、内野でも複数ポジションで起用されています。難しさは感じていますか?
「簡単ではないですね。でも過去に三塁で100試合以上出たことがありますし、一塁もほぼ毎年やっています。プロの世界で出場する限り、『本職ではないから』との言い訳が通じるとは思っていないので、どこで出てもしっかりと準備し、守っていきます」
――最近のプロ野球界は、「投高打低」と言われます。相手投手との対戦で意識していることは?
「そう言われても打つ人は打っているので、打てないなら自分の実力が足りていないということ。打開策や今持っている技術で何ができるか。相手投手のことではなく、自分ができることは何かを常に意識しています。準備をしっかりしても結果がでなかったら仕方がないというマインドで、練習から常に取り組んでいます」
――千葉県出身ですが、子どもの頃に好きだったチームや選手は?
「地元(千葉県)なので学校が終わってから親にスタジアムまで、ロッテの試合に連れて行ってもらうことが多かったです。それ以外のチームの試合もよくTVで見ていましたよ。選手はイチローさん、松井秀喜さんがメジャーで大活躍されていたので、よく見ていました」

――これまでの野球人生で一番成長できたと感じたのはいつですか?
「やはり、プロ野球選手になることを目標に進学した日大三高時代ですね。厳しい練習のおかげで、プロの練習にもついていける身体づくりができたことは大きかったです。あとは親元を離れ寮に入って、甘えられない生活を経験できたのも、精神面ではとても成長できたと思います」
――坂倉選手のプロ野球に対する思いをお聞かせください。
「好きな野球をここまでずっとやれていて、野球のことを一番に考えられるのは、自分にとってはすごく恵まれた環境だといつも感じています。自分を作ってくれた憧れの場所なので、愛と同時に感謝の気持ちもいっぱいです」
――今季で広島カープに来て10年になります。
「関東から広島に来て10年が経ち、ふとしたときに『えっ今、広島弁が出た?』ということはしょっちゅうあります(笑)。僕が入団した頃は球団史上初の3連覇中で街全体が熱く、僕らを応援してくれて、ファンの方々と一緒に優勝を喜んだことを覚えています。ここ数年の苦しいシーズンでも、よい意味で熱く、激しく応援してくれますので、いつも感謝の気持ちでいっぱいです!」

プロフィール
'98年5月29日生まれ。千葉県出身。高校野球の名門、日本大学第三高校で1年の秋からレギュラーに定着。'16年のドラフト4巡目指名を受けて、広島東洋カープに入団。登録ポジションは捕手だが打撃力を生かすため、内野手としての出場機会が多い。今季は4番打者での起用も多く、打線の中核を担った。
取材・文/カワサキマサシ 写真/広島東洋カープ (インタビュー:'26年8月下旬実施)
プロ野球愛宣言!
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