ラブライブ!シリーズ15周年で村上奈津実・伊達さゆり・楡井希実が「役を背負う重圧」を語る

ラブライブ!シリーズ15周年で村上奈津実・伊達さゆり・楡井希実が「役を背負う重圧」を語る

女子生徒たちがスクールアイドルとして奮闘する姿を描き、学園アイドル作品の金字塔となった「ラブライブ!シリーズ」。アニメーションのみならず、キャストによるライブ活動など多角的な展開でファンを魅了し続けてきた本シリーズが、ついに15周年を迎えた。

このアニバーサリーイヤーを祝し、豪華アーティストやキャラクターがラブライブ!シリーズの楽曲を歌うトリビュートアルバムの発売など、これまでにない新たな試みが次々と発表されている。

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その一環として、2月9日(月)にスペースシャワーTVにて「ラブライブ!シリーズ15周年アニバーサリーSPECIAL」の放送が決定。番組には、シリーズの枠を越えて村上奈津実(「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」宮下愛役)、伊達さゆり(「ラブライブ!スーパースター!!」澁谷かのん役)、楡井希実(「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」日野下花帆役)の3人が集結した。

番組では、15周年にちなんで「15グラムぴったりのいちごを探すいちご狩り」や、「15の工程で作るアニバーサリーケーキ作り」に挑戦。共同作業を通じて、グループの垣根を越えて親睦を深める3人の姿は必見だ。

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さらにトークコーナーでは、これまでの活動を振り返りながら、それぞれが抱えてきた葛藤や、作品への深い愛が語られる貴重なシーンも。今回、収録を終えたばかりの3人に、共演の感想や15周年への熱い思いをたっぷりと語ってもらった。

――収録中、オフの時間に楽しそうに話されている姿が印象的でした。ロケを振り返っての感想を教えてください。

楡井「私にとってお二人はずっと憧れの存在でしたので、お二人と一緒にケーキを作ったり、いちご狩りをしたり...今日一日は本当に夢のような、幸せな時間でした。私が所属する『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の日野下花帆ちゃんは、活動開始当初は1年生でしたが、今は3年生。3月には卒業を控えています。花帆ちゃんも今という瞬間を大切に生きていますが、私も今日の一瞬一瞬を胸に刻もうという気持ちで、全力で楽しませていただきました」

伊達「私は普段、Liella!の中ではいじられポジションなんです。自分ではしっかり者でいたいんですけど、なかなかうまくいかなくて(笑)。今回は村上さんと、のんちゅけちゃん(楡井さん)との共演ということで、『しっかりしなきゃ!』と意気込んでいたのですが、緊張のあまりケーキのホイップを絞り間違えてしまったりして...。結局いつも通り空回りしてしまいましたが、お二人の素敵な笑顔に助けられて、最高に楽しいロケになりました」

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村上「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はシリーズの中でも先輩にあたりますので、今回は進行(回し)を任される場面もあり、『リードしなきゃ』という気負いもありました。でも、二人が本当に優しく慕ってくれるのを感じて、いつの間にかただただお話するのが楽しくって。仲を深めることができたので、最高にハッピーな時間でした」

■葛藤を乗り越え掴んだ「役と共に歩む喜び」

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――役を射止めてからこれまでの活動で、苦労した点・楽しかった点はなんですか?

村上「私が演じる宮下 愛は、勉強も運動もこなす『完璧超人』な女の子。私自身にはないものをたくさん持っている子なんです。特にダンスの運動量が多く、最初は体力が追いつかないことが本当に悔しくて。でも練習を重ねて、本番で『愛』としてステージに立ち、皆さんの笑顔を直接感じられたとき、その疲れすら幸せに変わるんです。自分の歌を通じて誰かを楽しい気持ちにさせられる、それが何よりの喜びですね」

伊達「かのんちゃんは、物語の中で1年生から3年生へと成長していくメンバーです。彼女は挫折を乗り越えて右肩上がりに成長していくのですが、私自身は逆に、歌への自信を失って右肩下がりになってしまった時期がありました。『かのんちゃんはあんなに成長しているのに、私は...』と離されていく感覚があって。でも、そんな私を救ってくれたのはLiella!のメンバーや、先輩方でした。周囲に助けられて、今では活動当初よりも『歌うこと』が心から楽しいと思えるようになりました」

楡井「蓮ノ空はキャストがモーションキャプチャースーツを着て配信を行っているのですが、常に『花帆ちゃん』自身でいる感覚でいます。アドリブも多く、最初は『花帆ちゃんならどう返すか』と脳をフル回転させるのが大変でした。また、メンバーが増えるなど変化も多くありますが、パワーアップしていく姿を残していきたいと思っていますし、後輩に何を残していけるかを考え続けられることが、今はすごく楽しいです」

■重圧を越えて見つけた、自分らしいアイドルの形

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――「憧れ」から「自分が作品を背負う」という自覚に変わったきっかけは?

村上「私はAqoursさんのライブを初めて客席で観たとき、その圧倒的なパフォーマンスにただただ感動していたのですが、当時は先輩方がどれほど過酷なことをされているか分かっていなかったんです。初めてイヤモニをつけて全力で歌い踊った時、サビに行く前に息が切れてしまって...。『憧れているだけではダメだ、私が宮下 愛としてステージに立たなきゃいけないんだ』と痛感しました。最初は『明るい愛でいなきゃ』と無理をしていた部分もありましたが、次第に愛のポジティブな考え方が自分に馴染んできて、今では自然体で前を向けるようになりました」

伊達「私は一般公募オーディションだったのですが、合格した瞬間に、全国の皆さんが憧れる『澁谷かのん』という存在を背負う重圧で動けなくなってしまったんです。『私のこの行動は、かのんらしくないんじゃないか』と考えすぎて。でも、自分の得意・不得意を一つずつ整理して、メンバーと意見を交換し合ううちに、少しずつ視点を変えられるようになりました。今では、しんどい時こそ前向きに捉える習慣がついて、笑顔も増えたなと感じます」

楡井「私も一人のファンだった頃は、何の疑いもなく先輩方をメンバーそのものとして見ていました。でも自分がその立場になり、配信で『花帆らしくない』と思われてしまうかもしれないと、不安を感じたこともあります。花帆ちゃんはテンションがすごく高い子ですが、本来の私はどちらかといえば落ち着いたタイプ。でも彼女に合わせて感情を引き上げていくうちに、私自身の感情も豊かになり、身振り手振りも大きくなって。『やってみたもん勝ち!』と、失敗を恐れずに挑戦できる性格に変われたのは、花帆ちゃんのおかげだと思っています」

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――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

伊達「憧れのお二人とケーキ作りまでできて、本当に夢のような時間でした。私の人生は、今やラブライブ!一色に染まっています。これからもLiella!として、そして一ファンとして、この作品を応援し続けていきたいです」

楡井「先輩方と過ごした『楽しい!』という気持ちが、放送を通じて皆さんに伝われば嬉しいです。花帆ちゃんたちが卒業しても、蓮ノ空の想いは後輩たちへつながっていきます。そのバトンをぜひ見守ってください」

村上「番組の見どころは、とにかくかわいい2人の姿です(笑)。今回ケーキを作っている私たちの姿が、愛・かのん・花帆の3人が仲良く作業している姿と重なって見えました。15周年という長い歴史は、先輩方が作ってくださった道。私たちもその重みを大切に、シリーズ全体を盛り上げていきたいです。ぜひ、これを機に他のシリーズ作品の魅力にも触れていただけたら嬉しいです」

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取材・文/永田正雄

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