内田雄馬が語るアニソンへの熱い思い「アニメにおいて音楽は、絶対に欠かせない要素の一つ」

「アニメミュージックの魅力を世界へ」をコンセプトに2009年にスタートし、2024年で15周年を迎えた「ANIMAX MUSIX」。2024年11月23日に横浜アリーナで開催された「Lemino presents ANIMAX MUSIX 2024 FALL」は、過去最多の出演アーティストとともに、特別企画やスペシャルコラボなど、アニバーサリーイヤーにふさわしいステージが約6時間に渡って繰り広げられた。

同イベントには、昨年に続き、アーティストとしても大活躍中の声優・内田雄馬が出演。TVアニメ「怪病医ラムネ」のオープニングテーマ「SHAKE！SHAKE！SHAKE！」と、TVアニメ「デッドマウント・デスプレイ」第2クールエンディングテーマの「Hope」の2曲を熱唱。そして、ファンからの事前リクエストに応える企画「FAN SELECTION Part2」で、MADKIDと共に、TVアニメ「血界戦線」エンディングテーマでもあるUNISON SQUARE GARDENの名曲「シュガーソングとビターステップ」をパワフルにパフォーマンスした。そんな彼へ、出演直後にインタビューを実施。アニメミュージックへの思いなどを熱く語ってくれた。

――まずは、今日のご感想をお聞かせください。

「15周年という記念すべきタイミングということもありますし、僕としても2回目の出演ということで、もう一度『ANIMAX MUSIX』の舞台に、しかもこんなメモリアルなタイミングで立たせていただけるというのは本当に幸せなことだなと思っていました。去年もステージに立たせていただいて感じたんですけど、『ANIMAX MUSIX』は、このイベントが大好きで、この日を楽しみにしていたという、皆さんの熱量がものすごく高いんです。なので、今日も2曲すごく楽しく歌わせてもらうことができました」

――今日のセットリストの選曲理由を教えてください。

「アニメミュージックのフェスに出演する時は、基本的にはアニメで使われた楽曲をお届けするというテーマで選曲しています。『SHAKE！SHAKE！SHAKE！』は、僕の音楽を初めて聞くという方でも盛り上がっていただける楽曲として、歌わせていただく機会が多くなっています。『Hope』は、タイアップ曲の中でも最近リリースした音楽ですし、楽しくエンジョイするような『SHAKE！SHAKE！SHAKE！』と、熱量を上げてヘッドバンギングしたり、パワーを出して盛り上がるような『Hope』という、バランスを考えて選ばせていただきました」

――内田さんが思う「ANIMAX MUSIX」、そしてアニメミュージックの魅力は？

「『ANIMAX MUSIX』は、全体で一つのライブを作るような印象がすごくあって。各アーティストさんが、ご自身の楽曲を歌われているんですけど、一連のテーマ性がしっかり感じられるので、まるでひとつなぎで見ているような感覚になるな、っていうのはすごく思いました。そこに加えて、カバーやコラボ企画もあって、全体の一体感がすごくあるなっていうのは、見ていて思いますね。

アニメのオープニングとエンディングを含めて一つの作品なんですよね。アニメ作品を語る中で、オープニングとエンディングは外せないものだと思っています。劇伴(※映像の背景に流す音楽)もそうですけど、アニメにおいて音楽は、もう絶対に欠かせない要素の一つですよね。そのアニメを見ていた時の気持ち、たとえば子供の頃に見ていた作品であれば、その時の気持ちを思い起こしてくれるものだったりするわけですよね。アニメミュージックも、耳にすることで、その時の自分の気持ちに戻れたり、思い出が作品と一緒に積み重なっていくところが、アニメミュージックの魅力かなと思います」

――「ANIMAX MUSIX」は今年で15周年を迎えました。ステージでも、15年前の高校二年生だった内田さんは、TVアニメ「灼眼のシャナ」にハマっていて、ヴィルヘルミナが好きだったと明かしていましたね。

「当時は、大好きな『サクラ大戦』の楽曲や、すごく流行っていた『涼宮ハルヒの憂鬱』のキャラクターソングを友だちとカラオケで歌ったりしていましたね。あの時の自分は、声優になって、アーティストとしてステージに立つとは全く想像していなかったので、こんな日が来るんだなと思いました。とても嬉しいですね。こういうご縁に恵まれるのは本当に幸せだなと思います」

――声優として、アーティストとしての2025年の抱負をお聞かせください。

「実は、2024年の後半から、いろいろなチャレンジというか、充電期間みたいなのを少し取ろうとしていました。2025年は充電したものを発揮して、クリエイティブな自分でいられるように、そして面白いものを皆さんに届けられるような一年にしたいなと思っています。声優としても『これからもチャレンジしていくぞ！』と思っているので、もし、気が向いたら内田雄馬を少しだけでも見てもらえると嬉しいです。よろしくお願いします！」

取材・文・撮影／中村実香